2010-08-30

引っ越しはADSLから。

東京23区内でアッカ経由OCNのIP電話付きADSLを利用しているのだが、電話の引っ越しを依頼したら、新住所での開通までになんと10日〜2週間ぐらいかかるらしい。

電気、ガス、水道というライフラインは非常にフットワークよくやってきてくれますが、通信環境は案外時間がかかるようなのであります。引っ越しが決まったら、ADSLから、というのがおすすめ。

電話もNTTがつながっても(NTTの局内工事もすぐに終わった)、ADSLが通っていないので、親戚・知人に訊くと外からはかからないのだそうだ。

2010-08-21

遅ればせながら最近の活動ご紹介

今、国立情報学研究所のトップページにリンクがついているNII Todayという機関誌の巻頭対談(相澤彰子先生インタビュー)をいたしました。

詳しい内容は、pdfでダウンロードできます。
NII Today No.48 「言語-言語を「知」として生かすために」
http://www.nii.ac.jp/publication/kouhou/today/


また、この号の後半には、『からくりインターネット』の内山清子先生も鼎談に参加されています。

ところでその鼎談の中のおひとりが、坊農真弓先生(国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 助教)。つい昨日、このご研究を紹介する記事「サイエンスライターによる研究紹介」がアップされましたので、こちらもぜひご覧ください。取材・構成を担当しました。

坊農先生のプロフィールでキーワードを見ると、手話、マルチモーダル、ジェスチュア、多人数インタラクション等々……と並んでいますが、手話とは何なのか、各国語でどう違うのかとか、研究が進むとどんなことが変わるのか等々、聞けばなるほどと考えさせられるユニークなご研究です。

それから、Researchmapのカバーストーリーへのリンクもついています。よろしかったらご覧ください。

10/07/01
つながるコンテンツ「つながるコンテンツ 研究の壁をこえたときⅠ」(by Researchmap)公開されました。

2010-08-20

今年も開催、夏のChristmas Lecture

The Royal Institution Christmas Lectures 2010
第21回英国科学実験講座
クリスマス・レクチャー2010
http://event.yomiuri.co.jp/2010/xmas_lecture/


受付は終了していますが、今年は「植物」にフォーカス。
伝統あるこのレクチャーといえば、ロウソクの科学のファラデーさん。ホームページによれば、英国で1825年以来、180回以上も続いているのだそう。

2010-08-18

骨とレゲエ。

先日、ひさしぶりに接骨院へ行って、院長の元気のパワーを実感した。院長は柔道整復師でありながら、レゲエ音楽のプロデューサーでもあり、
「だってどっちも好きだから」
という方なのである。

……ということは重々、昔っから知っていたのに、日常性のバリアで、これまで接骨院の院長という「サイド」でしか理解していなかったのは、今思うととても不思議なところである。

ところが昨日は、ふと院内の壁面に、新譜だという院長プロデュースのCDが置いてあって、その現実の「物」を媒介に、一患者の私にも、「レゲエ」のサイドがするすると見えてきた。

というわけで、突然ですが今回はそのご活躍の一端をご紹介。

●レゲエ
Dr.Production Music Inc.ホームページ
http://www.dr-production.com/


●骨
さつま接骨院ホームページ
http://www.yugamilabo.jp/


twitter
satsumahone
http://twitter.com/satsumahone


●BOTH
Dr. muneプロフィール
http://profile.ameba.jp/munehone/


ムネさん日記
http://ameblo.jp/munehone/page-4.html#main


2つのことができるというのは、他人からみるほど本人としては不自然じゃない、ということが、往々にして起こるのに、いや目前にあったのに、私はずーっと、本当には気づかなかった。「二足のわらじ」などと言って、またその例が「森鴎外」というのは、100年以上生き延びているイメージだけれども、こうなってはそれを「さすがに古すぎる枠だ」などと責められない。

ほんとにパワフルなご活躍ぶりで、なんだかこんこんと新しい元気がわき出してくる、有難い泉にふれたような心地がいたしました。

2010-08-16

光触媒の「光」とは何?

光触媒は、私たちが浴びている太陽光の中にある薄い薄い紫外線を使う。夏来たりなば紫外線予防などといって、何かと嫌われ者の紫外線が、光触媒では大いに役立つわけなのである。

ところが、橋本先生にご指摘いただいたのですが、「室内の紫外光強度は屋外の1000の1以下であり、可視光を利用できる光触媒の必要があります。」とのこと。「紫外線」というのは、文字通り、可視光の「外」にあるもの。したがって現段階では、室内の壁紙のようなものだと、実際の効果を出すのは難しいということになりそうだ。

けれども、そこもイノベーション。もし、可視光活性の高い光触媒材料を作り出すことができれば、ステージが変わってくる。「数年のうちには真に効果のあるものを市場に出せると思っています。」というわけで、まさに期待がかかるのであります。

2010-08-14

千鳥ヶ淵とか、三四郎池とか。discover5


さて、そのように思いながらイタリア会館を出て九段下駅まで坂を下り始めると、ふと目に入ったのが、さっきまでおおいに話題に上っていたアオコである。

厳密にはアオコではないのかもしれないけれども、まさにこれも地球の表面(水面)を覆っているのだ。水田もそうだし、私の考えだが、ビルの屋上だってそうである。


ついでに、お堀には、さっきまでおおいに話題に上っていた睡蓮もあるではないか。ご講演では、そもそも実験の材料を東大本郷キャンパス内にある「三四郎池」から採ったというお話があって、研究室の場所からかんがみ、あまりに近所というので、会場もウケていたが、そうじゃないのだ、このように見事に、考えるということは、身近なところから始まるのだ、と反省した。

2010-08-13

「まじエコ」は地球を包む。discover4

お話をきいているうちに、私は、講演者が「コーティングする」ということのとんでもないエキスパートであると確信しはじめる。もし、この人に地球を「コーティング」してもらったら、環境問題のさまざまな負荷をだいたい20%ぐらい削減できてしまうのではないか──すごく楽観的な、希望が持てる気持ちになる。「ああ、この方に地球をコーティングしてもらいたいなあ〜」というわけである。。

だがさまざまな技術的アイデアの実現に向けては、さまざまな問題があるということも、指摘されていた。私が特に覚えているのは、

肝心なのは、こういった技術は私たちを助けるけれども、やるのは私たち自身だということ。

これは本当にそうで、環境問題に限らずよく話題に上るところなのだけれども、現実には私たちは便利に慣れていることもあって、技術がなんとかできないのかと言いがちだし、研究開発者のほうも、真摯に実現しようとするあまり、立場的に言いにくいということもあって、うまく伝わらないことも重々承知しているところなのであります。

すると、もう一段上の視座が必要になる。

今の商売とか立場とか離れて、ひとりひとりが「自分はどうしたいのか」。ひとつには、たとえば企業人としてでなく、個人のエコしたいという気持ちに訴えていく、というのがあるだろう。

もうひとつ私が思ったのは──なにもdiscover21のレクチャールームだからそういう気になったというわけではあるまいが──やっぱりビジネスが変わっていかないと。

たとえば、エコでしかもコスト1/3といったときに、コスト(売上)が3倍のほうがいい、ということで、新しい技術が普及していかない、というお話があった。(ありがち)な話だ。しかしそこでこれがもしウェブの世界ならば、いつまでそう言っていてもだめなんだ、というふうに人々はすでに思い始めていると言えないか? コスト1/3の仕事を率先してやる業者が出てきてもいいはずなのだ。それはエコだからである必要はなくて、「受注できるならば、新しい仕事を引き受ける」というメンタリティの問題だと思う。だって、どこの業界だってかなり不況なはずだから。

2010-08-11

スケールのはなし。discover3

かれこれ10年ぐらい前だろうか。郊外の実家の庭で育てていた2本のハナミズキのうち、一本が枯れた。それは両親がその家を建てた時に植えた白とピンクのハナミズキで、特に母が大切にしていたピンクのほうだけが、なぜか枯れてしまったのである。植木の職人さんが言うには、けやきと白のハナミズキの間にあって、十分に日射しを受けることができないから、というのが理由だった。植物は空から見た図で陣地争いをしている、というわけである。(森じゃあるまいし)と思っていたのだが、あんなに大きく育った木が枯れてしまってみると、私にも喪失感はあった。

さてさて、話は変わるのだけれども、私は物理学者の「スケールの話」が好きである。橋本先生もそもそもは物理を学ばれた方で、今回の講演の中にも、いきいきとしたスケールの話があった。たぶんスケールというのは、物理にとって本質的なのだろう。(しかし生物ってのは「モル」だからして、物理学者のようにいきいきとスケールをイメージするのが、本来苦手であるのに違いない!……脱線しております。。)

さて、そのお話を、私が受け取った範囲で単純化して言うと──太陽光というのは微量なエネルギーだが、受け取るのが微生物だったら、話は違う──というわけである。

しかも、植物を見よ、大地にねそべって(といいますか)、うすく平たく拡がって(といいますか)、最大限光を受けている……(ちなみに猫もよく床にうまく寝そべってますが)。

と、スケールの話を転換点に、生物を見直していくところが、とってもおもしろい。地球創成の物語でも、何が地表を覆っていたかという話がよく出てくるではないか……なんてことも思い出す。

2010-08-09

光触媒シートで冷蔵庫を消臭。discover2

冷蔵庫も長年使いすぎてると、冷却能力が落ちてくるから、よく観察したほうがいい──と先日リョーシカに言われた矢先。冷蔵庫内にはたいてい冷却能力の調節ダイヤルがあって、私だって夏になるとそれを若干調節するぐらいのことはしているのだが、ま、そういう山勘よりも温度計などを導入するのがいいのではないだろうか? というわけでアマゾンで物色していたのが昨日のこと。

シンワ 温度計 冷蔵庫用 A-3 丸型5cm 72703

シンワ測定

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自分的には、冷蔵庫内というのがとってもホットな時に──、ここでやっと橋本先生のご講演の話。実は、この講演会で、光触媒シートというのを、聴講者みんなにおみやげにとくださったのですよ。

これは脱臭をしてくれるシートで、冷蔵庫をはじめいろんなところに使えて、しかも太陽が出てる時に数時間干せば、性能がみるみる元通りという代物。すごい。半永久的に使えるなんて、これは「まじエコ」な技術なのであります。

でもって、この干すタイミングというか、頻度というかについてよく質問を受けるというのだけれども、ま、ざっくり言えばこれも冷蔵庫といっしょで、性能が落ちてきたら干すというのが、私たちユーザがやることなわけですね。ところがどうしてかそれでは納得しない人が多いそうな。(ありがち)。で、主婦として私は思ったのだが、

お天気のいい日に、玄関マットを干すでしょ?
玄関マットといっしょに光触媒シートも干してください


っていうのはどうだろう? 玄関マットをそろそろ干したいな、と思う頻度が高い人は光触媒シートもよく干して、庫内をきちんと脱臭するだろうし、そこがまあまあという人は庫内もまあまあだけれども、それはそれで回していけるのではないか?

ついでに、そういえば、ちょうど1ヵ月ぐらい前にある企業の社宅だったところを一般向けの賃貸マンションとして貸し出すという物件を見に行った時に、案内の方が「ここの壁は光触媒なんですよ」と真顔で言うので、その時は(またまた)ぐらいに思っていたのだが、その企業によってはあるかもしれない、などと、今になって急に反省したのであった。

「光触媒」かあ。というので日常を見回してみると、これが結構、いろんなところに使われているんですね。

***
↑については、以下も参考にしてください
2010-08-16
光触媒の「光」とは何?

***

2010-08-07

discover21のサイエンス特別講演会を聴講。

東京大学の橋本和仁先生のご講演を聴いてきました。

ディスカヴァーサイエンス特別講演会
自然から離れる科学技術から自然と融合する科学技術へ
光触媒・太陽電池・微生物燃料電池

開催日:2010年8月7日(土)
時間:13:00から17:00(開場 12:30)
会場:ディスカヴァー・トゥエンティワン 4階セミナールーム
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-30 イタリア文化会館 
主催:ディスカヴァー・トゥエンティワン
講師:東京大学教授・理学博士 橋本和仁(はしもとかずひと)先生

これは追って本になるとのことなので、何が話されていたか、あまり書いてしまうといけないのだろうし、逆にツイッターなんかがよいのだろうと思うのですが、ツイッターはどうしたことか私が「身につかない」ため(!)、ご講演自体というよりは、聴講して私自身が感じたことなどを中心に書いて、コミュニケーションを微量拡げられれば幸いという趣旨でいきたいと思います。

なにしろ4時間のご講演でしたので、とてもおもしろく、これだけ前置きするぐらいいっぱい思ったのでありました。どんな本ができてくるのかな……と、そこで思い出したのが、研究者の間でもすごく読まれている『素人のように考え……』。この本のように読まれていくのではないか、という期待も大。

ところで、橋本先生はその4時間の講演を予定時刻の17時ぴったりに終了すると、研究室の学生さんたちを引き連れて、「じゃ、帰ります」と宣言して(?)帰っていかれたのだったが、そのまわりに、ふと研究室の雰囲気が漂うので、あとでググってみると、
橋本研究室(東京大学本郷・先端研)
http://www.light.t.u-tokyo.ac.jp/jhome/HPnew/menupagejapanese.html

が参考になります。

2010-08-05

Researchmapの8月コンテンツもぜひ。

Researchmapつながるコンテンツ
研究の壁を越えたとき II
ハエたちが奏でる音楽。
東京薬科大学生命科学部 上川内あづさ助教


先日NHKホールへ行った帰りにモスバーガーへ行ったら、ちょうど学校でショウジョウバエを習ったというコドモが、体長3mmのショウジョウバエを発見した。

学校の理科で「ショウジョウバエ」を習ったことは、割とみんな記憶の中にあるんじゃないかと思うのだけれども、ではなぜ? ってところが必ずしも共有されてるわけじゃない。そこで──

file01 ショウジョウバエと遺伝学
http://researchmap.jp/article/column/201008_1/


──などのコンテンツも読めます。

ところでそのモスで、その日はブツリ学者のリョーシカもいたものだから、コドモがガラスに留まっているハエを指して「これ死んでるの?」と言うので、

「あ、死んだ鳥がいる」
「どこどこ?」と空を探す

という冗談もあるくらいだから、気を付けようね、という話になった。コドモにはまだわからないので、

「死んでたら、ガラスから落ちるでしょ」
とリョーシカ。

「たしかにぃ」
とコドモ。

しかし最近のコドモ(ってウチの子を指すわけですが)が困ったもんなのは、こうやって「あ、わかった!」という時に、さもわかったようなそぶりな割には、実はわからないのを放置していたりすることだ。コドモにわかっているのは「あ、ここはわかった!と納得する場面なんだな」ということだけで、その内容ではないのである。これではリョーシカも報われまい。

メトロマナーポスター8月の風物は「旅」。


ああそうか、なるほど、こういう場合に「またやろう」は効きますね。と思いました。