「三位一体モデル」は、ものごとを分解して解析するための「ドライバー」。
http://www.1101.com/books/trinity/2006-11-22.html
を読みました。すばらしい機会、すばらしい瞬間を捉えた、鮮度の高い、ありふれているように見えて滅多に読めない記事だと思いました。またこういったものをウェブでアーカイブするということは、かえって古くならずに、出会った一人一人に新鮮という意義を持つことになるのかもしれません。
「理系」と呼ばれるひとびとは、理系ならではのスキルを持っているわけですが、そのスキルと「ツール」の取り扱いとは、とても近いものだという印象を私は持っています。「ツール」でよく使われる比喩は「ドライバー」です。村上春樹氏の『ファミリー・アフェア』では「はんだごて」。つまり「工具」に見立てられることが多いわけですね。
そしてツールの中でも特にユニバーサルなやつ、万能ツールというのが、より高い位置にある。こうなってくるとスキルのない者には「抽象度」のことのみのように思えてきてしまうわけなのですが、そうではなくてツールは、中でも万能ツールというのはまさに多方面に、「使う」ためにあるわけです──それを使って、さまざまな問題を解くことができる。
こういったことが、ビビッドに、ライブに伝わってきます。ああでもなくって、こうでもなくって、と池谷氏のパチパチ(神経回路のつながる!)とひらめく様子が、伝わってきます。
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