2008-09-23
原寸・現物主義
商品そのものとか、そのパッケージをそのまま切り抜いたような絵のチラシやパンフレットなどを時々見かけませんか?
オリジナルな形に切り抜くわけだから、通常の印刷よりもずっと制作費がかかる。それでもその形になったのにはいろいろな理由があると思うけれども、要するにその形がたいへん特徴的なので、そこを見て欲しいんだ、ということを訴えかけてくる印刷物である。
とはいえ、おうおうにして──というのはことのほか制作費がかかるので──メーカーや制作者の思い入れに反して、消費者は比較的クールに受け止める。
いや、それでも、世の中のパンフレットがぜんぶ長方形だったら、つまらないですよね。そこでそこをあえてやる、というところにまた新しい価値が生まれてくる。
私の貧相な広告制作体験に照らしても、広告にはこういった感じに問題を乗り越えていく局面がいつもあって、原寸大とか、商品のフェイク表紙のパンフレットというのは、これを象徴しているように思えてならない。
でもだから、というわけではなくて、現物・原寸なカタログというのが昔から好きで、ついもらってきてしまうのだった。これはスターバックスので、その前はシューズのメーカーの足形の蛇腹カタログであった。
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