2010-04-23

『直筆で読む「坊ちゃん」』も読んでみた。

電子書籍の流れで、以前から気になっていた『直筆で読む「坊ちゃん」』という本を読んでみることにした。

直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ヴィジュアル版 6V)
夏目 漱石
集英社

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これは、夏目漱石のまさに直筆の原稿用紙に、編集のほうでノンブルを入れたりしたあとがあるものを、一枚一枚画像で収めた新書版。原稿用紙1枚の文字数を数えてみると、24字×24行である。

読むとはいっても、これが同じ日本語とはいえ勝手が違って(漢字もかなも)なかなか読めない。解説には活字とは違うからといったことが書いてあるのだが、かなづかいが違うし、表記の許容範囲というか想定すべき範囲が広い。

私は中学に入る頃から1〜2年間、旧仮名遣いの真っ茶色の文庫本を読んでいた。ジャンルは「日本文学」である。そういう本を母がまとめて持っていたのだ。そのくらいの歳だと少しぐらいわからないのはデフォルトだから、何冊か読むうちにだいたい読めるようになった。

今思うと、その頃はまだ画数のやたらと多い旧字というものも、世の中の看板とか、ビルの名前とか、ところどころに残っていたし、コドモが学校では習わないような当て字みたいなかな文字を書くおとなもいたように思う。

しかしそれにしても、漱石はぜんぜん読めない。

こうなったらオーディオブックのようなのを流しながら、眺めていくのがよいかもしれない。

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