2009-04-30

料理というコンテンツには、惹かれる。

料理ブログや、料理ポータル(レシピを投稿するタイプ)、著名料理家の方のホームページ、食品メーカーのホームページなど、料理知識に詳しく、多くの情報提供を行っているサイトはたくさんある。

かくいう自分もかつて料理ブログを書いていて、そのごく小規模にかからわず、料理ブログというのは案外アクセスがあるものだということを知ったのだった。ぜんぜんトラフィックの量がちがう。科学にはとても太刀打ちできないのであります。もともと、確かに料理は料理という世界ではあるんだけど、あえて言えば「化学」に通ずる。実際、すごいシェフの中にもかなりそういう、つまり実証実験的な方が多いです。そこでとりあえず私は現在は当ブログの中に、科学の一部として、「粉もの屋コレクション」というカテゴリーを設けて、そこに書くようにしています。それでもなお、料理コンテンツというのはいつかもう一度挑戦したいなあ、と思ってしまうのでありますが………。

一方、ひとの料理への欲求というのはいろんなかたちをとるものだし、まったく同じものでも、そのおいしい/まずいは、いろんなものの影響を受ける。そういったああでもない・こうでもないが楽しいということも食い物好きは知っていて、おかげで料理写真というものが発達したりもする。

すてきな写真とともに、とある世界を作っているのが、このサイト。料理サイトリンク集などもあって、単なる外食好きとは違うことひしひし。以前は「tsogb」というタイトルでなく、現在副題の「the scent of green bananas」という題で、デザインも替わりました。RSSで閲覧できます。


tsogb ーthe scent of green bananas: food from the guambatー by SANTOS

2009-04-28

どんなウェブサイトを見てますか?

ブックマークを公開できる機能は、いろいろなところで利用できますが、なんとなく手つかず。どうしてだろうと考えると、たとえばまずはサイト名のリストが表示されていて、クリックすると最新のトップページ画像が表示できるとかいったように、なんかちょっとモニターふうだとか、ブログ投稿に連動して表示したりとか、そういう動的なものだったらいいなあ、と思ってしまうからだと思います。そういうのってなかなか提供されないですよね? ちなみにmixiでは最新投稿が表示されたり、外部ブログでも連動したりしてくれます。ところが、企業のトップページによくある最新情報というのは案外手で入れていることが多く、自動で入っていることは少ないような印象があります。

サイト制作って、その動的なところをどうするか(デザインと両立したうえで)というのと、サイト制作者ではない担当者がいかに手軽にポスト・修正できるためのインターフェースというのが今やもっとも大きな課題なのではないでしょうか。(申し遅れましたが、私自身、サイト制作の仕事をしており、現在はほとんど自分のサイトを中心に作っています)

そういうわけで、ネットサーフィンするだけじゃなく、サイトを作るという点から見ても、つまり両方から見て、すばらしいサイトだなあとか、ときどき見に行っちゃうなあというのがあるので、そういうのを(マニュアルで!)少しご紹介しようと思います。

まずはvlogの草分け、ロケットブーム。キャスターのアマンダさんの降板以来、私もあまり見ていないのですが、そのアマンダさんのabcのvlogもあまり更新されていなくて残念。かっこいい2006年のプリンスの映像とともに、リンクを張っておきます。

rocketboom webby awards 2006
http://www.rocketboom.com/rb_06_jun_13/


rocketboom.com現在のトップページ
http://www.rocketboom.com/


ロケットブームの元キャスター、アマンダさんのabcのページ
abc news

(というわけで、つづきます。)

2009-04-26

午前3時、「福笑い」を再発見した。

あの「ほぼ日刊イトイ新聞」から、糸井重里氏のコラムや日々の原稿をまとめたセレクト集が、書籍のかたちで年に一回発行されているのをご存知ですか? 今年のは『ともだちがやって来た。』というものなのだそうです。(昨晩リョーシ猫(現物)に起こされて、ふらりとマックを起こしたら、いつの間にかそういう記事を読んでいたのであります。)

この編集を担当されているのはほぼ日・永田泰大氏。第1冊目のタイトル『小さいことばを歌う場所』が、私の大好きな「天使も踏むを恐れるところ」を思い出さずにはいられず、そんなこともあって、ことによったら見当違いかもしれないんだけど永田氏に共感してしまった──というふうに、私はこのシリーズ本と出会いました。

という次第から、今回、この3冊目の出版にあたり、
まずは永田氏のアナウンスが聞きたかった。

この本は、買って読めば
(というか以前のは夫が買って家の棚にあるわけだが)
すばらしいことはわかっているけれども
私が読みたいのは永田氏のアナウンスだったのです。

それはこちらで読めます。
http://www.1101.com/books/friend/index.html

読んだら、返歌を書いてしまった。

あまあまのコピーが
敬愛を、いや絶賛を、露呈している

そんなにうまくまとめられちまうくらいなら
ここまでやってこなかっただろう

もしそれが現実ならば
きっとおれじゃないに違いない

まとめられたことのない巨人は
そこで自分をふっと手放す



ここらで、ご本人のことばを聞こう。


「福笑い」みたいなものなのかしらん。
だから、ぼくは、平気で、
「おもしろいなぁ、これ」などと、
読みふけってしまうのです。

──ほぼ日「著者、糸井重里からのご挨拶」

ああ、この4行で、コピーの教科書一章分は、かるくありそう。コピーライターのみなさん、写経のご準備を、でございます。一方、こういうのはあまりにも王道ですきじゃない、「コピーライターを3年やって、慣れ、すらすら書いちまってるコピー」ではないか、という向きもあるかもしれません。ところで、そう思いながら突然気づいたのですが、糸井氏は自分のことを言うときには、コピーの教科書、王道になる傾向があるように思います。逆に言うと、ほぼ日のアナウンスの時、自分の本の出版についてといった原稿は、コピーのお手本として要マークと言えるかもしれません。

さて、そんなことより
「福笑い」と名付けるのは、神業であります。

奇しくも昨日は原監督が代打逆転サヨナラ3ランを
「かみわざ」と呼んだそうですが。

で、なおも思ったのですが、それを「福笑い」と名付ける神業はしかし、「かるた」に似てませんかね。すると、これは、マザーグースの谷川俊太郎に通じるものが少なからずある。(なぜ一方が上毛かるたで、他方がマザーグースかという違いは、むしろ少しも気にならなくて。)

ところでこれは、似ているようだが「吉本隆明」にはつながらず、「吉本隆明」は案外「池谷裕二」科学ものにつながるのかもしれない………などと、憶測はいろんなところへ広がっていくのであります。


ところで今回の本のタイトル『ともだちがやって来た。』もまた、感慨深いです。いやね、きっとこの言葉を味わい尽くす一冊なんですよ。花冷えの、風の強い朝の、温かみを取り戻すここちであります。

2009-04-24

科学の王様は誰でしょう?──第6週公開


週刊リョーシカ!PART2
第6週:粒子で波動と言いますと?

2008-04-24掲載

さきほどコンテンツをアップいたしました。

今回のアンケートは、
「量子が備えている性質として特徴的なのは、
どちらだと思いますか?──粒子 or 波動」
という質問。

「粒子で波動」をはじめとして
いろいろとふしぎな量子ですが、
ではなぜ、私たちは「ふしぎ!」とか
「わからない」とか
「すっきりしないんだよなあ」とか思うんだろうか。

そのあたりも少々掘り下げてみましたよ。

というわけで遅くなりましたが
「第6週:粒子で波動と言いますと?」
ぜひご覧ください。

2009-04-22

マトリョミンの、準そのまんまチラシ。


久しぶりに、そのまんまチラシをゲット。

今回のは本当に「そのまんま」つまり現物・原寸ではないのですが、この蛇腹のつくりはどこからみても「そのまんまチラシ」というわけで、カテゴリーに入れてしまいました。

非常に伝統柄のマトリョーシカですね。

本物の商品では、中身は楽器なので「通常のマトリョーシカのように、中に入れ子の人形は入っていません」というお断りがあるのが、また「そのまんま」流。

2009-04-21

リョーシはロハスである!?──第5週公開

週刊リョーシカ!PART2
第5週:量子って単位、それとも概念?


本日の深夜にサーバが復旧し、公開いたしました。
公開が遅くなりまして、申し訳ございませんでした。
今後少なくともミラーサイトを構築するなどの対策を
早急にとりたいと思います。
今後とも『週刊リョーシカ!』をよろしくお願いいたします。


さて今回のアンケートは、
「量子とは何だと思いますか?
どちらか少しでも近いほうを。
──1単位、2概念」
という質問。これを巡って
理論物理学者のリョーシカと、リョーシ猫が織りなす
科学(&ファンタジー!?)コンテンツをお届けいたします。

さて、アンケートの結果も気になるところですが、
今週は、
ところでそもそも「単位」って何でしょう?
というあたりも掘り下げて……
などと言っているうちになぜか「ロハス」が登場。

リョーシとロハス、どんな関係!?

もしサブタイトルがあるならば、
「リョーシはロハスである。」と呼ぶにふさわしい
展開となりました。(!)

というわけで遅くなりましたが
「第5週:量子って単位、それとも概念?」
ぜひご覧ください。

2009-04-20

サーバ障害、続行中。

ご迷惑をお掛けいたします。週刊リョーシカ!が更新できない状態になっています。また、この障害のため、famipro.com,ryosi.comのアドレスも不通になっています。サーバ会社のアナウンスでは月曜中に復帰とのこと。今回の障害を教訓に、今後体制を変えたいと思います。

今しばらく、ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2009-04-16

週刊リョーシカサイトが障害中

週刊リョーシカ、ようこそ量子LAB、マトリョーシカ関連のウェブページをいつも閲覧ありがとうございます。これらのデータは、レンタルサーバに置いているのですが、そのサーバーが緊急メンテナンス中とのことで、現在つながらなくなっております。

一次的な障害とのことですので、恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

※なお「響けブログ」はいつも通りご覧頂けます。

2009-04-13

キッパリ!科学のエッセンス。

ほぼ日に池谷氏の新しいコンテンツ「上大岡トメ+池谷裕二 脳の暗黒大陸。」が掲載されていました。書店へよく行かれる方は、きっとのこの表紙、見覚えがあるのではないでしょうか?

キッパリ!—たった5分間で自分を変える方法
上大岡 トメ
幻冬舎
amazonへ

表紙を見るなり、「これはもう絶対キテる!」と手にとらずにはいられない、この本を書いた上大岡さんっていったいどんな人なんだろう? そんなナゾにも答えてくれる魅力いっぱいのコンテンツであります。

しかも、ほぼ日に、このお二人が登場したのにはワケがあったんですね。というのも、池谷氏と上大岡氏はこのたび共著で本を出版されたのだそう。科学ものコンテンツもまた一歩進化したと言えるに違いありません。(遠く及ばずながらリョーシ猫もがんばらなくっちゃであります)

しかし科学ものというのはつくづくむつかしい。サイエンスを広めようと思ったら……といういつものテーマへ戻ってきます。以下、リョーシ猫の考え。

サイエンスそのものをおもしろいと思う、
そのこと
を伝えないと、
サイエンスは広まっていかない。

ところがサイエンスがおもしろいということは
科学者を見ただけでは伝わらない。
スポーツと大違いなところだ。

おもしろさは、
科学者が言うことのなかにあるわけだが、
聞いている私が、その中身がくみ取れているか
科学者の言動の「意味」が読めているか
その場のことばだけでつかむのは、かなりむずかしい。

それは科学者が、
そのことばを言うために、
そこに在る人ではないからで、
それはすでに(科学者によるサイエンスの)"解釈"なのだが、
私はその"解釈"を見て、
やっとその人が(研究という本来のフィールドで)
”何をやっているか(研究で達成しようとしていること)”
”本当に興味を持っているのはどこか(研究のフォーカス)”
に、気づくことができる。

科学者というこの人が、何でこう言っているか、の
科学的な中身。

そのことが重要なのだと思います。
(キッパリ言えてないって?)

2009-04-10

週刊リョーシカ!第4週:量子はどこにある?

リョーシ猫
第4週:量子はどこにある?
http://www.famipro.com/ryosika2_004.html

2009-04-10掲載

遅くなりましたが、
さきほどコンテンツをアップいたしました。

アンケートも引き続き実施中!
ご回答者もプレゼントあります
「週刊リョーシカ!」アンケート2009へGO!
ぜひご覧ください。。

各コンテンツページでは、右コラムに、2007-2008年に公開した『週刊リョーシカ!』PART1の「コンテンツ一覧」を表示していますが、この年号の不具合を修正しました。こちらのリンクも、ぜひご活用ください。

2009-04-09

私は「太宰治」に似ていない。

いやあ、突然ですが。昔、文学少女というと、私は太宰治に似ているんだ、という人が必ず現われたものだった。今はちがうかもしれません。

だけど、そうほんとうに思うかは別にして、そう思う気持ちは──もちろんわからないわけだけれども──ただ、そういう近しさにあるという感じはわかるのだった。つまり文学を読むと、特に太宰治を読むと、そこに「私」がいると感じられるわけである。そのことは、わかった。

One Good Turn: A Natural History of the Screwdriver and the Screw
Scribner
amazonへ

で、こちらは『one good turn』というひとのツールのお話。ミレニアム最大の発見という「ツール」を紹介しようという筆者がいろいろ調べ物をするところから話は始まるのだが、これはと思うとローマ人の発明だったりして、なかなかはかどらないのである。そこへ筆者の「妻」が登場し、

「そのことならばスクリュードライバーである」
と断言するのだ。

必ず家に置いてあるもの、それはスクリュードライバーであり、どこへ引っ越してもキッチンの引き出しにしまってあり、何かと役に立つもの、それはスクリュードライバー以外ではない、というのである。

はい、それ「私」です! 実は、私もそうなんです。キッチンの引き出しにスクリュードライバー。常備です。私のはこの、プラスとマイナスが差し替えられるチャチなタイプでして。


翻訳はこちら。
ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルト・リプチンスキ
早川書房
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2009-04-08

タラジロウ個展「東京・日本」へ行ってきました。


コンセプトへどんとストレートにいくのがすがすがしい、タラさんの個展「東京・日本」「TOKYO・NIPPON」展へ行ってきた。HBギャラリーとOPAギャラリーの2会場での展開(いずれも表参道から徒歩。2会場間も徒歩1、2分)というのも楽しい展覧会で、写真はその展覧会のパンフレット。

このパンフレットを見ただけで、なんか展覧会を見たような気になるが、いやそれが実物は全国区。絵の迫力に圧倒されます。

会場にいらしたタラさんにこれを描く技法(ソフトの使い方)について詳しくきいてしまったのだが、仮に誰かがそれをつかったとしても、ぜんぜん構わない、だってこうはならないでしょ、ということがこういう場だとよりクリアにわかるように思いました。まさに何ドットかで構成されるなぎら健壱さんとか、切られた但馬牛とか、今や他人とは思えないニイミのはりぼてとかね。これがまた人によって違うものを記憶したりするんだろうなあという、立体的な展覧会でもありました。

一般にはイラストレータというとある雰囲気の絵を描く人、というイメージがあるのではないでしょうか。ただそのときその「雰囲気」が、ある特定の技法とニアリーイコールに認知されている場合が多かったりすると思う。そこで、そういういわば「看板」技法をツール化する。何もこの方法は一回性の経験に培われた「私だけの」ものじゃなくっていいんですよ──とする。ツール化してシェアウェアとか、フリーウェアになってしまうと、つまり誰でも使えるわけだから、もう「看板」じゃない。と同時に、よりその人の生み出す絵のよさに注目できる。

タラさんはホームページ「ヒノデグラフ」「日之出研究所」という技法研究のようなコンテンツを公開されているのだが、そんなところにすがすがしさの理由の一端(「しっぽ」といいますか)があるように思います。

で、個展、今日まで。界隈の方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

いろんなアイデアが得られる「日之出研究所」
マトリョーシカもあります。
「日之出研究所」
http://www.interq.or.jp/blue/tara/hg-hk.html

2009-04-06

朝日「人脈記」素粒子シリーズが始まっていた。

朝日新聞の好評連載「ニッポン人脈記」で、素粒子のシリーズが今日から始まっていた。せんだってのノーベル賞受賞科学者である南部陽一郎氏は、大リーグのイチローが、それが何十年も活躍しているような方である。受賞発表の熱から覚めた今、そのあたりが改めて伝わったのではないでしょうか。記事ご担当は、内村直之氏。量子にも造詣の深い方です。

ご自身のご著書もあります。
われら以外の人類 猿人からネアンデルタール人まで (朝日選書 (783))
内村 直之
朝日新聞社
amazonへ

2009-04-04

図解といえば、マインドマップ。


マインドマップは、リストアップや「ダブリなく・漏れなく」要素に分解するMECEなんかを考えるよりも、上限とか全体がわからない時に自由に発想するようなときに便利なツールのような気がする。穴埋めよりも、枝を伸ばすのに向いている。シナプスを思い出しますね。

とかいいつつ、実はマインドマップはぜんぜん詳しくないのですが、たまに自分が書いたりすると、ちょっとひとに見せたり、他人のをちょっと見たりということも楽しかったりする。と、そんなサイトがあるんですね。

EasyStep
http://www.easystep.jp/


マップを描くツール付き。マインドマップに詳しい方によると、この手のいろんなツールがあるそうですが、こうやって公開しておくっていうのもなかなかいいと思いました。センスが問われるようなものは、数に遭遇することも大事だし。

それからこういううねうねの線ですが、毛筆が向いていると思うなあ。条幅に墨のマインドマップ。貫禄ありすぎ!?

2009-04-03

週刊リョーシカ!第3週:「量子」をイメージすると?

第3週:「量子」をイメージすると?
http://www.famipro.com/ryosika2_003.html

2009-04-03掲載

さきほどコンテンツをアップいたしました。

アンケートも引き続き実施中!
ご回答者もプレゼントあります
「週刊リョーシカ!」アンケート2009へGO!
ぜひご覧ください。。

それから、今回は、2009のマトしき週刊リョーシカ!の「コンテンツ一覧」ページを設けました。
マトしき週刊リョーシカ!コンテンツ一覧
http://www.famipro.com/ryosika2_000_cntn.html


また上記のウェブページ、および各コンテンツページでは、右コラムに、2007-2008年に公開した『週刊リョーシカ!』PART1の「コンテンツ一覧」を表示するように改良しました。
こちらのリンクも併せて、ご活用ください。

技術と、8ミリと、ほんとは大事なとこ。

そういえば1カ月前ぐらいにアップルの映像ソフト法人向けレクチャーというのに参加したのだが、参加者の中にながくアナログの映像制作をしてきて、映像のことはわかるんだけど、という方がいらしたのが、私には印象的だった。

今、はこだてのような映像を見て(ほかにもあるんだけど)、ネット上の無料視聴動画にプロが進出してきたという印象を持つのですが、みなさんどうですか?

ビデオが出てきた時──フィルムの販売が終わり、現像が打ち切られ──8ミリは終わったとかなんとか言われた。私も8ミリを回したり、コマごとの編集をちょっと触ったことがあるけれども、ビデオに比べるとたいへんそうだった。が、それもデジタル化して、マックではファイナルカットになって、現在へ至る。

今という地平からは、しかし、技術なんかいくらだって変えていけばいい、と私は思う。映像をどう作ったら番組になるのか、そういうノウハウは、ハードウェア的な技術よりもずっと大事だし、技術が進むことによって、そのことがますます明らかになる、そんな方向が望ましいのではないか。そして、望ましいといくら言っていてもどうにもならない気がするから、少しでも実践したほうがよい。

もっと言うと、技術的にいろいろと移行する、恩恵というものは見逃せない。それによって方法が相対化され、ツールとして活かしていくことによって、ますますどういう探求なのかがわかってくる。クリエイターの中にもそういうことに気づいて押し進めている人が、少しずつ増えてきているように思います。

はこだて放送局〜8ミリ技術論まで3題
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2009-04-02

家でやろう。がどうやら二周目入り。


実はこれ、3月31日に撮った写真なのですが、どうやら東京メトロマナーポスター「家でやろう。」シリーズの4月版のよう。

2009年3月版はこちら
「3月も「家でやろう。」は、花粉症バージョン? 」2009-03-04

今回のポスターには、困っている人に女性が登場(しっかりおじさんもいますが)。

今年もまた、海へ山へと展開、期待しています。

2009-04-01

「8ミリ」が息を吹き返す。

先日ご紹介した「はこだて放送局〜HakoTube〜」について、かなりディテールに寄った話を少々追加したいと思います。

私が、ほんのちょっと見ただけで、なぜ「日本映画の伝統を思わせる」などと思ったのか、その理由を──こうやって書いてみるととてもディテールに寄った話で、たいへん恐縮なのですが──記してみたいと思いました。

秘湯!垂れ流し!夏編
(開放感100%)

のオープニングの3秒あまりのホンダの軽自動車の走行シーン
(柳町光男『さらば愛しき大地(1982年)』を思い出しました)

日本最古の清朝様式建築
函館中華会館 (貴重度90%)

短い映像なのに、何コマかに分かれていて、音声も切れている、これがなぜ切れているのか、何を撮ろうとしているのか。

タワーロボは、宮崎駿監督のルパン三世「さらば愛しきルパン」に出てくるロボット兵ラムダを思わせますが、出動前に展望台が回転するところが……うれしい!

ムービー共通のエンディングは、今はなき、“The 宇宙のたび”ことスタンリー・キューブリックを思い出さずにはいられません。

というわけで、もやもやと私の感想を書き連ねましたが……本来でかくいいところ(カップルとして登場する役者さんがいいとか)がいっぱいありますので、まずは、下記のリンクから映像をご覧ください。

はこだてCM放送局 〜HakoTube〜
http://www.omoide.tv/hakotube/