2010-08-16

光触媒の「光」とは何?

光触媒は、私たちが浴びている太陽光の中にある薄い薄い紫外線を使う。夏来たりなば紫外線予防などといって、何かと嫌われ者の紫外線が、光触媒では大いに役立つわけなのである。

ところが、橋本先生にご指摘いただいたのですが、「室内の紫外光強度は屋外の1000の1以下であり、可視光を利用できる光触媒の必要があります。」とのこと。「紫外線」というのは、文字通り、可視光の「外」にあるもの。したがって現段階では、室内の壁紙のようなものだと、実際の効果を出すのは難しいということになりそうだ。

けれども、そこもイノベーション。もし、可視光活性の高い光触媒材料を作り出すことができれば、ステージが変わってくる。「数年のうちには真に効果のあるものを市場に出せると思っています。」というわけで、まさに期待がかかるのであります。

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