2008-10-29

大人の手習い。

脳に関する研究に対して、一般に人々の関心が高いのは、やはり自分に身近なことであり、それを知ることで「脳とはさみは使いよう」という知恵が授かるのではないかという期待があるからではないだろうか。

一方で、そういうのは健康に関する知識と同じで、要するに「まゆつば」なんじゃないか、諸説あって変遷もするような、とりあえずの知識なんじゃないかという警戒もあるだろう。

それにつけても思い出すのが、自分の母が、何年か前に突然フランス語を習うと言い始めて、結局のところ、おおかたの予想を裏切って今も続いていることだ。これはかなり彼女の勝利で、今回ばかりは脱帽である。だが、同時に私は深く当惑もしていて……という感覚は、何か始めちゃった親をお持ちの方にはわかると思う。

半年ぐらい前にやはり知り合いのロボット研究の先生が、母親が退職して突然……考古学を学び始めた、と言った。ロボットと考古学だ。

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