2008-12-21

粉もの屋の新たなる挑戦、ケーキをトースターで焼く。

ケーキを焼くにはオーブンが必要だ。オーブンは欧米の家庭風景には必ず登場するものであって、クリスマスチキンなんかが具合よく焼けたり、ピザが焼けたり、バターロールが焼けたりする。そして、そのオーブンのかなりの割合を、ガスオーブンが占めているのではないかと思う。

日本でも昔は、欧米のホームドラマに出てくるようなビルトインのオーブンの代わりに、「天火」というものがあった。これは金属のハコに小さな窓と温度計を取り付けてあるもので、ガス台の上に載せて使う。母がよく使っていた。温度調節などは完全に手動だから、温度が下がるから滅多に開けてはいけないと言われる割にはさして中が見えない窓をたまに覗くか、あとは臭いが頼りといった感じもなくはなかった。──おそらく、こんな記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

あの「天火」、今日本で買おうと思ってもなかなか見つからない。イギリスへ行った人の話だと、ロンドンあたりでは使っている人も多く、売ってもいるそうである。ただのハコでガスの規格とは関係ないのだから、輸入すればいいじゃないか、と思うが、熱されたオーブンが発する輻射熱というのが問題らしい。

一時期、カセットコンロが、鉄板の輻射熱で爆発する事件が起こって、報道でもよく注意を呼びかけていたが、これは炭火焼きでもそうで、焼ける食べ物のほうにばかり気を取られていると、下側へ逃げる熱のことを忘れてしまう。ちなみに、そんなわけで、下側に水を張って家で炭火焼きを楽しもうという商品がヒットしたりもした。

今日本で手に入る天火は、コールマンともう一社、いずれもアウトドアの製品である。これはまさに昔の天火であり、さらに畳んで収納もできるというアウトドアらしいつくり。ところがコールマンに問い合わせたところ、家庭用ガスコンロの上で使うものではなく、専用のアウトドア用のガス台で使用を、とのこと。

しかしねえ、クリスマスの時期って、かなりの専門店でもケーキがまずい。ですので、オーブンがないけど、なんとかケーキを作りたい。

そこでまたもトースターの登場と相成ったのである。(つづく)

ColemanオーブンII 170-7097
Coleman(コールマン)
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ご注意)!!!トースターはせいぜいピザトーストぐらいの高さしか想定していないので、背が高いものを入れるとたいへん危険です。ましてやクッキングペーパーのような燃えやすいものは不可です。本ブログの料理記事を試される場合は、科学的な常識に従い、各人の責任においてお試しください。よろしくお願いいたします。!!!

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