2012-06-27

007だけじゃないQuantum仕掛け。



映画007シリーズ最新作のタイトルに
Quantumという語が入っていたのも
ついこのあいだのことのように思われるが、

最近「Quantum」関連のニュースで、
Quantum Comuputerぐらい多いのが、
この「Quantum Condrum」だ(笑)。

ウェブサイトも変わったつくりで
(そりゃそーだ、ふつうでどーする)
右へ右へとずるずるいく仕様。
dimensionとpuzzleを解きながら、
おじさんを助ける!?という筋のゲーム。



2012-06-23

Google - Alan Turing




そうなんです↓
MdN DESIGN interactive
今日のGoogleホリデーロゴはアラン・チューリング生誕100周年

レゴですね、そうこなくっちゃ。↓
WIRED
SCIENCE
LEGOで作成されたチューリング・マシン(動画)
オランダの2人の研究者が、LEGOブロックでチューリング・マシンを製作した。1936年に数学者アラン・チューリングが考え出したこの有名なコンピューター科学の概念を、目に見える形にしたものだ。

「現在、オランダの数学およびコンピューター科学国立研究センター(CWI)で開催中のチューリング展覧会に展示されている」そうです。原文は↓
LEGO Turing Machine Is Simple, Yet Sublime
By Geeta Dayal

もうひとつ、こういう方向の記事も。↓
the guardian
Alan Turing and the bullying of Britain's geeks
by Professor S.Barry Cooper

2012-06-19

ケータイ・マトリョーシカ!?



WIREDの記事から。
携帯電話24年間の全進化:マトリョーシカ人形で表現
販売価格3995ドルだった1983年の「世界初の携帯電話」から、2007年のiPhoneまでを振り返る。

The Evolution of Cellphones, Russian-Doll Style
By Charlie SorrelEmail Author June 17, 2009 |  6:17 am |  Categories: Phones

歴代の携帯電話マトリョーシカ:ペーパークラフトで再現
英国のアーティスト、カイル・ビーン(現在26歳)氏のマトリョーシカ型ペーパークラフト。
DynaTACを含む9台の携帯電話のレプリカからなるマトリョーシカ「Mobile Evolution」を創作。

Think the iPhone Is Cute? Check Out This Cell Phone Nesting Doll
BY NATHAN HURSTEMAIL AUTHOR 06.14.12 8:38 PM

2012-06-17

クルム伊達公子さんのことばより


写経な日々。

……持って生まれたセンスっていうのも、
絶対あると思います。
ただ、「情熱」っていうものだけは、
教えることができないですからね。

──ほぼ日刊イトイ新聞
明るくて、負けずぎらい。
クルム伊達公子さんの、ふつうは無理な道のり。より

2012-06-15

原発について坂本龍一さんから



声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局、それしかないのだと思います。

──坂本龍一さん、朝日新聞2012/06/15夕刊 15面「オピニオン」より


「変化」を語ることと、「社会を変えよう」と行動することは、まったく違うということを痛感します。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。

2012-06-10

言いたいことは常に仮説である。



はじめ、タイムテーブルということについて考えていたんです。
ことばや文字の変化の歴史を年表で整理する。
なぜそう変化したと考えられるかについて、
それぞれそのような様相を説明する研究を挿入する。
そのように整理すれば、うまくパズルがはまって、
統一的に理解できたような気になる。

だけれども大学の講義というものの記憶をたどると、
ごく「入門」ものは除いて
たいがいは、そういうふうには進まない。
統一的な俯瞰図そのものを講師が「言いたい」ということは
ほとんどなかったよな、と。
むしろ、実際に個々の研究にあたってみたときに、
統一的な理解のパズルの一片という期待にそむいて、
なんか独自な、
それぞれに違う論旨のベクトルを感じとってしまう、
そこで初めて個々の研究について、ああ、本来、この研究は
こういうことが「言いたい」んだなと思う。

この「言いたい」とは、つまり「問題意識」ということで、
この問題意識が、問題を立てる。
それに対してこれが答えなんじゃないか、
という考えが生まれる。

そんなふうにして、静的なタイムテーブルは、
常に動的な「仮説」に、脅かされている。

……と、ここまでは
講義や学問に関連した話だったのだけれども、
そこでふと、これをぐっと拡げて考えてしまいます。
すると、言いたいことっていうのは、
もしかして、常に仮説なんじゃないだろうか。

ふだんの生活の中で自分が言いたかったり、
他人がなんだか主張したりしてる、
……というこの「主張」というのも、
どうもその、言う「姿勢」のようなものばかり目立つけれども、
内容を見ればやっぱり「仮説」じゃないか、
というふうに見えてくるのです。

たいがい、検証されてないし。
逆に仮説じゃなかったら、
たとえば「天気がいいねえ」なんてのは
本人にとって別に言っても言わなくてもいいことだろうし。
特段に言いたいのは、つまり、
それが仮説だからじゃないだろうか。

2012-06-09

量子の世界でいま起こりつつあること。


たとえば──
WIRED top - Science - News
18歳が一流誌に「量子もつれ」論文を掲載

というニュース。

原文は、
World's most wired Teenager
ARI DYCKOVSKY

その論文は、
Analysis of photon-mediated entanglement between distinguishable matter qubits
A. M. Dyckovsky, S. Olmschenk
(Submitted on 17 Feb 2012)

記事の結びの部分はちょっと「しゃれ」入り。
しかし、それは古典的な世界での話にすぎない。彼は量子の世界において、もっと進んだところにいるのだ。
──TRANSLATION BY ガリレオ -高橋朋子/合原弘子


But those are merely the measurements in the classical world. He’s gone much further in the quantum world.
──Cade Metz, the editor of Wired Enterprise


まずは古典的な世界/量子的な世界が、対比的に示されています。というのも現代物理学では前世紀の初頭から、物理的な考え方の根幹の部分で、古典から量子へ、という変化が起こっており、これからの技術もその流れの上にあるだろうと考えられる。だけれども、それはまだ未来の世界に属している(から決定的なことは言えない)。ムりむリ整理すると、そんな感じでしょうか。

2012-06-04

さとうさん、どうしてますか、るえねこです。




自分のコドモが小学6年生になった。そうなって初めて、そういえば小学校の記憶のほとんどが小学6年生の時のものではなかろうかと思い当たった。長く暮らした「学校」というものをいよいよ離れて、よくも悪くもひとつにまとまっていたものがそうじゃなくなるのだ、といったうすら寒い感じ。これからどうなるんだろうか、といううすら自由な感じ。──6年生の一年の暮らし方というのは、案外重要なんじゃないか。

それに関連して、最近よく想い出すのは、小学6年生の時に流行っていた──このテーマだとひとつには、私の世代にはおなじみ仲良し女子2名によるピンクレディというやつがあるわけだが──もうひとつ、自分にとってもっとずっと重要な記憶が、学級内で回し読んでいた「漫画」である。

これは、さとうさんという女子が書きおろしてくれる連載もので、ノートにして、もう何冊も何冊もあった。新作はみんな読みたいので、さとうさんのそのノートが、授業中でも構わず飛ぶように回っていった(笑)。登場人物は猫たちで、猫というのは、当時流行っていたキティをパロッたもの。そのキティが何人も出てくるのだが、そこは当然、人物設定がほどこしてある。

人物設定は、クラスメートを反映させたもので、7,8人ぐらいの常連登場人物(猫)がいたと思う。私もそれなりの役が与えられていて、「るえねこ」という、ま、そのままの名前ではあったのだが、るえらしいキャラが与えられているわけである。各号というかそれぞれの漫画の「回」ごとに採り上げられるトピックは、学校で起こった軽い事件のようなものがうっすらと引用されていることもあるし、しかしおおむねフィクションというつくりで、とはいえ登場人物が誰であるかは──ふしぎなことに「誰のことを指す」という意識化はなんとなく宙に浮いたまま──性格付けや物語における役割のようなものとしては、自身クラスメートである読者にとっては自明という、興味深い読み心地になっていた。

いや、その読み心地がおもしろいからこそ、みんな新作を読み、新作がなければ旧作を何度も読み返したのだ。

また、さとうさんが、興がのって、忙しく書いたときは、消しゴムで消した鉛筆の書きあとがまだ濃く残っていて、そういうときには筆跡もだらっと歪んでいたりして、でも書き直しもなくきれいに書いてあるほうがいいというわけじゃなくて、そういう筆跡にはそういう雰囲気が宿って、それも悪くない。たとえばそのような筆跡が、たくさんの登場人物がわっとあつまってがさがさっという雰囲気になったりする場面をうまく描いたりもする。漫画というのはそういうもなのだな、と小学6年の私はしきりと感心したりした。

実は、このことを想い出したのにはもうひとつ理由があって、それはここのところ読んでいる藤井先生ご著書に、源氏物語のような物語の登場人物と読者というものの関係で、いままでふにおちないと思っていたことで、今いろいろと理解できたことがあったためだ。源氏物語が書かれ、読まれる空間から、──コドモなりにシビアな現実世界がありながら、そのさなかに別の空間を切りひらく、作者と読者がいた小学6年生の学級のことを想い出したのでした。

2012-06-03

「きみには自由意志があると思う?」


Researchmapつながるコンテンツの6月号が公開になっています。今回はつくばの筒井先生、ご研究は量子のなかでも量子力学の基礎論という分野です。↓

Researchmapつながるコンテンツ
明日へとつなぐ鍵 Ⅲ
量子力学のふしぎを問い直す。
筒井泉 素粒子原子核研究所
2012/06/01 公開
http://article.researchmap.jp/tsunagaru/2012/06/

インタビューでは、先生の近著『量子力学の反常識と素粒子の自由意志』にも話題が及び、「素粒子の自由意志」とは、物理的な意味としてはどういうことなのか(紙面の都合上簡単にではありますが)解説いただいたり、
コラム↓

Researchmapつながるコンテンツ
file 03:量子的「家」の建設
http://article.researchmap.jp/column/201206_3/

では、量子力学に取り組む、その基本姿勢をずばり↓

「ところが量子力学を理解するには、要するに、何が問題かということを自分で考えなければならないんですね」
──(上掲より)

等々。量子をはじめ物理を勉強している学生の方々にも、ぜひ御参考にしていただければ幸いです。

2012-06-01

型紙、という提案を読んだ。


「型紙」という概念への話の向け方が、やや強引なところもあると思うけれども、要するにあるエコで気持ちのよい定型というものを作って、それを生産から廃棄までうまく運用することのできる道筋を考える。その間に使う人がいて、それぞれに自由に、変型したり、工夫したりして暮らしていく。

この定型はばらし可能なパーツというイメージでもあるだろう。

こういった発想で文具のような小さなものから家といった構成物まで発想していったら、ずいぶんモノのイメージも、消費ということも、変わってくるかもしれない。

──そんな感想を持ちました。

無印良品のサイトから
家具の型紙
2012年5月 9日

リフォームと型紙の時代
2012年3月21日

味の型紙
2012年4月11日

家の型紙
2012年5月30日