2008-07-01

プリンストン大学とKindleの話


ファイルの日付を見ると2008/05/02の、amazon.comのトップページのキャプチャです。ふだんならオススメ図書がずらりというページが、この一通の手紙──経営者からの親書だ──に替えられているのだから、これはきっと、そうとうな意気込み。これ小さくてわかりずらいですが、「Kindle」というツールの出荷準備ができましたというご案内なんです。「Kindle」なんて、日本ではそんなに紹介されていないけどなあと思いながら、カシャっと撮ったキャプチャです。

ところが今日見ると、プリンストン大学、「Kindle」版の教科書を提供へというわけで、イェール大学、オックスフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校に続きプリンストン大学(関連した話題を、私の音楽ブログ「響けブログ」に載せています)が対応したのだそう。

まあそれだけであればアマゾンの戦略の話ということにもなるのでしょうが、「Kindle」を使うメリットというのが、学生たちが重い教科書(約5kg)を持ち運ぶより、200冊分の書籍を約300gで運べるほうがいいじゃんというのが、うーん、そうくるかと思いましたね。ついでに、最近の学生は「print」と言わず「copy」と言うんだそうで──なんて言い始めると、一気にジジむさくババくさい話になってしまいそうです。

いや、私が「そうくるか」と思ったのはなぜかというと……初めて「Kindle」を知った時は、こういうツールはエッセイやコラムを読むのにいいな、と思ったんですね。書籍は書籍で読みたいし。つまり棲み分けです。しかし新しい技術が登場する時というのは、まったく別のメリット、まったく別の価値を示すだけで、既存の物との入れ替えを迫るんだなあと。

じゃあま、そういうことならば、個人的には、やはりもう3ステージぐらい大画面だったり(モニターなしで文字を浮かび上がらせるなんていうのもいいなあ)、目に負担がかからなくなったり(脳に直結とかね)なんていう方向も、いいかもしれないです。

しかし使うだけっていう立場はラクだけれども、えてして面白くはないですねえ。(なぜって使うだけだから!)

0 件のコメント: