2008-07-03

非力なアーカイブ。



正直なところ、私はあまり読んだり観たりしない。むしろ、広告関連の書く仕事をしている人間にしては読まなすぎる、観なすぎるのだけれども、まあそういうのはその人のキャパであるからして、やむをえないとも思います。そういえば最近、こういう場合の切り返し文句に「そんなことしたって、結局グーグルには負ける」──これを使っています。結構、使えますよ。

そういうわけで今日は珍しくたまたま読んでいる本の話。

いまちょうど阿部謹也という方の「世間」に関する新書を眺めているのだが、驚くのは、このような意識が、明晰に、新書のかたちで、すでに「前世紀に」出版されていたこと。それなのに、私たちは変わったのだろうか? という点でやや唖然としてしまった。

そういえば、私がすばらしい本だと思う、梅田望夫氏の『ウェブ進化論』も──これはもう、おしもおされぬ部数が出たのだから──世の中を一気に変革して、なんて、読みながら大妄想していたのだが、ま、およそ周囲を見回してもとても一気にWeb2.0へ駆け上がった気配はない(ほとんどWeb0.3ぐらい!?)。しかしこうなると、出版のインパクトって、何なんだろう。(いや、そもそも私の妄想のほうがどうかしているのか!?)

ちなみに梅田望夫氏のMy Life Between Silicon Valley and Japanの2008-06-29の投稿に、『ウェブ進化論』のエッセンス香る講演録が載っています。「情報を頭にいっぱいつめこんで……そんなものは、グーグルに必ず負ける」という記述も。

Web0.3の方(だから視力じゃないってば)、今からでも遅くない!『ウェブ進化論』を読もう。実は『ウェブ進化論』については、2006年に以前のブログ「rikeyaのブログ」にいっぱい書いたので、古いものですが、よかったらご覧ください。

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