2009-05-28

リョーシカが「量子コンピュータ工場」をご案内します。


たまには科学でわくわくしたい! とお考えのみなさま、朗報でございます。(!)国立情報学研究所准教授・根本香絵氏(理論物理学、量子情報・計算、量子光学)が、一般講演を行います。

展示の前で研究者に会おう!常設展示「技術革新と未来」公開記念
「ようこそ量子の世界へ〜リョーシカと量子コンピュータ工場〜」
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/090512143281.html


日時: 2009年6月6日(土) 15:00〜16:00
場所:日本科学未来館(東京・青海)3階
新交通ゆりかもめ「船の科学館駅」下車、徒歩約5分、「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分、他

テーマはずばり、量子コンピュータ。いったいどうやって作るのか? リョーシカこと香絵博士が夢の工場をご案内します。

なお、事前にお申込が必要とのことです。
ご登録は、下記サイトにて↓
日本科学未来館 講演会・セミナー
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/090512143281.html

2009-05-25

勝ち組よりも、正義の味方に教えてもらうビジネス。

なんて魅力的なんだろう! この本は。

奇跡のご当地ヒーロー「超神ネイガー」を作った男~「無名の男」はいかにして「地域ブランド」を生み出したのか~
海老名 保
WAVE出版
amazonへ

「超神ネイガーを作った」と言われても、その「超神ネイガー」って何?という方も多いと思いますが、土井英司さんのメールマガジン「ビジネスブックマラソン」を読むまでは、私もそのくち。実は秋田限定のご当地ヒーローなんですね。刀はきりたんぽ、銃ははたはた(魚の)です。もっと言いますと、プロデュース会社の社名がなんと(株)正義の味方、"なまはげ"の常套句「泣く子はいねぇがぁ〜?」からの「ネイガー」命名とのことでございます。

仮面ライダーなどのヒーローものって、微妙にロボットとは対立路線(!)という気もいたしますが、このアナログさ、フィジカルさには心から共感いたしました。読後、これほど著者をリアルに感じたことはないかもしれない。実にこれはお宝系の一冊でございました。

2009-05-22

量子は何の役に立つ?


『週刊リョーシカ!』PART 2
第10週:リョーシの未来。
http://www.famipro.com/ryosika2_010.html

2009-05-22掲載しました。

記事制作に先立って、みなさまにご協力いただいたアンケート結果のご紹介も、今週でひとまずおしまい。最後の質問は──

今後、暮らしのどんなところに
量子が活用されていくと思いますか?

というものでした。
この集計結果を参照しながら、
量子のどんな特徴がどんなところに活用されていくのか、
リョーシの近未来を垣間見るコンテンツです。

なお、これまでの集計結果は下記にて公開しています。
「週刊リョーシカ!」アンケート2009集計結果
http://enq-maker.com/result/8HG1t9j


よろしかったらご覧ください。

2009-05-21

おくればせ、虹つながり!


最近ポストが頻繁な写真家の水谷さんのブログを見ると、2009年5月9日になっているから、虹がでたのはその頃だと思う。いつものデジカメでは露出の関係で映らないので、新しいデジカメで撮ったのだが、このデジカメ各社のUSBケーブルというのはどうも独自規格で取り回しが悪く、というわけでなんということはない、中に入っている画像を取りだすのがついさっきという延滞になってしまったのであります。

虹が出ると、私は知り合いのブログを回る。なんというか、これこそ共時的な体験であり、それぞれに虹のことなんだけどさ、というふうに書くのが、またその人らしさが感じられておもしろい。

2009.05.09 Saturday
写真・映像制作人 水谷充の私的視線
「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物
http://mmps-inc.jugem.jp/?eid=117


水谷さんは写真家なので、どうしても写真は突出してしまうわけだけれども、別に、ふつうのデジカメ写真だって、ぜんぜん構わない。と思っていたら、水津先生のブログにも虹が! これを見ると、5月8日だったよう。

水津陽子Rebirth&Creation
地域再生コンサルタント水津陽子のブログ
2009.05.08
http://forty.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/05/post_12c5.html


モニターによっては虹が見えにくいこともあると思うけれども、ポイントは、虹のレインボーのスジの両側の空が片方は青に、もう片方はイエローに転んで見えるので、その境にスッと、虹が通っているのであります。空が分割されたようになってるわけですね。

私がコドモの時はこれほど虹ってでただろうか? なんだか最近虹をよく見るような気がするのだが……気のせいかもしれません。。。

2009-05-20

なぜ「日本語」ができないか?

先日英語教師の人と話をしていて、彼女はいつも「日本人はなぜ英語ができないか?」を語っているのに、突然話題が「なぜ日本語が」のほうへ転じたわけで、それがなるほど、と、おもしろかった。

面白かったのは、ひとつには、結局のところ、コドモの時に習ったのならばできるだろうけれども、言語というのはひとつのシステムであって、それをまるごとやりなおさなきゃなんないっていうのが、おっくうだ、という話だったことだ。これはまったくユニバーサルな意見と言えるんじゃないだろうか。日本人が英語ができない、できない、といったって、だって日本語では「そうは考えない」のだから仕方がないというわけである。

もうひとつは、この話が、私はかつて初めて英語というものを学校で習うことになったときに持った感想という、古い記憶を呼び起こしたのである。私の頃は「英語」の授業が始まったのは中学に入ってからだ。最初に習うのはアルファベットである。でもって、apple で、boatで、 catだ──と、そこでどう思ったかというと、「いやあ、自分は日本語が先でよかったなあ」と思ったのだ。アルファベットが26文字だからいいようなものの、これから漢字を覚えるんだったら、これはきっとやってられないよなあ、と。

ほんと人間って似たことを思うものですね、こんな場合には。

2009-05-16

「Research map」始動!

5万部を超えた『生き抜くための数学入門』をはじめ数々の著書でも知られる、数学者の国立情報学研究所教授・新井紀子先生にお会いしてきました。

ところで新井先生といえば、NetCommonsの開発者ということでご存知の方もいらっしゃるかも知れません。この4月には、さらに最新作、研究者のための「researchmap」を公開。登録は研究者による招待制ですが、ウェブページは誰でも見ることができるようになっています。




また「キャリアファッション・アワード2008」受賞者という一面もお持ちの新井先生、その日は清々しい5月にぴったりのスタイルで、楽しいお話をたくさんうかがいました。せっかくお忙しい時間をいただいたのですから、そのお話の中身は、別の機会にまたご紹介したいと思います。

2009-05-15

リョーシコンピュータの素。


『週刊リョーシカ!』PART 2
第9週:「量子の特徴」って何だろう?
http://www.famipro.com/ryosika2_009.html

2009-05-15 掲載しました。

さきほどアップいたしましたので、
ぜひご覧ください。

2009-05-09

私がよく見るウェブサイト その3

Indexed
Studio
amazonへ


以前もご紹介した「indexed」は、ブログもあって、タイトルとチャート1点という構成で、休日をのぞく毎日更新されています。2006年の8月から続いているのだそう。

Indexed
http://thisisindexed.com/


ただ実は私には意味(文脈)をとるのがとても難しくて、聞くとけっこう間違って理解していたりすることもしばしばなのであります。(!) また受け取り方としても皮肉とか批評性というふうについ受け取ってしまいがちなのですが、むしろシンプルでストレートなメッセージが多いと思います。チャートの印象に違わず、で。

2009-05-08

映画とリョーシの間柄。


『週刊リョーシカ!』PART 2
第8週:リョーシが映画になった!?
http://www.famipro.com/ryosika2_008.html

2009-05-08 掲載しました。

ところでみなさん、映画007最新作のタイトル、ご存知ですか?
邦題が「慰めの報酬」っていうんだけれども、
映画を観た方、原題の英語のタイトルは何だっけ?って
ちょっと思い出してみてください。

そこにね、実は、量子がいるんです。

ちなみに中国語のタイトルは
「007量子危機」というものだそう。

というわけで今週は、映画をめぐる量子の話。
第8週:リョーシが映画になった!?
ぜひご覧ください。

2009-05-05

家でなくってうれしい、東京メトロの「社でやろう。」


ちょっと、無理がなくもないけど、「家」続きよりずっと楽しめました。「社」でやろう。それによく見てみると、ほらいつもの白目のご夫婦も「社」でやったほうが、いいみたいですよ。むむ? そうじゃなくって、これ耳をふさいでいるのか!

2009-05-02

思いあふれて、ここに写真の最先端。

写真芸術の現場ー五味彬・横木安良夫 【後編】
配信開始日 : 09.04.24
ジャンル : ドキュメンタリー
http://www.polosonearth.com/VisitorContents/show/16


写真家の水谷充さんが手がけられた渾身のドキュメンタリーが、アップされていました。これに先立ち写真家五味彬氏と横木安良夫氏の「ShINC.Project」で「¥3,000で写真売りましょ、買いましょ展」を開催したと聞いて気になっていたのを、このドキュメンタリービデオで追体験、遅ればせ確認することになった次第。

すばらしいので、とにかくご覧ください!
ネットTV「POLOS on earth」
「写真芸術の現場ー五味彬・横木安良夫 【後編】」


ちなみに、水谷さんのブログはこちら。
写真・映像制作人 水谷充の私的視線
http://mmps-inc.jugem.jp/



以下は私の感想です。

・横木さんという方について、知りたいと思っていた(潜在的にも)ことをきいてくれた、という意味でも、NHKの『現代写真論』(だったかな)以来のクオリティ。またインタビューに答えている横木氏の目が、特に前半はスナップ撮影中とあってハンターになっていて、それが時折見ている者のほうへ向けられる。映像的にもスリリングです。

・現代において、作家としてやっていくためにはどうしたらいいのか? 一番の問題はそれを作家がいまひとつわからないままになってはいないかというところである、というメッセージ。これはこの番組を見た人にとても印象的なポイントのひとつだろう。写真家は、このような他の芸術にも通じる問いについて、特にリアルに感じ、比較的ストレートにリアクトするように思う。

またこの問題、その一方の極には、どのようにしたら(作家を生かす)著作権料が作家にちゃんと入ってくるのか、という問題があると考えられるが、このネットTV番組を見ていて、私はこちらの問題には2つの側面があるのだと気がついた。

側面の1つは、番組(動画コンテンツ)の中で、横木氏が言われている。──作家活動を早くから、収益性はなくても、行うこと。そして収益性については、コマーシャルの仕事や別の職業から得て、写真は作家としてやっていく──ということ。これはつまり、作家・作品と収益性がつながることを目指さないということだ。作家はもうかる仕事じゃありませんよ、というよりは、みんながやりたいと思うような仕事じゃないんだ、ということだろう。何にしても──たとえば科学の研究にしても──それだけの能力を世の中をうまくわたって楽してお金を蓄積することの「ために」使ったら、かなり稼げるとしたって、そんなことは、もともと当然と考えたほうが妥当である。またそれは「自分が好きなことをやっている代償」というよりは、「それをやろうという意志の実現が優先」されていると考えるべきだ。なぜなら「お金を稼ぐ」という目的を当然に最優先させるべきではないからだ。

もう一つの側面は、この番組から遠く離れて、おそらく「職業としての作家」を、(たとえば国や世の中に)認めてもらいたい、という希いのようなものだろう。というのも、ちょうど先日の朝日新聞に、Googleに抗議する谷川俊太郎さんの写真が載っていたのが、これだけを見ると、作品には(作家としての)素晴らしさがあり、この価値への正当な報酬を要求しているように見えるし、実際にそうでもあろうが、同時にこれは国とかGoogleのように巨大な相手と対峙する労働者の闘争のようなものでもあるのかもしれない、と気づいたのだ。谷川氏の写真は私に、井の頭公園の長寿象「はなこ」を思い出させた。むしろ沈黙に近いほど静かな抗議。

・ネットワークの大切さ。とくに同業者やクリエータ同士の。ShINC.のプロジェクトに集まっているのはみんな大御所、大家と言ってよい方ばかりだ。大家でないから、ネットワークでつながるのではない。そして世代によって、同じ問題がちがう形をとる。その中から生まれてくるムーブメントに一番期待しているのは、きっと水谷さんご自身であるに違いない。

2009-05-01

絵にも描けない美しさ?──第7週公開


週刊リョーシカ!PART2
第7週:何をどう「重ね合わせ」るの?

2009-05-01掲載

公開いたしました。
量子のふしぎな性質「重ね合わせ」を、理論物理学者リョーシカが解説します。

ところで「絵にも描けない美しさ」といえば「竜宮城」ですよね。昔むかし、浦島太郎は、助けた亀に乗せられて竜宮城へ行って、あそんで、帰ってきたときに「ぜったいに開けちゃだめ」と言われていた玉手箱を開けて、おじいさんになってしまうのでした。

開けちゃいけない玉手箱って、一体プレゼントになるんだろうか? とか、もしもそれが長い年月に値したのならば、おじいさんになってもしょうがないんじゃないだろうか? とか思わなくもないけれど。

さて今週は、美しいかどうかはともかく、量子は「絵には描けない」というお話。ほんとに描けないの? とリョーシ猫はくいさがりますよ………。

第7週:何をどう「重ね合わせ」るの?
ぜひご覧ください。