2008-09-05

サイエンス・カフェに期待していること。

期待というのか、実現したいという話なのか、むしろ夢というのべきであるようなかなりバーチャルなものなのか、ということはちょっと問わないでもらいたい。『ニッポンには対話がない』ではないけれども、日本に対話がないのであれば、そもそもサイエンス・カフェというものが成り立たないからである。そこで現実には例がなくても、サイエンス・カフェというものがこうであったらいいだろうということを、まさしくないものねだりに訪ねていくことで、新しいゴール、新しい実現のかたちを鮮明にしていく作業は意味があると思う。

と、自分でもどうもややこしい文章を書いてしまったが、要するに、サイエンス・カフェがこうだったらいいね、というのが今回の話です。

で、どうだったらいいのかというと、そこにはやっぱり不文律というか、もともといろんな立場、いろんな考え方ありの大人が集まって気持ちよく過ごすためには、何らかのルールが要るのだということがひとつ。

そう思っていたら、ほんもののカフェ「スターバックス」に務めていた人がスターバックスの企業理念を解説した『It's Not About the Coffee』にちょうどいいことが書いてありました。

この本は、amazon.comで目次と本文の一部等が読めるのだが、それをかなり雑に訳したものを以下にご紹介します。これは、スターバックスは10の法則(principle)に基づいていて、これが成功を収めている、その10とは何かという流れで紹介される、つまりスターバックス10の法則である。

1 自分はなにものかを明確に
2 成功にとらわれず、何をするために自分がそこにいるのか考えること
3 自由に発想すること、これを自分にも相手にも奨励しよう
4 信頼性を築こう(結局はそういった関係性が成功を支えるのだ)
5 耳を澄ませ(聞く態度こそが解決の近道)
6 責任ある発言を
7 考える、感じる、行動するは、みんな大事だが、まず行動を
8 憶せず進め
9 リーダーシップを発揮しましょう
10 夢を持ちましょう

It's Not About the Coffeeより

これ、そのままサイエンス・カフェ参加の心得のようにも読める、と思ったのですが、いかがでしょうか?

大事なのはカフェのルールであり、それからがサイエンスなんだよなあ──と最近思っているのである。

It\'s Not About the Coffee: Leadership Principles from a Life at Starbucks

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ご参考:STARBUCKS' FLY(スターバックスの蠅)blog

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