2011-01-31

スルーできない!本の読み方。

以前R25にルー大柴さんの「オレはオマエをスルーできない!」というコラムがありました。コラムの内容は何も読んだ記憶がないので、たぶんスルーしてしまったのでしょう。けれどももうこの「オレはオマエをスルーできない!」という題と大柴さんの顔だけで、おもしろかった。

ところで、昨日、一昨日とイトイ氏のコトバ論ということで古い記事とか読んだりしていて、ふと、ナナメ読みできない資質というものに思い当たったのだった。

なにって、その言語(そのもの)について興味を持っていると、ナナメ読みができないんじゃないかって。

読みたい内容はもちろんあるわけだけれども、読書とはそれだけじゃなく、言葉を楽しむというか、言語の使い道を知る・発見するという体験でもある。後者はことばについての興味が色あせないからこそ、のものだ。

ところがこれがあると、文章をさっと(内容だけかいつまんで)読むことができない、ということが、きっとおこるだろう。

ってそれだけなんですが。

Through the Looking-Glass (Puffin Classics)
amazonで¥430なり。
Puffin
※古い作品は今やiPadなどで無料で読めるものが多いですが、でも430円ならばどうだろう。対象年齢の9〜12歳であるならば、紙を選ぶんじゃないかなう。

2011-01-30

知り合いAの手帳とノート。

んは。
私にとっては

手帳:なんでもメモするもの
ノート:大事なことを(ある程度セレクトして)記すもの

であったのが、コピーライターであるAは逆なんだそうだ。

しかも──
スケジューラやアドレス帳は、とりあえず何処か(クラウドでもなんでも)電子的にあって、あるけれども手帳も使うというのが昨今の手帳である、とすると、手帳はどちらかというと、予定を記録するのでなく、すでに起こったことを記録してコンファームする、という機能になるんじゃないかと予想された(こちらを参照ください)。で、Aはまさにそれをやって、

結局予定を見るのは別のノートなんで、手帳を書くのが面倒になってしまった……

というのだ。

それで突然気づいたのだが、私はスケジュール的な機能をぜんぜん手帳に期待していなくて、それなら別にカレンダーがついていなくてもいいのだが、アイデアを考えるのに、日付というものが参照できると便利なのだ。だから手帳はあくまで「アイデアメモ帳」であって、背景にカレンダーがしいてある、というような使い方になっている。

手帳っていうのはもともとスケジューラだよね。

というAの指摘はまったくもっともである。ただスケジュール管理は──むしろ何かと機械のほうが向いているのではあるまいか? 機械が得意なものは機械へ、人が行ってユニークなものは人へ、カエサルのものはカエサルへ。(というのをなぜか日曜日のマクドナルドで「アイダホバーガー」を食べながら話したのであった!)

ほぼ日の記事を探すのが大変について。

昨日の投稿で、ほぼ日にある糸井重里氏の記事を探すのがたいへん、と書いたのですが、というのも──では試しに、ほぼ日の中にある記事のリストで、「糸井重里」の欄を見てください。こないだ数えてみた時、すでに360ぐらいあったと記憶します。

しかもそれは「シリーズ数」であって、「ウェブページ数」ではありません。

したがって、イトイ氏が○○について言っていた、ということをせっかく思い出しても、どのシリーズのどのあたり、ということを一緒に記憶していないかぎり、探すのがたいへんなのだ。

今や……

検索によって、自分が欲しい情報が、行ったこともない場所にあっても取り出せる。家の中でケータイがなくなっても、家デンでケータイにかければケータイがここだと叫んでくれる。

けれども家の中でちょっとしたメモだの本だのを探すとき──ほぼ日の記事探しは、これに似ているのでは?

しかもそれがフツーの家という規模でなくなってきたら──昔の村のお大尽の蔵、みたいになってくるのかしらん。そうするとやはり、誰かが江戸川乱歩みたいに整理しようと思うのだろうか?

2011-01-29

イトイ氏のコトバ論。

糸井重里氏の「コトバ」論は、滅多に読めないのですが、『イトイ式コトバ論序説』(序説、ってなつかしい。けどamazonになかった、なう)が、というわけで、すぐには読めない今、ここに少しあります↓

ほぼ日刊イトイ新聞
シミズとイトイのよりみちばなし。
http://www.1101.com/pansee/2006-01-17.html

※「シミズ」とは、「よりみちパン!セ」編集者・清水檀氏

なーんか、そっと置いてあるのを声高に言うみたいでよくないですが、これ、ほんっと探すのたいへんなので、ここにリンク置いときます。すみません。

ここにもマトリョーシカ!?

The Order of Things: An Archaeology of Human Sciences (Vintage)
Vintage

ミシェル・フーコーの著作。しかしこのマト、どうも入れ子になるにはサイズがそれぞれ近すぎるよーな。

2011-01-28

新幹線乗り場入場の清算にSuicaは使えない

機械はだれのもの?──みんなのキカイ2
学びもと:新幹線の駅員さん 

JR東京駅の在来線(JR東日本)の構内、新幹線入場口の手間に、そこまでの運賃を精算し、新幹線の乗車・特急券や入場券を購入する自動切符売り場がある。

そこで入場券を買おうと、ここまで乗ってきたSuicaを入れたら、

金額が420円
うち清算金額が290円

というようなのが出て、支払うように、というメッセージが出る。Suicaを入れているのになぜだろうと思ったら、その機械ではSuicaは使えないのだそうだ。(カードか現金と表示されるので、ますます混乱するのだけれど)

さらに問題はこの金額の2行表示で、試しに現金300円入れてみると不足であるという。そこで420円入れてやっとカードが戻ってきたのであるが──ではなぜわざわざ分かち書きされてるんだろ? つまり、「金額」から改札を入った時にSuicaからいくらか差し引かれた金額を除くと「清算金額」になりますよ、という表示のように見えるのだが……。

そこで新幹線(JR東海)の駅員さんにちょっと尋ねたら、

「あ、入場する時、引かれなくなったんですよ」と、即答。

そうなのか、となんか今日はやたらとのみこみのいい私(笑)。で、実感したのは、この会話、友達同士の会話みたいだよな、ってこと。機械はJRのものじゃなくて、機械を囲んで「こういうふうに動くんだよ」「あっ、なるほど」という、そういう感じなのだった。

2011-01-27

機械はだれのもの?──みんなのキカイ

学びもと:バスの運転手さん

クラウドっていうような時代には、機械も「みんなのもの」というぐらいの感覚が「ふつー」になるのかも。

きりりと晴れた土曜日の朝、バスに乗って「PASMO」で
「大人一人 コドモ一人」
と支払おうとしたら、運転手さんがボタンを押すのと私の「タッチ」が交錯して、うまく機能しなかった。「あっ」ということになったら、運転手氏が、

「私がボタンを押す前にタッチしたからですよ」

これはね、「産業革命期の工場における主要財産としての機械」というイメージだとそーとー頭に来るかも知れない。けれども「クラウド」と思うと、機械を囲んで、人と人が「あーそーか」「なるほどね、そういうわけなんだぁ」と会話しておればよい、という感じもする。なんかね、そういうのものどかでいいかな、などと珍しく思ったのであった。

手帳があると、知恵を出そうとする!?

「手帳」というくらいで、手に馴染んで、何かと書こうとする、そこが手帳の真骨頂、ということなのかも。

そこへうまく「しまっておける」(というのはノートよりさらに公開性が低いので)ので、まだ正しいとも、good idea!ともわからないものでも、気軽に書き留めておけるというわけだ。(手帳の公開制についてはこちらの投稿をご参照ください)しかも私の場合、誰かに読めなくなってもいい、という気持ちが働き、ノートよりもさらに「ごちゃ書き」になる傾向。

ただなんとなく……ちょっとやっぱりノートより狭いぜよ。ついでに、手帳はやはりノートと違って「埋めよう」という心理が働く。(ノートは大事なことだけを書いてどちらかというと「おしまいにならないよう」にする)──ということはつまり、手帳って私のキャパなのか!?

2011-01-26

用例から見ると「おられますか?」はOK

(昨日のつづき)

というわけで、NHK放送文化研究所/ことばQ&A「おられます」の記述にもあるように、

現在では必ずしも不適切ではない、と言われています。

というのが、「○○さんは、おられますか?」という用法の現在であるらしい。

ただ同時に、「おる」が本来謙譲語であった(出典同:NHK放送文化研究所)というのも、たとえば新潮国語辞典(現代語・古語、平成元年・6刷)によれば、

おる(居る)
自分を卑下する語。また他人の動作を卑めののしる語。


にも見ることができる。ところで、これには例文がついており、その出典が狂言なのだが、そうそう、狂言ってほら、よく「おる」の入った台詞があったような。

一方、古語辞典にあたると「おる」「をる」「いる」「ゐる」などとあって、「在」なのか「居」なのか……というわけで、本来謙譲語の「おる」が、上記の「居る」と一致しているのかどうか……となると、確定するのはこれまた大変です。

ただもっと言うと、どんなに状況証拠を集めても、確定の太鼓判を押すのが人間だとすると、実証といっても、「そう思う」もしくは一段上がって、言葉の「専門家がそう思う」というところでとまってしまうことを考えると、USAGEのことであんまり悩んでも……と私は思います。

そういうわけで、使用に関するいちおうの指針が出た! と考え、この話はおしまい!
御意見、コメント、大歓迎いたします。(NHKつながりで「にほんごをあそぼ」のこころで、ぜひお願いいたします。。)

ほんとうは誰の仕事でもない。


制作物の進行管理をしていると、かつて会社で一緒に仕事をしていた営業のKさんのことを思い出す。今まではこんなふうに思い出すことはあまりなかったのだけれども、最近、結構たびたび思い出す。

1週間先、1ヵ月先の予定というものを、いつもそれとなく関係者に伝えていたKさん。

その時は正直、私はうるさいなあぐらいにしか思っておらず、わかってるよ、と思っていた。わかっていることを知っているだろうに、とも思っていた。

だけどそうじゃなくて、ただそうしておくだけで、1週間先、1ヵ月先の進行の確実性がごく微量、増すのだ。たぶん1%ぐらいだろう。それでもそれがない場合に比べて、明日というまだ存在しないものが、ぼんやりとでも存在しはじめるのだ。

だからこういう機能は、結局カレンダーのようなものにも「リマインダ」などとして実装されている。だからこれは、きっと何かの知恵なんだ、と最近は思うのだ。

2011-01-25

手帳とGoogle Calendar

手帳の使いごこちを探るシリーズ(当ブログのカテゴリー(Bloggerでは「ラベル」と呼んでいるようです)というほどの意味なんですが)。

どうしてもGoogle Calendarと比較してしまうし、そうするのがわかりやすいと思われる。

で、
Google Calendarがシェア(共有)するものとすると、
手帳ってなんだかやたらと「プライベート空間的」!
ほとんど「ちらり」ぐらいの公開性しかないよーな。

そういう手垢というきたないけど、私的「コク」のようなものを集めようというところが、ほぼ日の投稿企画「なんでもない日、おめでとう。」の意図なのかもしれないですね。

それをどういう形で集めるか、というところにこそ、かっこよさが問われる時代、なのやもしれません。なんで手帳でここまで話がでかくなるか、とは思いますが、朝。

「おる」「おります」「おられます」

(前回の続き)

ところで前回の「おる」の話、「おる」の全部が謙譲ということもないだろうし、そもそも「おる」と「おります」を区別して考えなくていいのか、という問題もありそう。うーん、問題はいろんなところにありそう、なう。

どんどんusageを見てみましょう。
KOTONOHA「現代日本語書き言葉均等コーパス」
検索デモンストレーション
http://www.kotonoha.gr.jp/cgi-bin//search_form.cgi?viaTopPage=1


これを見ていて思ったのは、あくまで私の感覚ですけれども、「おります」というのは、例にもある「女将さんはおります」のように、主語は「○○さん」と呼ぶべき目上であるけれども、お客様という相手に対してもへりくだりたい、みたいなときについ言ってしまう、という感じに共感します。

けれども全体としては「おる」「おります」は、どちらかというと「〜している」みたいな感じのときが多いですかね。

一方、「おられる」が「おる」と「られる」の組み合わせというよりは、1つの単語として意味をなすものであるという考えは、なくもないようですが(詳しくは↓)、ひとつの単語かどうか? という問題はおいておくことにします。

NHK放送文化研究所/ことばQ&A「おられます」
質問:「おられます」という言い方は間違った敬語ですか。
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_97100101.html


というわけで単語としてどう切り分けるか、という問題はスルーして、「おられます」の用例を見ると、これはもう、明らかに尊敬語として使われていますね。
(つづきます、あと1回にしたい)

2011-01-24

コンテンツの、力。

どちらもブログ→本になったもの。

Damn You, Autocorrect!: Awesomely Embarrassing Text Messages You Didn't Mean to Send
クリエーター情報なし
Hyperion
ブログはこちら↓
http://damnyouautocorrect.com/

Indexed
クリエーター情報なし
Studio
ブログはこちら↓
http://thisisindexed.com/

そうだ、私の今年の目標は「コンテンツの充実」なんて言ってみたんだった! のを思い出した。。

「おる」には元来謙譲の意味があるんじゃ?

元来どうか、ということにはあんまりこだわらないでまいりましょうか、というのが昨日の話。そこで「元来」と言っても、文献を調べてどうというのではなくて、現代人の私たちの感覚で、以下のような会話があったとしたら、どうじゃろ?

おじゃる:ほたるはどこじゃ?
ほたる :はい、ここにおります。

このときほたるが「はい、ここにいます。」と言ったら、どうじゃろ?

ここにおります と ここにいます では、なんとなくおりますのほうがへりくだっているよーな感覚が、私にはあるのですが、みなさんいかが?

では、次のサンプル:

弊社では健康に役立つ商品をいろいろと扱っております。
弊社では健康に役立つ商品をいろいろと扱っています。
弊社では健康に役立つ商品をいろいろと扱ってます。

最後の「い」抜けもいろいろと話題になるところではありますが、この話はなしにいたしましょう。けれどもこうやって並べてみると、「おります」は少なくとも丁寧な感じがする、あるいは丁寧な感じを出そうとして使っているんだ、って感じがしますよね。

で、いよいよ「おられますか?」を考えてみましょう:

池谷と申しますが、田中先生はいらっしゃいますか?
池谷と申しますが、田中先生はおられますか?
池谷と申しますが、田中先生はおりますか?
池谷と申しますが、田中先生はいますか?

今度は「おる」の主語が、自分ではなく、相手です。そうすると「おりますか」は丁寧な意味に聞こえるでしょーか? もう一例、言い換えると↓

私は、ここにおります。で、あなたは、そこにおりますか?

なんかちょっと、ヘンなんじゃ?
つまり「おる」は、私がつかうと丁寧な感じになり、相手に使うとちょっとそぐわない感じである、ということならば、それこそ謙譲ということではありますまいか。
(まだつづきます)

2011-01-23

ええと言葉と向き合うにはまずusage

しばらく「おられますか」関連の話題を続けていきたいと思います。
(前回はこちら)

用法というものが、言葉の現在の姿。過去にこういう意味だからって言ったって、平安時代人がそうであったであろうようにしゃべるわけにはいかないし、明治にそうだったことが正しくて、現在の用法は間違っているというようなことを言い続けるわけにもいかないですよね?

だから言葉の用法に正しい/間違っている(NG)と言い始めた私がそもそも悪い。ごめんなさい。

ところで、なぜか言葉となると、やたらと迷信がはびこるのが世の常のようで、そこに鋭い一矢を報いているのがこの本↓

Language Myths
おすすめです
Penguin (Non-Classics)


そのあたりも実にかみわけて「おられます」をご紹介くださっている(と私が思う)のが、このサイト↓

NHK放送文化研究所/調査・研究成果/ことば
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qq/list_kotoba_qq1.html


「ホチキスは、アメリカの兵器開発者ホチキス氏(B.B.Hotchkiss)が、機関銃の弾丸送り装置にヒントを得て考案したもの」など、ちょっとはっきり知らないようなおもしろいことが見つかりそう、なう。そしてこの中に「おられます」があります。URLはこちら↓

ことばQ&A「おられます」
質問:「おられます」という言い方は間違った敬語ですか。
97.10.01
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_97100101.html


ぜひ御参考に。
(つづきます)

「おられますか」が未解決!

当ブログの過去記事にholy_grail さんからコメントをいただきました。

「おられますか」について検索して拝見しました。

紹介されている本を見ていませんが、こんな↓見解もあります(ベストアンサーのところ)。私はこの見解に与したいところです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212751987

池谷さんの書かれている「『おられますか?』は謙譲語だから尊敬語としては使えないんだよ!」というのは、「『おる』が謙譲表現だから尊敬表現にはできないんだよ、という意味かと思いますが、いずれにせよ、「おる謙譲語説」というのはどうもリクツに偏った見方に思います。「おる」は「いる」の「丁寧な」言い方にすぎず、「おられる」は「おる」+「られる」の尊敬表現──そういうことではないでしょうか?

──holy_grail さん より

元の投稿記事がやや古いものなので、ここで改めてとりあげてみたいと思います。

さて、上記のURL先の記事を読んでみましたところ、たいへん気になったのが、まず

ある時期以来、関東の人を中心に、「おる」は謙譲語だから、尊敬の「れる」をつけて「おられる」というのは間違いだという説が広まりました。
──Yahoo!知恵袋 ベストアンサー回答より

というところ。確かに、私はかつて(「ある時期」)教壇の上にいた「関東の人」に教わって、それがそもそものリファレンスの元で、それと新刊の本が合致したから喜んでいた、というフシがあります。意外なところで2つが一致したから、ほらって感じ、であります。

では、こういうときはどうすればいいのでしょうか?

──と、ちょうどその時、私のブラウザが、
KOTONOHA「現代日本語書き言葉均等コーパス」
検索デモンストレーション
http://www.kotonoha.gr.jp/cgi-bin//search_form.cgi?viaTopPage=1


を表示していたので、「おられ」と打ってみると──
3703件
ぱっと見の印象では、国会会議録からの引用が多いよう。

対象を教科書に絞ってみると──
1970年代 3件
1980年代 0件
1990年代 0件
2000年代 3件

ふむふむ。これはさきほどの話にも、私の記憶にも合いまする。
(続きます)

2011-01-22

「教えられ慣れている」ということ

 学びもと:コドモ 

「オトナの勉強」が往々にしてなかなかはかどらない理由は、覚えようというところに発見がないからだ──という意見はある。それは本当だろう。

ところで、今日コドモが教わっているところを見ていて思ったのは、彼らは学校でいつも「生徒」であり、「先生」に教わりなれているんだなあ、ということだった。先生がこうしなさいと思っていることはこれだろう、と見当をつけて、やってみる、ということに慣れているのである。

ところがおもしろいことに、実際にはコドモのほうが「なにをしてほしいか」は間違ってしまうことが多い。にもかかわらず、「やってみる」ほうはとても気軽なのである。昨今のしらけたコドモにしてからが、だ。(ウチのコドモのことですが)

オトナはこの「(実際にはよくわからないけれども)やってみる」というのに、案外弱いよなあ。

2011-01-21

マルチタスク→スレッド

そう、そう。先日「タスク→セザンヌ」で思ったのは、タスクがもうちょっとスレッド状になっていれば、次々タスクが処理済みという具合になるのではないか、と。

というのは、プログラマーのパソコンの使い方を見ていると、パソコンに合わせて、完全にマルチタスクであり、人もマシンもアイドル時間が最小化されている。しかも私なんぞがめんどくさくていやいや「置き換え」しているようなことも、そういう時間を使っていちいち書いていたりする。結局どっちが速いですかっていうと、そう、もちろん彼らのほうが断然速い。

なあんか、ここには見習うものがあるんじゃ、などと思われるわけですよ。

2011/01/22追記:「学びま」カテゴリーを新設
学びもと:プログラマー

手帳について考えるカテゴリー

を新設して、折角買った手帳を使おうという魂胆。
なんかこれ、Google Calendar の逆じゃないですかね。ウラというか。
予定じゃなくて、起こったことを書くもの。

リョーシ猫とSkype。


昨日の「あけましてこえでとう」ですが、新しい「禅問答」!?というふうにも思います。このようなシチュエーションで英語を「発し」ても、自分がその意味が把握しきれていない状態であるし、受け手も特にィという感じでありましょう。けどそれでも回っていきそうな感じがある(じつに個人的感想。。)。

しかしそのくらいなら、猫とだって「コミュニケーション」できるぞ!
というのが今日のお話。

なにしろ今、リョーシ猫は義母宅に滞在中。動物が好きでもない義母をして「猫にしておくにはもったいない」と言わしめたリョーシ猫のこと、Skypeぐらい、猫だけに朝飯前なのであります(!?)

動物の権利 (〈1冊でわかる〉シリーズ)
デヴィッド・ドゥグラツィア
岩波書店

2011-01-20

「こえ部」BETAはおもしろそうなう。

どういうサービスかよくわからないのですが、どうも音声データで遊ぼうというものらしく。
そのまた「あけましてこえでとう」というのがヒットしてしまいました。


「こえ部」本体は、こちら。一方KWICはサービス終了してました……がっかり。

appleデフォルトの「辞書」便利だなあ。

iPadで使えるといーのに。最近もう、なんでもこれでひいている。wikiもひけます。

……ブログがついったー化する昨今。「ちゃんと自分で切り分けなさい(コドモを叱る口調!?)」、とも思いますが。

2011-01-19

Safariだとセザンヌが大きい。

いつも使っているブラウザだと、カスタマイズされているせいかGoogleのロゴが小さいのだが、Dreamweaverのテストで Safariを開いたら、このサイズ。

タスク→セザンヌ。

暮れに何かと物いりで、毎日のように何か荷物が到着していて、まるでそれを受け取ると何かひとつ仕事が済んだかのように錯覚したいほどだったが、年が明けてみたらぱったりと何も来なくなった。ということは、つまり、何も注文していないということだ。

と思ってデスクトップを見渡してみると、なるほどそれなりに進むべきところは進んでいるように見受けられる。インプットの時期とアウトプットの時期という「波」があるのだろうか。いや、タスクの処理に問題があるよーな。

あ、今日のGoogle logoはセザンヌだ。

2011-01-18

買い物のネット依存度。

先日、以前amazonで買ったある商品のサイズを知りたくて購入履歴を見ていたら、なんと2003年には年間たった2、3回しかamazonで購入していなかったことを知った。2、3回って、いったい……と思ったが、ま、まさか、つまり、その、実際の書店とかその近所のスーパーとかで買っていたのであろう。

昔よくネットとリアルでの買い物の比率の調査を見かけたが、5年、10年というレンジで見ると、たいへんな隔たりになりそう。

2011-01-17

手帳を買ってみた。

20年ぶりぐらいで行った某郊外の私鉄駅で、10年ぶりぐらいに、手帳を購入。
なにもここまで「女子」なものでなくても……と思いますが。

Google今年最初の買収のニュース。

(ほかでもない)Google(through (where else) Google)というのと、「gBook」(the gBook speculation)というのがヒットしてしまいました。

グーグル、電子書籍技術企業eBook Technologiesを買収
文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部2011年1月14日 07時03分
http://japan.cnet.com/news/business/20424994/?tag=nl


原文はTom Krazitさんによる、こちら↓
January 13, 2011 10:08 AM PST
Google kicks off 2011 with eBook Technologies buy
by Tom Krazit
http://news.cnet.com/8301-30684_3-20028427-265.html?tag=mncol;1n

2011-01-16

過去にいただいたコメントについて。

昨日、HaloScanによるコメント/トラバツールをはずしたところ、やはり、過去にいただいたコメントは消えてしまい、HaloScanのサイト経由でも保存することができませんでした。これまでコメントをいただいた方、またそれを再読に来られた方、たいへん申し訳ございません。

またBloggerの仕様だと思いますが、当ブログでは、
・トラックバックURLを表示できません
・当ブログからトラックバックをかけることができないみたいです
・コメントを書くときに別ウィンドウが出て、なんとなく書きにくいです

という問題があります。

そのような次第で、なかなかコメントをいただいたり、いろいろ「共有」したりというしくみに難があるのですが、、もしなにか気になる、心にかかることがありましたらぜひ投稿してください。どうぞよろしくお願いいたします。

共有ボタンを設置しました。

Google になってYoutubeの「関連づけ」や「検索性」は日進月歩という感じ。けど! このBloggerはなんかすごくほったらかされている感じだ。

共有ボタンをつけるように設定しても、いっこうにつかず。

以下のブログが助けてくれました。

The real Blogger Status
Thursday, July 29, 2010
Blogger Magic - Update The Post Template, To Enable New Post Related Features
http://blogging.nitecruzr.net/2010/07/blogger-magic-update-post-template-to.html


一言で言うと──ウィジェットテンプレートをリフレッシュする(元に戻す)だけ。

2011-01-15

コメントツールをはずしました

コメントやトラバを管理する「HaloScan」というのを組み込んでいたのですが、いつのまにか有料になっているし、仕様がよくわからなくなったので外しました。

役に立ったのは、このブログ記事↓
I Didn't Know That!!!
A blog for Internet, Technology and Computers.
Monday, 18 May 2009
Remove Haloscan from Blogger Template
http://techmania-shail.blogspot.com/2009/05/remove-haloscan-from-blogger-template.html


当ブログが利用しているBlogger,どうも古いテンプレートと新しいのとでcssとかがだいぶ違うようです。

洪水のニュースが、流れ続ける。

当ブログは意外にも、北米、ヨーロッパ、オセアニアなどからのアクセスがある。ごく少しですが。そのうちのひとつ、オセアニアのオーストリアの東側、南北で言うとちょうどまんなかぐらいにあるクイーンズランド州のブリスベンが、もう何日も洪水のニュース。と思ったら、ブラジルで洪水のニュース。どちらもかなりの規模。

2011-01-14

1月メトロの風呂敷。


東京メトロマナーポスターシリーズ。

ところで今総武線(東西線直通)に乗っているのだがパラレルに中央線が走っていて、行く先を「大月」と車両の外側上部に表示している。目が悪いのか「夫男」に見える。。

しかし「大月」というのは、なんだかとても風情のある地名のように思える。今日のようにちょっと寒い日にぶらりと出かけて駅の近くに泊まってみるような、そんな地味な旅にあこがれてみたりもするが、そういう「きまま」こそ、(健康資産的に)最も遠い生活。

さて今日のレクチャーは……


NII量子情報理論研究室(led by根本香絵教授)では、MITよりProf. Seth Lloyd氏のレクチャー。(量子情報の学生の方など、詳しくはこちらで。)

2011-01-12

気になる広告といえば。


交通広告というジャンルは今でもとてもおもしろいと思う。で、嬉々として撮影したGoogleの広告……ところが、コドモがその同じのをiPod Touchで撮っていました。うーん奇遇だなあ。(!)

2011-01-11

生物的な何か??



違います。これはGoogle Streemapsのドバイ沖の画像。ところでGoogleがこれらの画像を更新するのはいつなんだろう?

2011-01-09

眠りとダンス。

UNIQLOCKの最新版(と思う)は、半分踊っているが、半分は眠っている人が出てくる。


UNIQLOCK
http://www.uniqlo.jp/uniqlock/?id=vSTc7yQJrWZ0dkQw


そういえば、以前シルクドソレイユのダンサーたちがユニクロのコマーシャル動画に登場したことがあった。彼らが個性豊かに、また鮮やかにユニクロを着ていたのに対して、ユニクロックのダンサーたちはとても均質。

2011-01-07

もう1年近く過去になる!?

当ブログに掲載していたITP Spring Show 2010 の動画のリンクが切れていたので、こちらをリンク。

ITP Spring Show 2010
http://www.rocketboom.com/rbtech-itp/


さいきんめっきり聞かないロケットブームですが。こんな動画もありました↓
Mobile Photo Apps
http://www.rocketboom.com/mobile-photo-apps/


そうそう、一時期そのローテクさで盛り上がった「トイカメラ」がもうiphone化してるんですよね。

App Storeの世界がMacへ開放。



だそうでございます。
この画面を見ながら、デザインって、複製の方法でなくてシェア(共有)の方法なのではなどと考えているところ。。。ん?

2011-01-05

iPhone, iPadで何読む?




■無料App
■カテゴリ:ブック
■リリース:2010/12/15
■条件:iPad iOS 3.2以降

■音楽:La Zone(ら・ぞーぬ)
■英語翻訳:グラデュウス・マルチリンガルサービス株式会社
■クリエイティブディレクション:有限会社シーズ
■アプリケーション開発:株式会社SPiRAL
■発行:株式会社北海道アルバイト情報社
■制作:Joh's Picture Book Project

はじめてiPadを触ったとき、紙芝居みたいだな、とちょっと郷愁に似た思いを抱いた人も多いんじゃないだろうか。『サーカスが燃えた』は、そんなiPadの基礎的な機能・性能をきちんと使って、とても効果を引きだしていて、楽しい。

終盤へ入って、いわゆる「結」の部分で、なるほどと思っていると、そういえば作者が「これはつまり、自分のために書いたのだ」と言っていたなあと思いだした。作者は著名な作家である。作家というのは偉大だなあ。このようにして作者の記憶と、私の記憶と、みんなの記憶が重なり合う……。

……と、これを書くために、もう一度コメントを読み返したら、ちょっと内容が違ってました。

これは子供向きというよりもは、むしろオトナの読む童話でした。
──「サーカスが燃えた」詳細 佐々木謙<著者コメント>より


記憶違い。やれやれ、あの感動はなんだったんだ。いや、そんなんその、少しも色あせないのであります。

フロイトの……スリッパ!

FREUDIAN SLIPPERS!

あまりにおもしろすぎる。

とにかく。このサイトをいちど訪れてみてくれたまえ!


正月から、これだけでは正気とも思われないかもしれないので、本も紹介しておこう。
Freud And The Non European
Verso Books


サイード氏といえば、ぜひ、こちらも訪れてみてください↓

先駆的なポストコロニアル理論家であるサイード(Edward W. Said, 1935-2003)は、まさしく世界を敵に回しても私は正義のために戦うという態度を示していて、(以下略)
──Researchmapつながるコンテンツ 一橋大学中井亜佐子教授 インタビュー記事より

2011-01-04

「似ている」はむずかしい。

私はじつは、顔覚えが悪い。ところで卑近ながら夫はとても顔覚えがよい。かなりよい。まあその反動というかなんというか、夫は、名前のほうはとんと覚えが悪い。夫は、と、街なかで、この顔にぴんと来たらという具合に、

「あっ!」と、誰かを発見する。
──すると向こうも、
「あれ、池谷さんじゃない!」と驚いた顔を見せる。
「いやあ久しぶりだなあ」と夫。
「こんなところでお会いするとは」
「ほんとに」

というシーンを私は何度みかけただろうか……。ところが、その人と別れてから、夫はまだ相手の名前は思い出さないのである。年賀状を書けば1割方、相手の名前が不確かで、時には漢字の違うまま、何年も誤った宛名を書き続けていたりする。

というわけで、その逆の私の場合には宛名は書けても「この顔にピンと来た」はあてにならないわけなのだが、ふと、この顔↓にぴんと来てしまった。

BEST PICTURES OF CARTOON FACE EXPRESSIONS AND CARTOON CHARACTERS IMAGES
http://www.cartoonfaces.net/2010/02/picture-of-cartoon-boy-face-with-smiley.html


似ていると思った元はこれ↓


うーん、だいぶ違う絵のような。でも依然として「似てる」とは思います。何が「似てる」のか? やっぱり自分の脳が持っている分類のシステムですよね、きっと。顔のある特徴について、たとえばえくぼっぽいほおの人は、おちゃめな人というように、自分は自動的にイメージする。たとえば上の2つの顔は、たぶん私にとって顔に対する目の印象や面積の比率が似ている。その時、人間は何かを参照して(つまりそういう人はこういう人、というコトバにできるものを経由して)そういう分類を記憶しているような気がするけれども、それがつまり「特徴をつかむ」ということでありましょう。

……などと考えていくと、「画像解析」の際、

まず解析したい画像をあらかじめ特徴量というものに変換する「前処理」を行います
──Researchmapつながるコンテンツ佐藤洋一教授記事より


というのも「なるほどなあ」と自然に思われてくるんじゃないかと思います。


Akiko Yano Promo film - Welcome Back - Pt. 1 of 3

「むずかしい」とはどういうことか。上記のクリップは矢野顕子さんのWELCOME BACKというアルバムに収録の「ほんとだね」の収録シーン。実際に収録された音源とは別テイクの演奏と思われます。その曲の歌詞に「愛することはむずかしい」「時間がかかるの愛するには……愛し合うのは」とあるのが聴き取れます。「むずかしい」じゃあ、どうするか。と、これは矢野顕子さんのチャレンジ。

スーパーグレードの平均顔。

平均顔は美人になることが知られている。顔の画像を集めて、画像が2つあれば、その中間をとる。たくさんの画像を集めて、その平均をとる、というふうにして出てきた結果が平均顔だ。

これを世界の大女優さんの顔を集めて行ったらどうなるか、というブログ記事。

Wednesday, January 13, 2010
The Most Beautiful Woman in the World
http://damncoolpics.blogspot.com/2010/01/most-beautiful-woman-in-world.html


画像処理を具体的にどのようにやるかのノウハウはわからないのだが、この記事にある画像を使ってphotoshopで合成するだけでもちょっと似た画像が得られる。

ところで、Facebookはますます好調のようだ。