2008-08-29

シロウトの道。

浜松に素敵なカフェを備えた自家焙煎コーヒーの店がある。とても素敵なので、以前そのホームページを作成させてもらったりして、以来、浜松へ行った時には必ずと言っていいほど立ち寄っている。お店の名前は「noncrante(ノンクランテ)」。豆はネットでも注文できる。

さて、前回そのノンクランテへ行った時に、新作のシフォンケーキがあるからというのでいただいたのだけれども、それがほんとにすごい完成度で、心底びっくりした。そんなに驚かなくてもいいのに、と周りは思っただろうが、私はほんとうにびっくりした。

何事も、このようにしてプロとアマチュアの違いを目の当たりにすることは多い。コーヒー豆焙煎やドリップについてはもう毎回行くたびに、なるほどなあ、と思うことが必ずひとつはあるほどなのだが、今回はシフォンケーキだ。いや、もしも私が最近「粉ものやコレクション」と称して、粉もの料理にはまっていなかったら、さほど気づかなかったのかもしれないのだけれど。

さきほども粉ものレパートリーの「プチパン」をこねていて、それでふと気づいたのだが、アナログなものは数をこなせばそれなりに上達するし、イノベーションだってあるし、いちおう実験結果を積み重ねているつもりだ。だが、ここには──プロのように──目標がない。どこまで行けば自分で「GO」が出せるのか、出したいからこそどういう工夫をすべきなのか、というあたりがあいまいなままだ。だからこそ、逆に言えば、ここには「終わり」がない。そこでハタッと、そうかアマチュアというのは終わりがないことを言うんだな、と思った。それ自体、決して悪くはない。単にそういう道なのだ。

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