2009-06-30

リョーシ猫のサクサクResearchmap。


さて、今日はリョーシ猫のResearchmap体験記の第二回。前回は、登録したら自動的にページが立ち上がってきました。続いて写真をいれましょう、というメッセージにさそわれてプロフィール写真もアップ。

写真をアップすると、今度は「研究キーワード・研究分野・研究論文などのデータを入力してください。」とのアドバイス。なぜなら、Researchmapでは、「おとなりの研究者」というリンクが自動生成されるのですが、その計算をするために、データが必要なのだそうです。

データをどのくらい入れていいかというと、2009/5/14の時点で500MB。さらなる増強も予定しているとのこと。またこのようなResearchmapからのお知らせ事項は、以下のURLにブログ的にまとめて記載されています。

研究者のみなさまへ ー Researchmapからのお知らせ
http://researchmap.jp/public/announcement/


ふむふむ、ってな感じに使っていけばよいのだな。と様子がわかってきた第2回目。肝心なのは、自分がまずどんなデータを入れることができるのか、でありますね。(!)

2009-06-27

リョーシ猫のResearchmap体験記。


研究者が招待制で登録することにより、研究者データベースにとどまらないさまざまな情報発信や知識共有を可能にする次世代サービス「Researchmap - 研究者向けサイエンス2.0基盤」が、今年4月にスタートしました。

Researchmap - 研究者向けサイエンス2.0基盤
http://researchmap.jp/


というわけで、一般に公開されてはいるけれども、このポータルは本来、研究者の方が登録をするもの、なのですね。しかし、サイエンスコミュニケーターや医療コミュニケーターも、研究支援者として研究コミュニティを活性するために不可欠だという考えから、登録できる、とのことでお誘いをいただきました。

そこでさっそく登録。するとこんなページが↓
http://researchmap.jp/rue/
自動的にできあがってきました。

使い心地とか、サイトの可能性って、やっぱり使ってみる中から、手応えとして感じられるものなのだなあ、と改めて。

そのような次第で、引き続き、体験記を記してみたいと思います。

2009-06-26

マトリョーシカSPECIAL──第14週公開


ほぼ毎週金曜にお届けしている、
『週刊リョーシカ!』。
今週も、マトリョーシカSPECIALコンテンツをお届けします。

「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
第14週:線を描くのは意外と大変!
2009-06-26掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_014.html


下絵も描き終わり、リョーシ猫の姿を現した
ねこマトリョーシカ。
今週は「塗り」のお話です。

完成まで、あと一息!?

ぜひご覧ください。

2009-06-22

ロボットに感情?


今日は稲邑先生に取材の方が来られて、久しぶりにロボットのお話をわきから拝聴した。いろんなお話が出るなかで、例のミラーニューロンなども話題にのぼったのだった。

ところで、よくロボットというと「感情を持つようになるのか?」という疑問が寄せられることがあるのだけれど、私はどちらかというと、今までどうしてそういう連想が浮かぶのか、よくわからなかった。たとえば2001年宇宙の旅のコンピュータHALのように、人間を凌ぐ「頭脳」とか「意志」とかを持ったらどうしよう……これは私にも発想できる。しかし「感情」というものを設計していると聞いたことはないし、設計するようなものかもわからぬし、設計してなんかいいことあるのかどうかもよくわからない──というようなものがどうしてビルトインされていると考えるのだろう?

ところが今日、デモに登場した研究用ロボットが役目を終えて引き揚げるのを目にして、それから先に説明のあったミラーニューロンという人の心の働きについて示唆多きものを参照するに及んで、ははん、もしかして、と思い当たる連想が見つかった。

つまりですね、当然のごとく大事にされているロボットが、マフラーみたいにケーブルを首に巻いてもらって、さあ帰ろうという雰囲気になったら、私のこころには、このロボットに対して、「なんてかわいいんだろう!」という「感情」がわき起こったのである。そうなのだ。マトリョーシカでもそうなのだけれど、人間が「ひとの顔」と認識するものがつくと、それは単なる「物」ではなくなるのである。……と、つぶやくと、稲邑先生によれば、サルの脳をしらべた実験でも、顔に反応することが確かめられているのだそうだ。なるほど、そうか、そうか、と思いながら……これを一歩進めると、この私の中にわき起こっていることが、相手のロボットに起きていないはずがない(起きてませんってば)ということになり、そこから「ロボットに感情?」という疑問が生じるのではないだろうか?

「ネコに感情?」(これならあります)

しかしロボットに感情が発生すると考えるのは、ずいぶんむずかしい考えだと思う。ひとにとっては、ロボットがいろんなことを理解していくと、それがそのうち感情になっていくように思われるのだろうか? と、自分の考えをあやふやに辿っていくと──感情とは、もしかして、わからないことをも感知してしまう、人(あるいはある種の生物)の力なり方法なのかも、と思えてきて。

ロボットのおへそ (丸善ライブラリー)
稲邑 哲也,瀬名 秀明,池谷 瑠絵
丸善

amazonへ

2009-06-19

まだまだマトリョーシカSPECIAL──第13週公開


第13週:SPECIAL ○コなマトリョーシカ。
http://www.famipro.com/ryosika2_013.html

2009-06-19掲載

さきほどコンテンツをアップいたしました。

このシリーズ記事が始まってからというもの、デスクトップが……消しゴムかすだらけ。ペン立てには「ふで」がささっているは、空きビン(水入れですな)は転がっているは。狭い仕事場がさらに狭く……この"マトリョーシカつくり"ぶり、いつまでつづくのやら、先が見えないというよりは、なんだか広がっているような気まずいここちする、昨今でございます。

ふう。

という甲斐あって、マトリョーシカもだんだんできてきましたので(!)、どうぞご覧ください。

2009-06-17

わー、ミラーニューロンが目白押しだ。

昨年の夏〜秋にかけて共著『ロボットのおへそ』の準備で、稲邑先生にお話をうかがいながら、また個人的にもそうとう盛り上がっていた話題がいくつかあって、たとえば忘却係数(これをどうロボットに組み込むか)とか、色の名前(黄色と呼んでいるけれども、冷静に言えば茶色じゃないか)とか、いろいろある中に、ミラーニューロン(という、マカクザルの実験の副産物)があったのだが、なんとこの5月にどかどかとミラーニューロンの翻訳が出版されたようです。


ミラーニューロンの発見—「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)
マルコ イアコボーニ
早川書房
amazonへ
ミラーニューロン
ジャコモ ・リゾラッティ,コラド・シニガリア
紀伊國屋書店
amazonへ

このうち黄色のドロップの表紙の方は、新しく始まった「ハヤカワ新書juice」の一冊。創刊号は2冊で、もう一冊はクラウドソーシングというタイトルで、日本では「みんなの意見は案外正しい」で有名になった分野の本でしょうか。

なんだか最近、翻訳がスピードアップしてる?

2009-06-12

マトリョーシカとこけし!?──第12週公開


ほぼ毎週金曜にお届けしている、
『週刊リョーシカ!』。
さきほどコンテンツをアップ!いたしました。

さて今週も、先週に引き続き
マトリョーシカSPECIALコンテンツです。
「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
人形は顔がいのちだそうだ。
2009-06-12掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_012.html


オリジナルのマトを作ろう!
とスタートした今年のマトリョーシカ・シリーズ。
今週も、リョーシ猫こと「わたし」の
悪戦苦闘が、続いております。
慣れないことやるとたいへんだニャ、でございますよ。

ぜひご覧ください。

数学の歴史を知ると、何の役に立つのかな。


昨日と今日の二日間、国立情報学研究所で年に一度のオープンハウスが開催されています。そこで昨日の基調講演、新井紀子氏(国立情報学研究所教授)の「役にたたなきゃ数学じゃない」を聴いてまいりました。

会場の一ツ橋記念講堂というのは、かなり広いホールなのですが、立ち見が出るほどの大盛況。古代エジプトから現代へかけて、いかに数学が、いわば計算しやすく発達していったかを「数学・論理学とは何か?」を礎に読み解いていくおもしろさに、熱心にノートをとる聴講者が多かったのも印象的でした。

詳しくは、またの機会に、先生の講演を聞いていただくとして──このたびは、今回聴講したひとりである私が、この講演から、こんなことを考えるのにいろいろと役立った、というのを書きたいと思います。

コドモの質問の代表例のようにして、よく
「なぜ数学を学ばなければいけないの?」
というのがあるではないですか。「大人になったら必要ないのに」と。

実は私も、中学の時にクラスで、まったくこの同じ質問をした人がいて、その時点ですでに私は、質問をしたクラスメイトよりも数学ができなかったにかかわらず、なんでそんなことがわからないんだろう、「数学的な考え方が身につくから」に決まっているじゃないか、と思ったのをよく憶えているんです。

ところが昨日の講演を聴いて、なんだ、自分はかつて「数学的な考え方」と言ったけれども、その内容がわかっていなかったじゃないか、と思いました。まったくもって、トホホ、な感じ。必要は発明の母…ではないですが、数学は、確かにこうすれば解ける、こう考えれば納得がいく、というふうに、つまり便利に役立つ方向へ開発されていったのだ、という筋道がわかるように説かれてみて、手順としての考え方だけでなく、いわば必要としての考え方に気づいたわけなのです。

するとこれは数学に限らず、さまざまなシステムやツールも、それがなぜそのようなしくみになっているのか、という知恵のかたまり、苦労の圧縮、開発の権化のような存在理由を証す部分が、今や私たちにとってとてつもなく遠くなり、まったく身近じゃないものになってしまって、本来のusageとか当初のポテンシャルといったものがわからなくなっている、ってことが、多いよなあ……と、ガクゼンとしてきました。

どうしてそれが問題かというと、別に歴史を知ること自体が目的ではなくて、結局「なぜ役に立つか」がわからなくなってしまったり、自分に直接は役に立たないものになってしまっていたりする。すると自分では取り扱わなくなる(私たちはふだん数学の問題には取り組まない)。だとしたら、そこへ至るまでの豊かな叡知をまったく欠いたままになっているのではないか──ということなんです。なんというか、せっかく現代人なのに!と言いますか。

叡知なんか必要ない、考えなくても使えるように誰かがしてくれればいい、という考えも今どきな感じがしますが、ほんとにそれで大丈夫なのかなあ。より重要なものほど、考えなしに使えるようにはならない──だってそれなら何だって「誰か」や機械がやってくれればいいですものね。それってうれしいかなあ?

2009-06-06

「わからない、大好き。」症候群


本日は、日本科学未来館(東京・青海)での根本香絵博士の一般講演、「ようこそ量子の世界へ〜リョーシカと量子コンピュータ工場〜」でした。表面がすべてスクリーンでできている大きな地球(儀)が浮かぶ吹き抜けのホールの一角が、講演の会場。外光の入る明るいオープンスペースに、多くのご来場者にお集まりいただきました。講演は、未来館の科学コミュニケーターの方が司会に立つ進行で、また会場入口にはマトリョーシカ(なんと9体セット!)が並んでご来場者を迎えるなど、工夫もいっぱいの催し。

そしてリョーシカ(根本)がご案内する量子コンピュータ工場の世界に、最後まで熱心なご聴講をいただくことができたように思います。

終了後のウェブコンテンツの取材では、リョーシ猫こと私も「科学コミュニケーション」についてお話しする流れに。私の場合は、一般の方々となるべく効果的にコミュニケーションしようとする広告の手法を、科学というテーマに適用していて、自分が科学者のように本格的に(専門的に)わかることよりも、一般の人がわかるにはどうしたらいいかを開発していることなどをお話ししました。

ではなぜ私にとって「科学」が対象となるのか、というところを掘り下げてみると……確かにむずかしい、わからない、ということはよくあるし、特に量子の場合は「常識が拒否する」というような事態もある。ところがこの、「こりゃあ、まったくわからない」「なんだこれ」というむずかしさ、わからなさ──が、どうも、楽しい。自分にとっては楽しいを超えて、快感なんだなということを改めて感じました。

この「わかんないー」って気持ちと、究極的には科学だってひとがやっていることだからわかる、という考えを併せ持ってのぞんでいきたいと思います。

2009-06-05

今週はマトリョーシカSPECIAL──第11週公開


ほぼ毎週金曜にお届けしている、
『週刊リョーシカ!』。
一週お休みしたわりには、
さきほどコンテンツをアップ!いたしました。

さて今週は、マトリョーシカSPECIALコンテンツです。
「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
第11週:オリジナルマトを作る!
2009-06-05掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_011.html


というわけでややこしいですが、
ひとことで言うと、
オリジナルのマトを作ろう!
というテーマの記事なのであります。

白木のマトリョーシカをお持ちの方、
これから絵付けを楽しみたい、あるいは、
これからマトリョーシカを手に入れたい方まで
マトリョーシカを「作る」にまつわるあれこれを
実践的・体験的にご紹介していきますよ。

ぜひご覧ください。

2009-06-02

メトロマナー6月は傘もの。「外でやろう。」っと。


東京メトロのマナーポスターシリーズは、なんといっても「○○で」のバリエーションが楽しいのですが、それがまたまた活気づいています。なんか夏に向けて活気がでてくる広告だなあ。6月とくれば「傘の置き忘れに注意しましょう」の常道にのせながら、微妙にずらした「外でやろう」。

ふむふむ。7月もたのしみだニャ。