2009-02-16

文化庁メディア芸術祭@国立新美術館へ行った。


前回はロボットのおへそが変な終わり方をしてしまいました。イナムラ先生がロボットに憧れている……というのは私の言葉足らずで、ふだん何気ないように見えて、実はロボットへの思いがすごい──ということが言いたかったのを補足いたします。つまり、ロボットの身になってみるとこうであるとか、そんなロボットをこうしてあげたい、というふうにふだんからあれこれ考えているのに違いない、イナムラ先生なのであります。

さて、昨日、「文化庁メディア芸術祭」へ行ってきました。なんと最終日だったそうである。なかなか混んでいました。

文化庁メディア芸術祭第12回(Japan Media Arts Festival)
http://plaza.bunka.go.jp/


一番印象的だったのは、写真を撮ってもいい、という点。このおかげで、たいへんインタラクションレベルがブーストしていたように思います。

アート部門の大賞はこちらの作品↓
Oups!
Video Presentation
作者: Marcio AMBROSIO(ブラジル)
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/art/001017/


参加者は、スクリーンと対面する位置に立ち、スクリーンを眺めると、その中にいろいろな動くアイテムが音とともに現れます。ニワトリ、イヌ、といった動物から、植物、食品といったもの、スピーカーやラジカセなどの電気製品や磁石、切り抜いた人の顔や全身など、どれも日用品またはテレビなどで見慣れたもの。それに対して人間が反応すると、絵もまた反応する。

人によってでてくるものが違うのはある程度人を判別しているようで(参加者=1人にしか対応していない)、また人の頭、手などの部位をなんらかの形で理解しており、また人のアクションもたとえば(体を)振れば(絵が)落ちるというようにいくつか認識しているようである。すると、絵に対して反応するというよりも、こうしたらこうなるんじゃないかな、とひとが思い始めるのも面白いのだった。

うーん、それって「ロボットの見方」をスライドして理解できるなあ。といいますか、私の場合「ロボットの楽しみ方」と言ったほうが適切と思います。

と思っていたらさっそく、文化庁メディア芸術祭のサイトにロボットたちが登場していました。テクノロジーとアートの融合と聞くと、かなり敷居が高い気がいたしますが、「ロボットの楽しみ方」の方をゆっくり拡張させていくことで、案外近づけるかもしれません。

ウェブ企画展<日本のメディア芸術>
変わる・超える・表現の未来
Vol.2「夢と技術」〜未来を描くジャパニーズロボット〜
http://plaza.bunka.go.jp/museum/webmuseum/


[ ロボットのおへそ SPECIAL ]
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