2008-11-19
Googleという巨大な意志について
「Google Street ViewやGoogle Earthが好きだねえ」とよく夫に言われるのだが、それが本当に私はこれらが好きなのである。
Googleの真のすごさを一般の人にわかるように紹介してくれた『ウェブ進化論』の著者である梅田望夫氏が『ほぼ日刊イトイ新聞』で言っている。
Googleって、
「世界中の情報を整理し尽くす」
という理念において、それを続けるんですよ。
Googleアースの航空写真にしても、
半年で写真を取り替えるべきだということで、
Googleがチャーターした飛行機は
世界中を毎日飛んでるんです。
『ほぼ日刊イトイ新聞』「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」その3(2008-11-17)より
「半年で写真を取り替えるべきだ」という点についてはいろいろな意見があるそうだが、ごくシンプルに考えると、空間と来たら時間なんじゃないだろうか。つまり整理の最新版ばかりではなく、2008年での整理、2058年での整理を考える、というわけである。
しかも整理には手際もあるから、その整理は少しずつ改良されていくに違いない。たとえば現在のGoogle Street Viewには、エラーという意味ではなく、データ間隔の理由などで絵が急に変わってしまって、つながりがわからない場合がある。おそらくそこだけトンネルになっているとか、高架になっているとかなのだが、もし道を走っていたら不自然に思わないのに、Google Street Viewだとなめらかに移行しないのだ。
また時系列といえば、クロールというものがすでに時間的な推移を示唆していて、アンチ定点観測的である。もし隣接するA地点とB地点を5時間も違う時刻に撮影したら、絵がつながらなくなってしまう。
こういったことを統合していくと、「最新」ということを少し犠牲にしてなだらかに空間をつないだり、「時系列」に厳密に空間を探訪したりといったことができるのではないか、と思うわけである。それは私が「期待」とかしたりしても仕方がなくて、まったくGoogleがそうするのかどうするのかということに過ぎない。
いくつか自分の関連記事があるので、よかったら併せてご覧ください。
2008-09-10
Google Street View で訪ねる 9/11の記憶
2008-09-11
画像収集車、グランド・ゼロをゆく
[響けブログ] 2008-10-07
2000年4月11日 ケネディ空港、出国ゲートへ。
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