2008-10-01

カフェと対話の可能性。

地球というものをね、
誰も泣いてないような星にしたい。(中略)
魔法を使って宇宙人にお願いするんです。(中略)
ある高等な宇宙の生命に
地球に来てもらって、保護してもらうんです。

関根勤「ほぼ日刊イトイ新聞」もしもの世界インタビューより

前回のつづき
「ワールド・カフェ」という言葉を最初に聞いたとき、私はなんとなく──滅びてもしょうがない、と思えるまで話すのかな、と思った。私たちは。それでなんとか納得することにする、そんな顛末かもしれない。ふいに、タイタニックの沈没を思いださぬでもないけれど。

今日はとことん科学と離れてしまいそうだけれども、村上春樹氏は、人と人とがにっちもさっちもいかなくなったとき、うなぎくんに解決してもらう、と言っている。申し訳ないけれども正確な内容は著作にあたられたい。そうだ、うなぎくんに!という場面で、うなぎくんは登場するのである。

ところで生物は食物連鎖をはじめ、そもそもひと続きの連なりでできている。ここからはさらにフィクションだが、そのうなぎくんに、矢野顕子が「かえるに言われちゃしょうがない」と言うのである。

そしてパペットマペットのかえるくんが「呼んだ?」というから、「呼ばない」というと、うしくんがかえるくんに噛まれるという寸法だ。

どういう寸法かというと、ひとだけではどうもダメだということになってくると、いろんな登場人物が現れるらしい。冒頭の引用の場合は、なんとも、宇宙人だ。この新しい登場人物は、いつもより知的な生命体である。そして、とりあえず、ハッピーエンドということになっている。
こちらはケストナーの「動物会議」
岩波書店
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