2010-12-30

コンピュータが遊びを奪う。

新井紀子教授の新刊『コンピュータが仕事を奪う』読みました。「なう」じゃないです、ちょっと前。(ついったーって、自由にさえずる「小鳥」というよりも、走り回る「ねずみ」というイメージなんですが、いかがでしょうか?)

仕事もそうだけど、遊びもね、というCMがあったような(似て非なるものだったような)ことを思い出したのだけれども、子供は昨今、ほんとうにあらゆる「画面」という「画面」に支配されていて、困ったものだ。その目から画面を引きはがしたいという感じ。関係ないかもしれないが、眼鏡の子も多い。

子供の場合はそんな状況でありますが、で、コンピュータがあるってことは、その性能がいろんな面から言って上がるということは、世の中(コンピュータがない場合と異なって)どーゆー方向へ行くのでしょうか? というそこんところを考えたほうがいい。──このことはもちろん、これまでもいろいろと言い方を変えて言われてきたわけですが、この本は、それをしっかりと数学を基に、誰でもわかるようにステップ・バイ・ステップのペースを崩さず、納得のいく材料をきちんと揃えて説明してくれます。

と、このようなテーマではありますが、新井教授の本がいつもそうであるように、「役立つ」という要素が備わっているのも大事なポイントかと思います。

役立つの筆頭は「ウケウリ」ですが、この本を読んでコンピュータに仕事を奪われるらしい、とか、受け売ってもしょうがない。そうではなくて、どういう計算がどのように行われそうだというケーススタディをメモっておくのがおすすめであります。

余談ですが、はるか前世紀末、私がまだ会社員だったころ、とある「システムを導入したい」という上司に、「それっていったいどうしたらコンピュータができると思うんですか?」と訊いたことを突然私は思い出しました。「それは向こう(外注先の技術者)が考えるんだよ」と語気を強めて上司は言い、私は「はあ(できないよ)」と半ば言い、半ば思ったのでした。

と、そういう「ネコ」でもわかる(私のことです)時代は終わり、できるできないをきちんと数学的に区別して理解したら、これは受け売れます。つまり本当に役に立つ。というのも、ウケウリは一般にコピーですが、この場合はツールという違いがあるから。

というふうに思いました。すてきな表紙で楽しかったです。

コンピュータが仕事を奪う
新井 紀子
日本経済新聞出版社

2010-12-13

無印良品がちょっとサイエンス。

mujiのネットストアに惑星をモチーフにした木製マグネットを見つけたのはいつだったろうか──そう昔ではないはず。それがあっという間にいろいろと自然アイテム、環境コンシャスというよりは、もっと科学っぽい企画の商品が増えていました。ゼムクリップのシリーズでいろいろ愉しんだあと、このクリップツリーを見ると、なんかとても楽しい。

2010-12-10

ドミノピザの追跡ビデオ

Google mapsを使ったドミノピザの追跡ビデオ、というコンテンツ。古きよきアメリカテイストのデザインワークで、Google mapsというマッチングが、心にさざ波を起こしつつも、こんなことでもすごく楽しめるんだというコンテンツ。ドミノピザのサイトは結構よく見るのですが、試行錯誤というかトライアルがいろいろあっておもしろいです。独自のバーチャル感がファンであります。そうそう、クーポンもありますよ。


ドミノオンライン本店
http://www.dominos.jp/

2010-12-07

ブロガーのみなさん、

私はこの科学と広告のブログのほかに[響けブログ]http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/というのを書いており、そちらはほぼ毎日投稿しているのですが、こちらの仕事ブログ「科学と広告」のほうは、これまでの実績からいうと……年末年始に投稿が多い(それ以外の時期は投稿が少ない)。なぜそうなるのかというと、ちょうど年末年始って、来期のことを考えるから、という言い訳が思いつくわけですが、きっとそれだけじゃないですね。

なぜこちらのブログはそうは頻繁に更新できないのかというと、ひとつにはどうも自分の中にこのブログのカスタマイズ(デザイン)にやや不満があって、「記事を蓄積したい欲」のようなものがいまひとつ生まれない。

もうひとつはこれはこのところ痛感しているのですが、自分の特に仕事上の失敗談のようなもの、失敗とまではいかなくても至らなさとかいったことなどを、ネタにするのが難しいです。これかなり正直な話。

もちろん不確かな情報を載せるのはよくないという気持ちもあるし、わざわざ失敗段を公にする必要もないし、ということもある。しかしたぶん、うまく記事にできないのはそのような理由ではなくて、逆に今挙げたような理由がなく、記事になっていかないようなケース。

というわけで、当ブログ、来年はこのあたりを遅ればせ課題にしようかと。……と依然年末年始な感じなのは、やっぱブログってほら「日記」だから、「年頭」と関わりが深いためですかねえ。!?

東京メトロマナーポスター12月編。


東京メトロのマナーシリーズ「またやろう。」。見慣れてきた黄色いポスターだが、見ているうちに、なんとなく来年度は別の色……たとえばピンクとか……になったりして、などと思えてきた。

無印良品でお買い物!

最近、無印でなんとなく買っているものが多いような気がして、考えてみたのだが、とにかく週替わりぐらいで新しい提案があるからではないか。その新しさもまた多岐にわたっていて、たぶんだいぶシステムを入れ替えるようなのも含まれている気がする。。「デザイン」の内容が多岐にわたっている、と言いますか。さまざまな使いやすさ、ツールの提案を感じます。


無印のネットストア
http://www.muji.net/mujilife/stationery/note.html?sc_cid=em-nss1-mujinet-S101206_18#sec43

2010-12-05

「お泊まり」にはなぜそんなに魅力があるんだろう?

ついったーで交わされていたニュース↓
神戸新聞
ぬいぐるみ、図書館にお泊まり 翌日写真に 宝塚
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0003651885.shtml


子どもたちがお気に入りのぬいぐるみを一晩、図書館に預けると、翌日、夜の図書館でぬいぐるみが冒険している様子を撮影した写真がもらえる

のだそうだ。

少し前に家具のIKEAがベッド体験のためのお泊まりキャンペーンを企画したが、これも盛況だった様子。図書館におとまりするのはぬいさんたちとはいえ、このわくわく感はなんだろう──ほら「脳」とか関係あるんじゃ……と思ってしまいます。(笑)

岩波書店「科学と広報」のページ


岩波書店の雑誌『科学』で、「最先端研究開発支援プログラム」の広報をウェブ上で行う企画を始められたようです。成果公開になりますね。

「科学と広報」のページ記事公開開始
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/kouhou.html

運営:雑誌『科学』編集部
※記事内容について編集部は関与していません、とのこと。

2010-11-19

「そうですか」とアンドロイドは言った。

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学&ATR知能ロボティクス研究所)のアンドロイド演劇『さようなら』東京公演を、あうるすぽっと(豊島区舞台芸術交流センター)ホワイエに観に行った。

観劇から少し時間がたって思い出すのは、アンドロイドの「そうですか」とか「はい」とかいったリアクションのことばや様子であることが多い。

ところでこのお芝居は、アンドロイドが人に「朗読」してあげるというシーンで始まる、約20分ほどの短いものだ。そこでまず、観客は「朗読なのか」と息をのむ。なるほどこれは、人類が作った人類が読んで価値あるものは電子化して、フリー化して……という発想のかなり先をいくように思われる。オーディオブックではまだ遠い。誰かが読み聞かせをしてくれる、「朗読」にはそういうケアが入っている。──と、ことほど左様に、私はいつのまにか、「朗読」とはどういうものか、を検討することになる。文学の諸形式、アートの諸形式が、ロボット/アンドロイドによって、再定義されていく。

しかし、これは実は上演の後、石黒先生が技術的な課題の話をしているのを聞いて突然気づいたのだが、朗読とは何か、といった定義が──現に芝居の中で行われていくに拘わらず──アンドロイドを可能にしているプログラムそのものの中には書かれていない! のではないか?

たとえば、もし人間の言語の文法や諸規則をプログラムで書き起こして、翻訳機を作ったら、その「言語とは何か」「言語のルールとは何か」は、きっとプログラムの中に書かれているはずであり、それこそがエッセンスであろう。ところが、アンドロイドの場合は、いくらルールを書き込んでも、それ自体はいわば「本質的でない」と思われる事柄の束かもしれない。

言い換えると、人間の叡知であろうと予期されたものが、「本質的でない」と思われる事柄の束かもしれないのだ。じゃあ人間(の叡知)って何なんだろうか?

さあ、ここでもう一度石黒先生の本へ戻ろう。あるいは舞台の上の出来事を思い出そう。

「で、あなたはどう思う?」と、舞台の上の「人間」役の女優さんが言う、アンドロイドに向かって。

ロボットは涙を流すか (PHPサイエンス・ワールド新書)
石黒 浩,池谷 瑠絵
PHP研究所


ロボットとは何か——人の心を映す鏡 (講談社現代新書)
石黒 浩
講談社

2010-11-18

メトロマナーポスター「またやろう。」11月


11月も「またやろう。」の4コマ。
そういえば、無印良品のメモ帳類が最近いっそう充実していて、todoリスト形式の縦長メモ、それから4コママンガのラフが描ける、4コマメモを発見。4コママンガってなぜか、タテ一列のほうが見やすい。

2010-11-01

データベースの中の死者

なぜ本を書くのか、同時代の人とコミュニケーションするため、後世に残ろうとなんて思っていない……ということがよく言われる。ああ、なるほど、と思う。

ネットの中にあるたくさんのことばがいきかっているのが、そのためなのか、というふうにも思う。

しかし、ときどきその中に死者が混じっている。

あらためて図書館を眺め直してみると、図書館にある本の著者のほとんどは死者である。どうだろう、8割ぐらい死者なんじゃないだろうか。

そこへいくとネットは比較的生きている人の割合が多いわけなのだけれども、このひょっとして死者の割合というのは、今後増えていくほかないように思われる。それに、著者本人がなんらかのかたちでネット上に発信していると仮定すれば、その人が生きているのか死んでいるのかがたぶんわかる。これは図書館の時と違うところだ。

ただ個人のデータベースは、個人がなくなったとき、誰が管理するのか? たぶん、「誰かがひきついでいくこと」あるいは「そういう人がいること」が大事なことになってくるのではないだろうか。

2010-10-30

やっとプーさんに逢えたよ。


iPadを購入。(遅ればせ)
購入して何日か経過してみて、どうして買ったのかとよくよくその「ひきがね」について考えてみると……どうもこれ↓

2010-04-14
うーん、今朝も鳥にクジラが運ばれている。
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/04/blog-post_14.html


であったような気がする。プーさんはすばらしかった。

どうしてかはわからないけれども、あるときから日本語のコドモの絵本にあまり感動しなくなった。作り手の側がみえてしまうからかもしれない。あるいは、オバマ大統領でゆうめいになったMargaret Wise Brownの「Goodnight moon」、または同著者で「The Important Book」などに出会ったせいかもしれない。あるいは11/1に公開されるResearchmapのコンテンツでも採り上げられる「ポストコロニアル」な状況(ややティーザですが、ぜひご覧ください)が、私のなかにも映りこんでいるのかもしれない。

でも要するに、結局のところ、私はプーさんを読むという「入口」を期待していたんじゃないのか。

その先には、今は英語ばかりだけれどもそのうち英語に限らないだろう、このような読み方の日常性が広がっているように思えたわけだ。

このような未来を予感させるのが、アップルは、うまい。

2010-10-24

「シンポジウム:人とアンドロイド」

石黒浩大阪大学教授が代表者の科研費研究「遠隔操作アンドロイドによる存在感の研究」プロジェクトの成果発表会「シンポジウム:人とアンドロイド」へ行ってきました。



私は、前半の瀬名秀明氏の講演までしか、都合で聴講できず、テレノイドR1の実演が見られなかった(残念!)のですが、主に石黒先生のご講演に関連して、池谷の感想を書きます。ところで、石黒先生・大阪大学のイベント@東京を見学するのはこれで2回目なのですが、どちらもとてもイベントとしての仕込みがすばらしく、今回もその切れ味と細心さに圧倒されました。


さて。まずはブルース・ウィリスの映画『サロゲート』がすっごく面白いというお話。『ロボットは涙を流すか』以来お会いしていないが、その後、石黒先生はいったいどれだけ未来へ行ってしまったか、と思っていたのだが、おお、まだ『サロゲート』を面白いと思われているのか! というわけで、ちょっとホッとする心地がした。

というのは、しかし、半分冗談で、そのもう半分というのは『ロボットは涙を流すか』を共著させていただいた時は、『サロゲート』日本公開のタイミングで、とても鮮度のいい時期だったので、どうしてもそこにフォーカスすることになったわけだが、もっとより本質的にはこの映画が何か「ロボット考古学」の本質を射抜いており、石黒先生はそれが面白いわけなのだろうということだ。

ちなみに「ロボット考古学」というのは、『ロボットは涙を流すか』に出てくる語で、これは──簡単にいってしまうと──もともとあるロボット史を石黒先生ならではの現代の視点からまとめたものだ。その現代の視点というのは、つまり「アンドロイドができてしまってみれば」と言えばいいだろうか。実際、この「ロボット考古学」なるものの内容は、『アンドロイド・サイエンス』のまえがきとして最初に書かれたのである。

石黒先生は『サロゲート』にどんな未来(の人間)を見ているのか、をさらに深く掘り下げていく「没入型」も、ジェットコースターのようで極めて面白いのですが、ちょっと離れて眺めてみると、メディアアートとして、数多生産されるさまざまなガジェットと比べても、巨大なアイデアだということがよくわかる。これというのは、まずこのイベントでは2つのロボット──ひとつは女性のアンドロイド、もう一つが目を中心にすーっとぼかしたようなミニマムタイプ「テレノイドR1」──が成果発表されたのだが、特に後者のミニマムである。



ほんとにこんなに面白いものはない。そう、──たとえばアルス・エレクトロニカなどで──世界の多くのアーティストがDr.石黒ファンになってしまうのがよくわかる。これは、アーティストの想像力を強烈にブーストする。アートの火種なのだ。こういっては余計ですが、『サロゲート』からエッセンスを掬ってロボットに活かすことができるのは石黒先生だけだが、ミニマムからインスピレーションを受けてクリエイティブな仕事をする人はたくさん生まれるだろう。こういった光景、それを目撃できる機会は貴重なことだと思った。

さて、これらの成果はもちろんその先に、産業への応用が目指(あるいは期待)されているようであった。それはたっぷりとリアリティのある話であると同時に、なぜ実用化なのか、もう一つ大きな理由となるのは、これが生活に根ざしたアートだからだろう。このことによって私たちは比較的簡単に、あ、石黒先生自身が、生活に根ざしたアーティストなのか、と読み解くことができるのだった。

2010-10-07

6階の蚊、2階の蚊。

先日石黒浩先生のシンポジウムに行ってそのことも書かなきゃ行けないのだが、いまちょっと路線が違うような読書(といっても私のことだからどうせ読まない!?)の森に踏み迷っていて、未来を語れるような状況にない。

そこで少し前に気づいたことなんだがあらためて、引っ越しにまつわる話。


以前の家 6階(エレベータ1基付き)

今度の家 2階(エレベータ1基付き)


そうしたらですね、家に侵入してくる「蚊」がぜんぜん違うんですよ。
ひとことでいうと、6階の蚊は「飛行能力が高い蚊」。
2階のは「よぼよぼ飛ぶ蚊」。
したがって、6階の蚊を追うことで鍛えられている(!)人間としては、数では勝るにせよ、2階の蚊に対しては、さしてダメージがない。すぐつかまえられちゃうんです(笑)。

2010-09-06

2010-09-05

9月メトロ・ポスターが掲載中。



9月もまた、「またやろう。」の路線。
よく見るとすっかり秋らしい服装になっているみなさん。
極端な縮こまり方だけれども、この座っている3人は知り合いなんだろうか?

2010-09-04

MB101へ回帰する、この夏いちばんの麦わら。



というわけで、またまた前回の続き。ケータイ電話会社の窓口へ行くわけだが、私の場合は、おとーさんの白いケータイ。そこでやっぱりいちばん安いケータイを選ぶのですが……しかし改めて、昨今、SoftBankのヒット広告ラッシュは──あくまでウェブでCMギャラリーを観ると、なんですが──すごいですよね。

しかもムービーの広告路線とはちょっと違った駅貼りの

「俺、麦わらかぶってみたんだ!」

のすごさ。広告にまだこんな可能性が、こんなパワーを持つことがあったのか、と改めておのれの力不足(コピーライター諸氏!)にため息の出る「傑作」だと思います。

と、まあ、そういう意見もある、っていうことで。
MB101というのは、その書体の名前(だと思う)です。

2010-09-02

ADSLの次は郵便の転送みたいだ。

引っ越し手続きの話の続き。引っ越しの手続きはいろいろあるけれども、中でも問題なのが個人のADSLの引っ越しだ、というのが前回の話であります。

最近はインターネットでいろいろ申請できたりするし、ガスも電気の閉止・開始もなにかと手軽になったが、そういえばADSLのほかにも、時間を要するものがあったのです。

転居と転送の日本郵便への届けも、有効になるまでに1週間ぐらいかかるそう。となると、ADSLの次は、郵便局へ行くんだった! いや、もちろんインターネットで手続きできる。

ところが! 郵便の転送設定には、なぜかケータイ電話が必要なのだそう。意外な伏兵、と言いますか。

2010-08-30

引っ越しはADSLから。

東京23区内でアッカ経由OCNのIP電話付きADSLを利用しているのだが、電話の引っ越しを依頼したら、新住所での開通までになんと10日〜2週間ぐらいかかるらしい。

電気、ガス、水道というライフラインは非常にフットワークよくやってきてくれますが、通信環境は案外時間がかかるようなのであります。引っ越しが決まったら、ADSLから、というのがおすすめ。

電話もNTTがつながっても(NTTの局内工事もすぐに終わった)、ADSLが通っていないので、親戚・知人に訊くと外からはかからないのだそうだ。

2010-08-21

遅ればせながら最近の活動ご紹介

今、国立情報学研究所のトップページにリンクがついているNII Todayという機関誌の巻頭対談(相澤彰子先生インタビュー)をいたしました。

詳しい内容は、pdfでダウンロードできます。
NII Today No.48 「言語-言語を「知」として生かすために」
http://www.nii.ac.jp/publication/kouhou/today/


また、この号の後半には、『からくりインターネット』の内山清子先生も鼎談に参加されています。

ところでその鼎談の中のおひとりが、坊農真弓先生(国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 助教)。つい昨日、このご研究を紹介する記事「サイエンスライターによる研究紹介」がアップされましたので、こちらもぜひご覧ください。取材・構成を担当しました。

坊農先生のプロフィールでキーワードを見ると、手話、マルチモーダル、ジェスチュア、多人数インタラクション等々……と並んでいますが、手話とは何なのか、各国語でどう違うのかとか、研究が進むとどんなことが変わるのか等々、聞けばなるほどと考えさせられるユニークなご研究です。

それから、Researchmapのカバーストーリーへのリンクもついています。よろしかったらご覧ください。

10/07/01
つながるコンテンツ「つながるコンテンツ 研究の壁をこえたときⅠ」(by Researchmap)公開されました。

2010-08-20

今年も開催、夏のChristmas Lecture

The Royal Institution Christmas Lectures 2010
第21回英国科学実験講座
クリスマス・レクチャー2010
http://event.yomiuri.co.jp/2010/xmas_lecture/


受付は終了していますが、今年は「植物」にフォーカス。
伝統あるこのレクチャーといえば、ロウソクの科学のファラデーさん。ホームページによれば、英国で1825年以来、180回以上も続いているのだそう。

2010-08-18

骨とレゲエ。

先日、ひさしぶりに接骨院へ行って、院長の元気のパワーを実感した。院長は柔道整復師でありながら、レゲエ音楽のプロデューサーでもあり、
「だってどっちも好きだから」
という方なのである。

……ということは重々、昔っから知っていたのに、日常性のバリアで、これまで接骨院の院長という「サイド」でしか理解していなかったのは、今思うととても不思議なところである。

ところが昨日は、ふと院内の壁面に、新譜だという院長プロデュースのCDが置いてあって、その現実の「物」を媒介に、一患者の私にも、「レゲエ」のサイドがするすると見えてきた。

というわけで、突然ですが今回はそのご活躍の一端をご紹介。

●レゲエ
Dr.Production Music Inc.ホームページ
http://www.dr-production.com/


●骨
さつま接骨院ホームページ
http://www.yugamilabo.jp/


twitter
satsumahone
http://twitter.com/satsumahone


●BOTH
Dr. muneプロフィール
http://profile.ameba.jp/munehone/


ムネさん日記
http://ameblo.jp/munehone/page-4.html#main


2つのことができるというのは、他人からみるほど本人としては不自然じゃない、ということが、往々にして起こるのに、いや目前にあったのに、私はずーっと、本当には気づかなかった。「二足のわらじ」などと言って、またその例が「森鴎外」というのは、100年以上生き延びているイメージだけれども、こうなってはそれを「さすがに古すぎる枠だ」などと責められない。

ほんとにパワフルなご活躍ぶりで、なんだかこんこんと新しい元気がわき出してくる、有難い泉にふれたような心地がいたしました。

2010-08-16

光触媒の「光」とは何?

光触媒は、私たちが浴びている太陽光の中にある薄い薄い紫外線を使う。夏来たりなば紫外線予防などといって、何かと嫌われ者の紫外線が、光触媒では大いに役立つわけなのである。

ところが、橋本先生にご指摘いただいたのですが、「室内の紫外光強度は屋外の1000の1以下であり、可視光を利用できる光触媒の必要があります。」とのこと。「紫外線」というのは、文字通り、可視光の「外」にあるもの。したがって現段階では、室内の壁紙のようなものだと、実際の効果を出すのは難しいということになりそうだ。

けれども、そこもイノベーション。もし、可視光活性の高い光触媒材料を作り出すことができれば、ステージが変わってくる。「数年のうちには真に効果のあるものを市場に出せると思っています。」というわけで、まさに期待がかかるのであります。

2010-08-14

千鳥ヶ淵とか、三四郎池とか。discover5


さて、そのように思いながらイタリア会館を出て九段下駅まで坂を下り始めると、ふと目に入ったのが、さっきまでおおいに話題に上っていたアオコである。

厳密にはアオコではないのかもしれないけれども、まさにこれも地球の表面(水面)を覆っているのだ。水田もそうだし、私の考えだが、ビルの屋上だってそうである。


ついでに、お堀には、さっきまでおおいに話題に上っていた睡蓮もあるではないか。ご講演では、そもそも実験の材料を東大本郷キャンパス内にある「三四郎池」から採ったというお話があって、研究室の場所からかんがみ、あまりに近所というので、会場もウケていたが、そうじゃないのだ、このように見事に、考えるということは、身近なところから始まるのだ、と反省した。

2010-08-13

「まじエコ」は地球を包む。discover4

お話をきいているうちに、私は、講演者が「コーティングする」ということのとんでもないエキスパートであると確信しはじめる。もし、この人に地球を「コーティング」してもらったら、環境問題のさまざまな負荷をだいたい20%ぐらい削減できてしまうのではないか──すごく楽観的な、希望が持てる気持ちになる。「ああ、この方に地球をコーティングしてもらいたいなあ〜」というわけである。。

だがさまざまな技術的アイデアの実現に向けては、さまざまな問題があるということも、指摘されていた。私が特に覚えているのは、

肝心なのは、こういった技術は私たちを助けるけれども、やるのは私たち自身だということ。

これは本当にそうで、環境問題に限らずよく話題に上るところなのだけれども、現実には私たちは便利に慣れていることもあって、技術がなんとかできないのかと言いがちだし、研究開発者のほうも、真摯に実現しようとするあまり、立場的に言いにくいということもあって、うまく伝わらないことも重々承知しているところなのであります。

すると、もう一段上の視座が必要になる。

今の商売とか立場とか離れて、ひとりひとりが「自分はどうしたいのか」。ひとつには、たとえば企業人としてでなく、個人のエコしたいという気持ちに訴えていく、というのがあるだろう。

もうひとつ私が思ったのは──なにもdiscover21のレクチャールームだからそういう気になったというわけではあるまいが──やっぱりビジネスが変わっていかないと。

たとえば、エコでしかもコスト1/3といったときに、コスト(売上)が3倍のほうがいい、ということで、新しい技術が普及していかない、というお話があった。(ありがち)な話だ。しかしそこでこれがもしウェブの世界ならば、いつまでそう言っていてもだめなんだ、というふうに人々はすでに思い始めていると言えないか? コスト1/3の仕事を率先してやる業者が出てきてもいいはずなのだ。それはエコだからである必要はなくて、「受注できるならば、新しい仕事を引き受ける」というメンタリティの問題だと思う。だって、どこの業界だってかなり不況なはずだから。

2010-08-11

スケールのはなし。discover3

かれこれ10年ぐらい前だろうか。郊外の実家の庭で育てていた2本のハナミズキのうち、一本が枯れた。それは両親がその家を建てた時に植えた白とピンクのハナミズキで、特に母が大切にしていたピンクのほうだけが、なぜか枯れてしまったのである。植木の職人さんが言うには、けやきと白のハナミズキの間にあって、十分に日射しを受けることができないから、というのが理由だった。植物は空から見た図で陣地争いをしている、というわけである。(森じゃあるまいし)と思っていたのだが、あんなに大きく育った木が枯れてしまってみると、私にも喪失感はあった。

さてさて、話は変わるのだけれども、私は物理学者の「スケールの話」が好きである。橋本先生もそもそもは物理を学ばれた方で、今回の講演の中にも、いきいきとしたスケールの話があった。たぶんスケールというのは、物理にとって本質的なのだろう。(しかし生物ってのは「モル」だからして、物理学者のようにいきいきとスケールをイメージするのが、本来苦手であるのに違いない!……脱線しております。。)

さて、そのお話を、私が受け取った範囲で単純化して言うと──太陽光というのは微量なエネルギーだが、受け取るのが微生物だったら、話は違う──というわけである。

しかも、植物を見よ、大地にねそべって(といいますか)、うすく平たく拡がって(といいますか)、最大限光を受けている……(ちなみに猫もよく床にうまく寝そべってますが)。

と、スケールの話を転換点に、生物を見直していくところが、とってもおもしろい。地球創成の物語でも、何が地表を覆っていたかという話がよく出てくるではないか……なんてことも思い出す。

2010-08-09

光触媒シートで冷蔵庫を消臭。discover2

冷蔵庫も長年使いすぎてると、冷却能力が落ちてくるから、よく観察したほうがいい──と先日リョーシカに言われた矢先。冷蔵庫内にはたいてい冷却能力の調節ダイヤルがあって、私だって夏になるとそれを若干調節するぐらいのことはしているのだが、ま、そういう山勘よりも温度計などを導入するのがいいのではないだろうか? というわけでアマゾンで物色していたのが昨日のこと。

シンワ 温度計 冷蔵庫用 A-3 丸型5cm 72703

シンワ測定

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自分的には、冷蔵庫内というのがとってもホットな時に──、ここでやっと橋本先生のご講演の話。実は、この講演会で、光触媒シートというのを、聴講者みんなにおみやげにとくださったのですよ。

これは脱臭をしてくれるシートで、冷蔵庫をはじめいろんなところに使えて、しかも太陽が出てる時に数時間干せば、性能がみるみる元通りという代物。すごい。半永久的に使えるなんて、これは「まじエコ」な技術なのであります。

でもって、この干すタイミングというか、頻度というかについてよく質問を受けるというのだけれども、ま、ざっくり言えばこれも冷蔵庫といっしょで、性能が落ちてきたら干すというのが、私たちユーザがやることなわけですね。ところがどうしてかそれでは納得しない人が多いそうな。(ありがち)。で、主婦として私は思ったのだが、

お天気のいい日に、玄関マットを干すでしょ?
玄関マットといっしょに光触媒シートも干してください


っていうのはどうだろう? 玄関マットをそろそろ干したいな、と思う頻度が高い人は光触媒シートもよく干して、庫内をきちんと脱臭するだろうし、そこがまあまあという人は庫内もまあまあだけれども、それはそれで回していけるのではないか?

ついでに、そういえば、ちょうど1ヵ月ぐらい前にある企業の社宅だったところを一般向けの賃貸マンションとして貸し出すという物件を見に行った時に、案内の方が「ここの壁は光触媒なんですよ」と真顔で言うので、その時は(またまた)ぐらいに思っていたのだが、その企業によってはあるかもしれない、などと、今になって急に反省したのであった。

「光触媒」かあ。というので日常を見回してみると、これが結構、いろんなところに使われているんですね。

***
↑については、以下も参考にしてください
2010-08-16
光触媒の「光」とは何?

***

2010-08-07

discover21のサイエンス特別講演会を聴講。

東京大学の橋本和仁先生のご講演を聴いてきました。

ディスカヴァーサイエンス特別講演会
自然から離れる科学技術から自然と融合する科学技術へ
光触媒・太陽電池・微生物燃料電池

開催日:2010年8月7日(土)
時間:13:00から17:00(開場 12:30)
会場:ディスカヴァー・トゥエンティワン 4階セミナールーム
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-30 イタリア文化会館 
主催:ディスカヴァー・トゥエンティワン
講師:東京大学教授・理学博士 橋本和仁(はしもとかずひと)先生

これは追って本になるとのことなので、何が話されていたか、あまり書いてしまうといけないのだろうし、逆にツイッターなんかがよいのだろうと思うのですが、ツイッターはどうしたことか私が「身につかない」ため(!)、ご講演自体というよりは、聴講して私自身が感じたことなどを中心に書いて、コミュニケーションを微量拡げられれば幸いという趣旨でいきたいと思います。

なにしろ4時間のご講演でしたので、とてもおもしろく、これだけ前置きするぐらいいっぱい思ったのでありました。どんな本ができてくるのかな……と、そこで思い出したのが、研究者の間でもすごく読まれている『素人のように考え……』。この本のように読まれていくのではないか、という期待も大。

ところで、橋本先生はその4時間の講演を予定時刻の17時ぴったりに終了すると、研究室の学生さんたちを引き連れて、「じゃ、帰ります」と宣言して(?)帰っていかれたのだったが、そのまわりに、ふと研究室の雰囲気が漂うので、あとでググってみると、
橋本研究室(東京大学本郷・先端研)
http://www.light.t.u-tokyo.ac.jp/jhome/HPnew/menupagejapanese.html

が参考になります。

2010-08-05

Researchmapの8月コンテンツもぜひ。

Researchmapつながるコンテンツ
研究の壁を越えたとき II
ハエたちが奏でる音楽。
東京薬科大学生命科学部 上川内あづさ助教


先日NHKホールへ行った帰りにモスバーガーへ行ったら、ちょうど学校でショウジョウバエを習ったというコドモが、体長3mmのショウジョウバエを発見した。

学校の理科で「ショウジョウバエ」を習ったことは、割とみんな記憶の中にあるんじゃないかと思うのだけれども、ではなぜ? ってところが必ずしも共有されてるわけじゃない。そこで──

file01 ショウジョウバエと遺伝学
http://researchmap.jp/article/column/201008_1/


──などのコンテンツも読めます。

ところでそのモスで、その日はブツリ学者のリョーシカもいたものだから、コドモがガラスに留まっているハエを指して「これ死んでるの?」と言うので、

「あ、死んだ鳥がいる」
「どこどこ?」と空を探す

という冗談もあるくらいだから、気を付けようね、という話になった。コドモにはまだわからないので、

「死んでたら、ガラスから落ちるでしょ」
とリョーシカ。

「たしかにぃ」
とコドモ。

しかし最近のコドモ(ってウチの子を指すわけですが)が困ったもんなのは、こうやって「あ、わかった!」という時に、さもわかったようなそぶりな割には、実はわからないのを放置していたりすることだ。コドモにわかっているのは「あ、ここはわかった!と納得する場面なんだな」ということだけで、その内容ではないのである。これではリョーシカも報われまい。

メトロマナーポスター8月の風物は「旅」。


ああそうか、なるほど、こういう場合に「またやろう」は効きますね。と思いました。

2010-07-28

ウミガメの涙

病院の待合室には、最近そこそこ大きいサイズの液晶テレビが設置されていて、そこに病院用の番組がいろいろと流れている。私はもともとさほどテレビを見る習慣がないので、滅多に見ることもないのだけれども、ふと見てしまったときに目に入ったのが、ウミガメの涙であった。

ウミガメでなく、ワニの涙ならば、うそなき、と相場が決まっている。たしかフランス発の絵本などに採り上げられていて、うろ覚え(なにしろ病院の待合室にいて、今すぐにはネットが使えない)では、助けられて家族のなかで暮らしているのに、ワニであるからして、ふとしたことで人に噛みついてしまい、人は痛い痛い、恩知らずなワニめ!と言うのだが(だったと思うが)、するとワニはごめんなさいといって涙を流すのである。ところがそれはうその涙で、ワニはいっこうに懲りる間もなく、また噛みつくのであろうというわけなのだ。

一方ウミガメの涙というのは──その病院が流している番組によると──カメはかわいそうに浜辺へ上がってたくさんの卵を産むものだから、お産が苦しくて涙を流すのだ、とかいわれるけれども、それはどっこい、うそうそ、なんだそうである。そうではなくて、ウミガメは海水を飲んでいるので、塩分を排出するために「いつも」涙を流しているのだそうだ。──ってのはつまり、鳥が「いつも」糞をしている、という感じだろうか。

だいたい水辺の生き物が涙を流すというのが、うそくさい、というのが、直感的な常識というものなのではないだろうか。ひとにしてみれば「手で水つけたんじゃないの?」というわけだ。ここにうまくはまってしまうところが、この話のおもしろさの種なのかもしれない。


日本語版は画像がなかったので。やっとみつかったフランス語版。

2010-07-22

メトロポスターのことを忘れていた。



7月の東京メトロマナーポスター。すっかり定着した4コマシリーズ。

2010-07-03

Researchmapコンテンツを、ぜひ。

Researchmapに「つながるコンテンツ」が公開になりました。
ぜひ、ご覧ください。

Researchmap「つながるコンテンツ」
■第1回ウェブーページ公開概要
つながるコンテンツ「研究の壁を越えたとき」
第一回 コンピュータの眼がつなぐもの。
東京大学生産技術研究所
佐藤洋一教授インタビュー
http://researchmap.jp/article/tsunagaru/201007/


Researchmapに「つながるコンテンツ」については、こちらから↓
ニュース:TOPICS
http://www.nii.ac.jp/news/2010/0701/


私自身、Researchmapによくアクセスするようになって、Researchmap上でいろいろとコンテンツ──上記のコンテンツではなくて、研究者の方々が発信するいろいろなブログとか、新しい登録者が載せた情報とかいったもの──を見つけるおもしろさのようなものを実感します。

2010-06-17

ふうりんマトリョーシカ

100円ショップにカゴを買いに行ったらば、
なんと風鈴がマトリョーシカ型になっているものが、
すだれに結びつけられて、
ふうりり〜ンとちょっと鳴っていました。
ま、マトリョーシカってことは涼しげでよいかも。

2010-06-16

メトロマナーポスター6月は傘がある。


6月とくれば傘、というのが電車マナーの常道。
なんとなく個人的にもりさがっているマナーポスターだが、
それが、なんというか、マナーというものへの関心の
限界のようなものなのかもしれないし、
限りなく面白がることはできないのかもしれない。

2010-05-29

iPad、アート、テクノロジー。

フランスでのiPadのとらえ方のひとつ。
Avec l'iPad, l'art est à portée de doigts
http://www.20minutes.fr/article/408002/High-Tech-Avec-l-iPad-l-art-est-a-portee-de-doigts.php


Google Translateで英語に翻訳すると……

With the iPad, art is at your fingertips

この英語からGoogle Translateで日本語に翻訳すると……

計算されたと、アートがあなたの指先に

With the iPad, が、なんで「計算されたと、」なんだよぅ〜。

2010-05-14

iPhone App花盛り。

ひさびさ、RocketBoomを見たら、Tech特集だった。

ITP Spring Show 2010
http://www.youtube.com/watch?v=W4Vp9XaEouc&feature=player_embedded


iPhone App花盛り。のようだ。

家具メーカーのイケアが、ケータイで、テーブルやイスを動かすという商品を提案しているのも印象的。その提案者のIKEA Roboticsっていったい……と思ったら、やっぱりあのイケアだったのだ。

FAST Company
Ikea's Animalistic Robotic Furniture Moves for You, Humps Your Leg
BY Austin CarrToday
http://www.fastcompany.com/1646558/the-la-z-boy-of-ikea-animalistic-robotic-furniture-moves-for-you-has-mood-swings


会場はフローリングだが、バリアフリーの床というのが、現実になるのも近そうに思われた。フラットへ、フラットへ、と。

2010-05-12

アルクにKWIC系ツールがベータ版で。

『英辞郎 on the WEB』整列・頻度集計 β版
http://eowkc.alc.co.jp/content/help/index.html

※諸事情により予告なくサービスを停止することもあるとのこと

からくりインターネット アレクサンドリア図書館から次世代ウェブ技術まで [丸善ライブラリー]でもご紹介しているKWICツールですが、久しぶりにアルクの英辞郎のウェブサイトへ行ったら、ついに公開されていました(使い方についてかつてアンケートに答えた覚えがあるぞ。。)。

どちらかというとふつうのKWICツールなのだが、それでもなんというかちょっとした配慮が、非理系にはありがたい、使いやすい、という感想はいなめない。

いなめなくていい、使いやすい、って言えばいいのですけれども、そこが面倒にならない状態というものに慣れると、ほんとはもっといろんなツールが使いこなせるはずなんで……という思いもあるわけです。

いずれにしても使い心地をためすなら今。英語学習者のみなさんには、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

2010-05-09

鏡の中のリョーシ猫!?



いや、これ右はクッションなんです。
実は母の日のコドモからのプレゼント。
あまりのそっくりぶりに、本人なるリョーシ猫ことウチのネコもびっくり。

2010-05-08

骸骨のマトリョーシカ!?

連休に街へ出たら、BEAMSで骸骨のマトリョーシカを売っていた。
ふむむ。
骸骨ねえ。好きなテーマを反映させることができるのが、マトリョーシカのよいところ、とも言えましょう。
パンダしかり、くまのプーさんしかり。

店内だったので、撮影はできませんでした。。残念。

2010-05-05

おとなりのヒミツ(!?)

アマゾンの「おすすめ」機能にはびっくりと思った昨日だが、どうもそういうことではないらしい。

というのも最近ツイッターで誰かに本を紹介してもらった、読んでみてためになった、という感謝の応酬が多いように思っているのだけれども、その中にティム・ブラウンの『デザイン思考が世界を変える』(Change by Design)があって、と、その本の関連商品にも、佐々木俊尚著『電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)』が入っているのである。

ハッカーと画家もそうだけれども、まだハードカバーなうちに、ほんの1年ぐらいで翻訳が読めるというのはすごい。しかも今回は翻訳本の価格も安く、ほとんど原著と同じ値段で手に入る。

しかしながら『デザイン』のほうは、よく見ると、ランキングでは1,310位、一方の電子書籍のほうは30位。

だから売れている電子書籍のほうが、いろんな本のおとなり候補に入ってくる、つまり本が売れるという黄金則の「何度も目に触れる」というのを、自力で演出できるしくみになっているというのが、この「おすすめ」機能の内容なのではないか。……と考えると、なあんだ「おすすめ」機能といっても、単純に数を数えているだけじゃないか……とややホッとしたりして。

2010-05-04

『からくりインターネット』のおとなり。

近所の図書館の児童書のフロアでは、岩波ジュニア新書が、コドモ優先閲覧席(だいたい空いている)のとなりにあるので、ときどき書架を眺めて、何冊か掴んでぱらぱら見たりしているのだが、(ま、自分のコドモが借りる本が決まるのを待っているだけ、とも言う)そうこうしている間に1時間ぐらい経っていたりするからおそろしい。

たとえば……新井紀子『経済の考え方がわかる本』(2005)のまえがきがすばらしい! これだけで、効率本・自己啓発本100冊に匹敵するのではというような密度……と思ったり、犬養道子著『本—起源と役割をさぐる』(2004年)という本を見つけたり。

と、アマゾンへ寄ってみたら、この『からくりインターネット』と佐々木 俊尚著『電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書) 』が関連づけられているではありませんか。

進化していますよね、アマゾンの「おすすめ」機能。なんとなくこの「おすすめ」の“教養ぶり”と、気分的にというか、心理的にというか、私という“人間”のほうでは勝手に競ってしまうのでありますが、最近ちょっと、負けそうであります。負けそう、という時はきっと、「おまえはすでに負けている」かもしれず。

からくりインターネット
─アレクサンドリア図書館から次世代ウェブ技術まで─
相澤彰子、内山清子、池谷瑠絵(丸善)
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2010-04-30

ひとあし早く、メトロ5月のまたやろう。


東京メトロのマナーポスター、毎月1日に貼り替え、というスケジュールのようで、ちょっと前倒れて交換されていることも。そんな一枚をひとあし早く。

2010-04-23

『直筆で読む「坊ちゃん」』も読んでみた。

電子書籍の流れで、以前から気になっていた『直筆で読む「坊ちゃん」』という本を読んでみることにした。

直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ヴィジュアル版 6V)
夏目 漱石
集英社

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これは、夏目漱石のまさに直筆の原稿用紙に、編集のほうでノンブルを入れたりしたあとがあるものを、一枚一枚画像で収めた新書版。原稿用紙1枚の文字数を数えてみると、24字×24行である。

読むとはいっても、これが同じ日本語とはいえ勝手が違って(漢字もかなも)なかなか読めない。解説には活字とは違うからといったことが書いてあるのだが、かなづかいが違うし、表記の許容範囲というか想定すべき範囲が広い。

私は中学に入る頃から1〜2年間、旧仮名遣いの真っ茶色の文庫本を読んでいた。ジャンルは「日本文学」である。そういう本を母がまとめて持っていたのだ。そのくらいの歳だと少しぐらいわからないのはデフォルトだから、何冊か読むうちにだいたい読めるようになった。

今思うと、その頃はまだ画数のやたらと多い旧字というものも、世の中の看板とか、ビルの名前とか、ところどころに残っていたし、コドモが学校では習わないような当て字みたいなかな文字を書くおとなもいたように思う。

しかしそれにしても、漱石はぜんぜん読めない。

こうなったらオーディオブックのようなのを流しながら、眺めていくのがよいかもしれない。

2010-04-20

エイヤフィヤットラヨークトル火山@iceland

エイヤフィヤットラヨークトル火山というのだそうだ。これが噴火してヨーロッパ中の空港が閉鎖されたわりには、あまり日本では報道されていないようだ。

このエイヤフィヤットラヨークトル火山と、そのお隣りにあって、連鎖して爆発するかもしれないと恐れられているカトラ火山という、この2つのアイスランドの火山について、JMMが採り上げていたので読んでみたが、火山についてはwikipediaに書いてあるのと同じであった。(火山については、ですよ)

wikipedia
エイヤフィヤットラヨークトル氷河


ただ火山というのは特に「休火山」というのがやっかいである。富士山だって「休火山」。ところがこの悩ましさは意味ないということか、気象庁は現在「休火山」という呼び方をやめているそうである。(これもwikipediaによる)

カトラの前回の大噴火が1918年、エイヤの前回の大噴火が1821-23年というから、カトラとエイヤは、昔ならいずれも休火山と呼んでいたところであろう。○○○年もの間爆発してない、ともいえるし、いつ爆発してもおかしくない、ともいえる。

今日は少し飛行機が飛び始めたようだ。

電子ジャーナルのアーカイブ

昨日の話に関連して、学術情報の中でも学会のジャーナルをアーカイブしたウェブサイトといえば、

Journal@rchive
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/


J-STAGEというプラットフォームを用いて、学術雑誌を電子化し、公開する、独立行政法人科学技術振興機構(JST)のサイト。本年度は266誌が登録されているそうだ。

引用リンク、被引用リンクや全文検索を実現しているというのは、画期的。

2010-04-19

岩瀬大輔『生命保険のカラクリ』pdfの読み感。

となりの本棚こと、佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃(ディスカバー携書)』と岩瀬大輔『生命保険のカラクリ』という2つの本をきっかけに、自分の中で、電子書籍のリアリティががぜん増した。

商業的なものの成功はさまざまな要素があるけれども、より学術的な内容を伝えるためには、このようなメディアが使えるかもしれない。

さて、岩瀬大輔『生命保険のカラクリ(文春新書)』はアドビpdfであったが、図も本と同じに入っているし、縦書きだし(!)、なかなか読みやすかった。そして「本とパラパラめくりアニメーション(2010-04-13)」にも書いたのですが、1枚1枚を正確にパラパラめくって読めるというのが、これがなかなか便利なのだった。

で、「うーん、今朝も鳥にクジラが運ばれている。(2010-04-14)」で再ご紹介した辞書引き機能などのように、どのような「ラベル」をつけてあげるか、作り込むかというのが、鍵なのだろう。

人間が本を読む「読み方」って、実はよく解明されていなかったりするものね!

そのツボをうまく機能化してくれると、電子ブックはますます面白くなるんじゃないかと。──しかしそうなると、使いやすい電子書籍の仕様に熱中する、という楽しいプロジェクトに邁進できることが重要で、そのためには優れたコンピュータ・サイエンティスト(つまりギーク)で、しかも本に思い入れある方というのがぜひとも嘱望されますね。しかもそれは各国語に合ったものというという意味で、日本発みたいのがあってもよいし。。(とりとめなくてすみません)

2010-04-16

となりの本棚はつづく。

ところでなんで佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃(ディスカバー携書)』が『からくりインターネット』のとなりの本棚なのかというと、(あくまで私見ですが)この本で論じられている電子書籍の出現に際して、『からくりインターネット』はその基礎論にあたるからだ。

本というのはおおかた、紙でできていて、綴じてあって、そこにはそれぞれ組版・印刷・製本という技術があって……というものだった。これに対して電子ブックは、ユーザからみればかなり違う物であろう。そこで『からくりインターネット』は、ではそれが同じ「本」だというのはなぜなのか、つまり私たちはそもそも「本」って何だと思っていたんだろう? といった関心で読んでいただけると楽しめるかと思います。サイエンスの読み物なのに、はるばる古代エジプトのアレクサンドリア図書館までひとっとびしてしまうのも、そのためであります。

さてそういうわけで続く「となりの本棚」が岩瀬大輔 著『生命保険のカラクリ(文春新書)』なのですが、これはもちろん「カラクリ」つながりに他なりません。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


※ダウンロードは現在終了とのこと。
ご参考↓
2010-04-11
本をこれからどーするか? リアルな出版社の動向。
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/04/blog-post_11.html

2010-04-14

うーん、今朝も鳥にクジラが運ばれている。

↑については、こちらを参照

昨日は、慶應大学SFC研究会 プラットフォームデザイン・ラボ主催の電子書籍のシンポジウムが盛り上がっていました。現在は最初のクリップが以下にあります(全部で5つ)↓

GIE sympo opengov
http://www.ustream.tv/recorded/6039537


ストリーミングも、イベント開始の約30分前には、22 Viewersだったのが、終了予定時刻の30分前には420 Viewersに増えていました。ただまあそうは言っても420ということでしょうか。Tweetが右欄に表示されるのと、どなたかが調べて登場者のtwitter accountをtweetしてくれたりと、活発でした。

ところで、その中でipadのデモというかサンプルのプーさんの電子絵本が紹介されていて、

2010-04-13
本とパラパラめくりアニメーション
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/04/blog-post_13.html


で欲しい!などと私が書いた機能、
・めくるのアニメ
・辞書引き
が実装されていた! 

紹介者もその点をピックアップして伝えていたし、tweetでも「いいなあ」的なのが入っていました。実感ですねえ。

2010-04-13

Twitter大丈夫か?


朝の6時半ごろのキャプチャ。あまりかわいいのでキャプチャしてしまった。
辛くもTOKYO、LONDON、NY、PARIS、AUSTRALIAがみんな起きている時間だからだろうか?
機械が起きているからといって、人間が24時間付き合っちゃいけません。お休みなさい……って、今こそ朝か。

本とパラパラめくりアニメーション

となりの本棚、佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃(ディスカバー携書)』を電子ブックで読んでみました。

これは(マック上では)「.book」という拡張子を持つ「T-Time」というアプリケーションで、無料ブラウズのためのブラウザ用のプラグインと、購入して読むためのアプリケーションとを別々にダウンロードして読むしくみ。マルチプラットフォームなアプリケーションであるところも大きな特徴のひとつのようだ。

さらに約1,000円のライセンスキー購入で、テキストのキャプチャができるようになっている。

※余談ですが、テキストのキャプチャは、どうせ電子データなんだから、そもそも軽いOCRをシステム(OS)で提供してくれてもいいのでは? と思ってしまった(OCRってずっとスキャナ側で提供されてきたため? またアプリはその上にプロテクトをかけてもいいわけですが。)それと、辞書を引くのも考えてみればたいそう面倒な時があって(反対に辞書を引きたいときもあるわけだが)、これももっと手軽に通常のブラウザやテキストエディタ等の画面上で引けてもいいのに、と思ってしまった。(もしかしてこっちはもう出来てるかも?)

で、写植とかやってきた方には信じられないだろうけど、この電子ブック、読みやすかった!。ああ電子ブックっていけますよ、って思いました。何気ないようで、1枚にどれくらいの文字を入れたら読みやすいか、一行はどのくらいの文字数なら読みやすいか、色は? といったことが考えられているように思いました。

それからこれまで気づかなかった紙の本の欠点にも思い当たりました。「これまで気づかなかった」というところがポイント。──それは、1枚1枚を正確にパラパラめくるのって、実は難しかったということ。必ずどこか飛ばしてしまうのが紙の本だったのだ。この意味で、電子ブックはすごい! 私は身に付けていませんが、「速読術」が活かせますよ、きっと。

この、いかにしてこの読みやすさを実現しているかというのは、相当気になる点で、やはり今回は1枚=1画面にどのくらいの量の情報を盛り込むかという点がキモだったような気がするのですが、なにかひとつストップモーション・アニメーションのエッセンスが盛り込まれると、とても高い完成度に至るのではないかと思った。

2010-04-11

本をこれからどーするか? リアルな出版社の動向。

となりの本棚、佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃(ディスカバー携書)』と並んで、「ダウンロード可」の書籍が、奇しくも岩瀬大輔 著『生命保険のカラクリ(文春新書)』である。

なぜ「奇しくも」かというと、カラクリつながりということで、『からくりインターネット』のとなりの本棚とさせていただきたく。ダウンロードURLはこちら↓

岩瀬大輔 著『生命保険のカラクリ(文春新書)』ダウンロードURL
https://f.msgs.jp/webapp/wish/org/showEnquete.do?enqueteid=20&clientid=12820&databaseid=czs


こちらも期間限定2010年4月15日までということなので、とりあえずご紹介。これを広告と考えると、少し前のエポックメイキングなベストセラー『1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方』を思い出させる。いつの間にか文庫になっていた。なつかしい。

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方 (PHP文庫)
滝井 秀典
PHP研究所

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2010-04-10

となりの本棚『電子書籍の衝撃』

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
佐々木 俊尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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以前「library thing」というウェブサイトを当ブログで紹介したが、インターネットのいろいろな場所で「私の本棚」というツールに出逢う昨今である。

そもそも私のような無冠の人間が本を出すことができるのもインターネットという時代のおかげであるし、そうとなれば、このようなイメージ上の本棚の中に、自分のかかわった本と一緒にいろんな本を並べてみたいなあと思う次第で、私が『からくりインターネット』の隣に並べてみたいなあという本を「となりの本棚」ということで、ご紹介していきたいと思います。

「となりの本棚」というのは、つまり、「となりの芝生」みたいな意味合いでもあります。

さて。
佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃』をアマゾンで「予約受付中」になっているのを見たのが1週間ほどまえだろうか。

で、これについて語るのは次回ということにして、まずこれ、版元のディスカバー21のウェブサイトで期間限定110円でダウンロードできます。一時不具合があったようだが、さきほど問題なくダウンロードできました。ちなみにアマゾンではまだ「予約受付中」。このような本の変化、どうやら、あっという間に来てるみたいで。(こう書いたからといってアマゾン=古い、という意味ではありません。ついでながらこの本、本の表紙(およびカバー)が秀逸であります。)

2010-04-07

「仕事は大道でせよ」

いろんな仕事に紛れて、ええい今日は『からくりインターネット』はお休み。代わりに読書から。

沖縄の陶工の間に「仕事は大道でせよ」という諺があるそうです。仕事を大道で行うと、そこを通る人々が「ここはこうした方がいい。あそこはこうしたらどうだろう」といろいろ助言してくれ、結果としていい仕事ができるのだという意味なのだそうです。
──小池清治『日本語はいかにつくられたか?』ちくま1995より

Twitterを使ってみてるのだが、ちょっとこういう機能がほしいよ、というのがいくらでも出てくるものだ。こういう「ご希望」が、いろんなユーザから、もし、だだだだーっと流れてくるとしたら、それはすばらしいことだと思う。

ちょっと振り返ると、広告業界で制作作業してたときは、全体の傾向としては、そういうつっこみを毛嫌いしていた面があると思う。「仕事は大道でせよ」は反省をこめて。

2010-04-05

からくりィ6 Google Street Viewでドライブしたい



『からくりインターネット』お読みくださっている方、今日の話題は56ページに載っているストリートビュー。これがどういうしくみでできていて、という話は本をご覧いただくとして、今日の投稿は、そこから派生していく雑談であります。まだお読みいただいていない方は、ぜひよろしくお願いいたします。

さて、私自身は、Googlemaps + street viewというツールの「理由なきヘビーユーザ」である。最近は心なしか画像の解像度がバージョンアップしているような気もします。

どこがおもしろいんだという人でも、もしそこにちょっとした物語をつけてやれば、たちまち面白さが増すに違いない。そういえば、Googleジャパンで昨今検索のストーリーを募集していたけれども、あれがまさに「ちょっとしたストーリー」ということなのでしょう。

ストリートビューは、ご周知のようにグーグルのクルマが撮影して集めた画像で構成されているということだが、どうせクルマから撮っているのならば、クルマを運転しているように表示してもらえないだろうか?

現在の表示では、画面内の矢印をクリックして進む方式なので、尺取り虫ぐらいの歩みである。これを時速40キロ、80キロというように、すいすいと進めてくれたら、見応えあるんだけどなあ。すなわち、ロードムービー。ストーリーが走り出しますよ、きっと。

2010-04-02

からくりィ5 マクドナルドでもからくり?


春のマクドナルド、キッズのハッピーセットは、「からくりマクドナルド」なんだそうです。。

神保町書泉グランデ様
ツイッターのアカウント(ログイン名)「shosengnd」から
5階レジ前の新刊コーナーとネットワーク関連のコーナーへの展示ありがとうございます。

2010-04-01

からくリィを読む4 twitterでも逢えます。


超軽い話題。

国立情報学研究所(NII)が、jouhoukenというアカウント名で、ツィートしてます。また、丸善出版営業部さんは、maruzenpubです。『からくりインターネット』の話題もちょこっと乗っています。(載る、なんでしょうけど、なんとなく乗るのほうがピンと来てしまい……。)

フォローしてみてください。。

東京メトロは、またやろう。


東京メトロのマナーポスター、三巡目。
新しいスタートの季節、来ました、新作。

2010-03-31

からくリィを読む3 ネットでどこまで読めるか。

これまでは本などで私たちが読んできた、古典作品などの価値ある作品が、現在、いったいどれだけウェブに乗ってきているのでしょうか? 

もちろん、これについては著作権者などの権利者がいる場合に、どのようなかたちで還元されるのか、などさまざまな問題が存在しますが、インターネット・ユーザーの立場から、現在公開されているアーカイブをあたってみたいなという時、どんなものがあるかというわけです。

日本語のライブラリーでは、たとえば青空文庫などが有名かと思いますが、世界にはさまざまなデジタルライブラリーのプロジェクトが存在します。このような便利なウェブページを、『からくりインターネット』でご紹介しています。

このブログでも先日、以下のリストを掲載しました↓
2010-03-23
からくりスト4:図書館・デジタルアーカイブ
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/03/blog-post_2856.html


もっと他にないの? という方に、こまった時のwikipedia頼りという気もしますが、量的にはまとまっているので、ともかく参考になります。

wikipedia List of digital library projects
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_digital_library_projects


ウィキペディア 電子図書館の一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

2010-03-29

からくリィを読む2 地中海の真珠、アレクサンドリア

アレクサンドリアという街の名前は、アレキサンダー大王にちなんでいる。英語の歴史の入門書には、だいたいアレキサンダー大王は「はじめて世界統一を成し遂げた人物」と書いてあり、東洋人の私たちにはちょっと「?」な感じがする。気が利いた教科書は地中海世界とインドまでの小アジアというような但し書きがついていたりする。

「世界」と書いている人でも、そういう但し書きがつくことは、おそらく知らないわけではあるまい。けれども、そのくらいにその「統一」が大事業だったのだろうということも想像される。

ブリタニカ百科事典によれば、アレクサンドリアという都市は、アメリカに二つもある。ひとつはバージニア州、ポトマック川の西岸に位置する都市で、もうひとつは南北戦争の時に戦場となったルイジアナ州の都市である。

一方、『からくりインターネット』に関係のある古代のアレクサンドリア、すなわちアレクサンドロス大王が、彼が制服した「世界」の各地に建設した街も、アレクサンドリア図書館のあった地中海岸のエジプトひとつではない。そのすべてが現在もアレクサンドリアという街の名を残しているわけではないが、かつては小アジア一帯の、むしろあちこちにあったようなのである。主なもののなかには古代のトロイ、パキスタンのインダス川とシハーブ川の合流地点にあるウッチュなども含まれていた。

2010-03-26

からくリィを読む。インターネットの情報量はどれくらい?



前回は、『からくりインターネット』をこんなふうに読んでほしい、という話を書きました。ちょっとお願いを書いてしまったかなあとも感じています。

そこで今日からは、『からくりインターネット』をすでにお持ちで読み始めている方と、一緒に読み進んだり、新しい情報やご感想などを追加していければと思います。ついでにブログのタイトルとして『からくりインターネット』という文字数が多いので、ぐしゅっと縮めて「からくリィを読む」と題したいと思います。。どうぞよろしくお願いいたします。

ではまず最初は、第一章の「インターネットはことばの宇宙」という章から、とりあげていきたいと思います。

さて、インターネットってすっかり「あたりまえ」になってしまって、「情報がいっぱいのっているんだよ」というわけですが、では、インターネットにあるウェブページの数はどれくらい? と改めて問われると、さあ誰が答えることができるんでしょうか?──という話が書いてあったと思います。

これに関連して、参考になるサイトのひとつとしてご紹介しているのが、cuilです。cuilはアイルランドで「知識」を意味することばだそうですが、英語だとなかなかきれいに検索結果がでるようですが、日本語ではいまひとつ。

そこで検索はおいておいて、まずcuilのトップページに書かれている数字に注目してみましょう。

127billionってことは、127,000,000,000ですね。
「いっぱい」って思っていたのは、そういう数なのか──
ということが、とりあえずわかります。

ちなみにこのトップページから見ることのできる「video」をクリックして見ると、中にこのトップページの映像が出てきて、そこにもやはり数字が表示されています。よく読み取れないところもあるのですが、「124,426,951,803」と書いてあるように見えました。このvideo、いつ作ったのか? その時点から、

124,426,951,803

127,000,000,000


と増えているわけですね。

うーん……今日は少しお勉強口調になってしまいましたが……というあたりで、引き続き、本書へ戻って、ゆるりとお楽しみください。

なお、検索エンジンと情報爆発については、下記のリンク「からくリンク」で、ウェブサイトをいくつかご紹介しています。ご参考になさってください。
からくりスト2:検索と情報爆発
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/03/blog-post_6935.html

2010-03-25

このところどこへ行ってもtwitterの話題で……。


少々、ほんとにツイッターの所為なんでしょうか。と思わないでもないのだけれど、熱に浮かされたように、ついったーでございます。

ところで当「科学と広告のブログ」では、これからしばらく、『からくりインターネット』関連の話題を掲載しようと思っているのですが、最初にお断りしておきますと、『からくりインターネット』には、twitterのことは書いてありません。──がっかり、という方、ごめんなさい。

しかしながら、なぜtwitterなのか、twitterが流行ってくるというのはどういうことなのか、といった背後を理解するうえで役立つ内容を読み取っていただくことは、もしかしたら、可能なのではないかな、と思っています。そしてそれは「twitterに乗り遅れない」ことよりも大事なことなのではないか、と思います。

私も実は、twitterを使っていないわけではないのです。特にこの何日かは、アカウントをいくつかつくってログインしたりログアウトしたりして切替えながら、いろいろ試しています。とにかく、まず気づくことは、

検索窓がでかい。

これに尽きます。これはTWEETの窓もそうだし、FAQ窓も同様です。「世界のみなさん、どーぞ、何が知りたいですか?」という感じでしょうか。私はこの「窓(というもの)」を久しぶりに、強烈に意識しました。この白い窓へ向かって、ひとりひとりがtweetを投げれば投げるほど、みんなが「今」思ったことがどこかのサーバにどんどんプールされていく、ということが想像できます。そしてそのデータは、twitterが持っていて、とりあえず彼らだけが活用可能なデータでありましょう。

それって、どういうことなのかな?

そんなふうに考えを進められるのが、『からくりインターネット』の効果というか、つまり、そんなふうに本書を役立てていただければ、とっても幸いです。たとえば将来twetterに代わる、何か新しいサービスが現れたら……今は飛ぶ鳥のついったーですが──次はいったいどうなるんでしょうか??? このように考えていくと、やっぱり頼りになるのは自分の考える力とか、インターネットのしくみ(からくり)をある程度知っていたり、イメージ出来たりすることなのではないか、と考える次第です。

東西線竹橋駅 パレスサイドビル1F 流水書房様
面陳ありがとうございます。
毎日新聞社のあるビルの1階にある、こじんまりした店内に、話題の本をぎっしり詰め込んだ宝石箱的本屋さんです。

※「面陳」というのは……
背表紙ではなく、表紙を手前へ向けて書棚に展示する方法(という説明でほぼ合っているかと思います)

また本書を著者自身がご紹介する、国立情報学研究所ホームページ内のページにも、ツイッターに関連した話を掲載しています。併せてご覧ください。

『からくりインターネット』
情報研シリーズ13 著者からのメッセージ2
http://www.nii.ac.jp/publication/niibooks/jouhouken-series/13/2/