2010-08-13

「まじエコ」は地球を包む。discover4

お話をきいているうちに、私は、講演者が「コーティングする」ということのとんでもないエキスパートであると確信しはじめる。もし、この人に地球を「コーティング」してもらったら、環境問題のさまざまな負荷をだいたい20%ぐらい削減できてしまうのではないか──すごく楽観的な、希望が持てる気持ちになる。「ああ、この方に地球をコーティングしてもらいたいなあ〜」というわけである。。

だがさまざまな技術的アイデアの実現に向けては、さまざまな問題があるということも、指摘されていた。私が特に覚えているのは、

肝心なのは、こういった技術は私たちを助けるけれども、やるのは私たち自身だということ。

これは本当にそうで、環境問題に限らずよく話題に上るところなのだけれども、現実には私たちは便利に慣れていることもあって、技術がなんとかできないのかと言いがちだし、研究開発者のほうも、真摯に実現しようとするあまり、立場的に言いにくいということもあって、うまく伝わらないことも重々承知しているところなのであります。

すると、もう一段上の視座が必要になる。

今の商売とか立場とか離れて、ひとりひとりが「自分はどうしたいのか」。ひとつには、たとえば企業人としてでなく、個人のエコしたいという気持ちに訴えていく、というのがあるだろう。

もうひとつ私が思ったのは──なにもdiscover21のレクチャールームだからそういう気になったというわけではあるまいが──やっぱりビジネスが変わっていかないと。

たとえば、エコでしかもコスト1/3といったときに、コスト(売上)が3倍のほうがいい、ということで、新しい技術が普及していかない、というお話があった。(ありがち)な話だ。しかしそこでこれがもしウェブの世界ならば、いつまでそう言っていてもだめなんだ、というふうに人々はすでに思い始めていると言えないか? コスト1/3の仕事を率先してやる業者が出てきてもいいはずなのだ。それはエコだからである必要はなくて、「受注できるならば、新しい仕事を引き受ける」というメンタリティの問題だと思う。だって、どこの業界だってかなり不況なはずだから。

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