2010-04-16

となりの本棚はつづく。

ところでなんで佐々木俊尚 著『電子書籍の衝撃(ディスカバー携書)』が『からくりインターネット』のとなりの本棚なのかというと、(あくまで私見ですが)この本で論じられている電子書籍の出現に際して、『からくりインターネット』はその基礎論にあたるからだ。

本というのはおおかた、紙でできていて、綴じてあって、そこにはそれぞれ組版・印刷・製本という技術があって……というものだった。これに対して電子ブックは、ユーザからみればかなり違う物であろう。そこで『からくりインターネット』は、ではそれが同じ「本」だというのはなぜなのか、つまり私たちはそもそも「本」って何だと思っていたんだろう? といった関心で読んでいただけると楽しめるかと思います。サイエンスの読み物なのに、はるばる古代エジプトのアレクサンドリア図書館までひとっとびしてしまうのも、そのためであります。

さてそういうわけで続く「となりの本棚」が岩瀬大輔 著『生命保険のカラクリ(文春新書)』なのですが、これはもちろん「カラクリ」つながりに他なりません。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋

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※ダウンロードは現在終了とのこと。
ご参考↓
2010-04-11
本をこれからどーするか? リアルな出版社の動向。
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2010/04/blog-post_11.html

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