『ロボットのおへそ(稲邑哲也・瀬名秀明・池谷瑠絵著、丸善2009)』
さて、そこで改めてオズの魔法使いのほうを見てみると、ブリキの木こり(the Tin Woodman)という登場人物がロボットともとれるキャラクターです。このロボットのようなものは、「こころが欲しい」と言うのが象徴的です。それから物語の最後に「オズの魔法使い」というのが実は機械仕掛けにすぎず、その正体は年老いたペテン師であることがわかります。これはつまり、魔法であったり、声がとどろいたりすれば怖いけれども、おじいさんが操縦したり、しゃべった声を増幅したりしているのなら怖くない、ということですよね。ちなみに「Wizard of OZ法」という名の、機械か人間かに関わるテストの手法もあるのだそうです。
『オズの魔法使い』の特に、1939年のミュージカル映画は、たいへん楽しく魅力的です。しかし『ロボットのおへそ』を通じて、今度はロボットという切り口でも、もう一度楽しめることがわかるのではないでしょうか。どうぞお試しください。
[ ロボットのおへそ SPECIAL ]
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