2008-08-08

ロボットと勝間さん

勝間和代さんのブログをぼおっと読んでいたら、「スキーム」というコトバが飛び込んできて、さすがにハッと目がさめた。

そうなんだよー。ある現象を見聞きして、その中にあるエッセンスを取りだすというのはひとつの知恵である。見出し得たことはなるほど功績だが、まあそうは言っても、それはもともと対象の中にあるものだ。ところが「スキーム(sheme)」は違う。その対象の中には「ない」ものであり、抽出されて一般的な部品に分解され(break down)、対象を選ばす適用できるよう開発された「システム」なのだ。

だからこれは、まったく新しいものを自分で作っているわけである。こういうものを作ることを、つい「ひねりだす」と言いたくなってしまうのは、私がこの作業に弱いからだ。(ついでに「作業に」は「頭が」と言い換え可能な気がする。。)

エッセンスの作業とどう違うのかな、と考えると、私はおそらく「ツール」にするのがヘタなんだろう。科学者はもちろんツールにも強いわけだけれども、勝間さんは経済活動のような有象無象なアイテムを相手に、ガンガン切り出して「ツール」にしちゃうのである。

なーんて、いろいろ言ってすみません。先般夫のススメで初めての勝間セミナー「人生戦略策定セミナー」に参加して以来、私は勝間さんのいろんなタームをあれこれ使ってみるのが楽しくてしょうがないのである。コトバと概念と話題が見事に切り出されていて──ほら、なんで豆腐のようにぐにゃぐにゃしてものさしをあてたりできなそうなものを正確なひし形に切れるんだろう、というあの感じ──それを積み木のように使えば、誰にでもいろんなシステムが組めたりする。ああ、そういうキットも発売してくれたりするといいなあ、なんて思ったりするほどなのである。

ところで、賢いロボットとはどういうものか?──ということを現在考え中。考えはたぶん停滞していたんでしょうね、そこへ勝間さんがどーんと現れたのだった。やれやれ。

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