『ロボットのおへそ(稲邑哲也・瀬名秀明・池谷瑠絵著、丸善2009)』が発売になりましたので、この本についてこれから何回かに分けて、本ができあがるまでの裏話などを交えながら、いろいろとご紹介していきたいと思います。
そこで、まずはタイトルにある「おへそ」ですが……ところで、ロボットに「おへそ」なんてありましたっけ?
そういえばこの本の表紙には、その「ロボットのおへそ」が、うまく描かれていますので、ちょっと詳しく眺めてみてください。右上のほうにいる白衣の人物、実はこれがイナムラ先生であります。ピカリと光る何かネジのようなものを持っているのですが、見えますでしょうか? そして左下のほうを見ると、イナムラ先生、愛犬の見守る中、この「ネジ型おへそ(?)」をそっとロボットに取り付けています。よいしょ、っていう感じです。
というわけで、表紙のイラストをご覧いただくと、どうやらロボットにおへそがついたぞ、というように見えると思います。じゃあここでひとつ考える手がかりとして……このロボット、たとえば人間の暮らしにとても親しい存在であるイヌと比べて、どっちがどれだけ賢いんでしょうか?
と、その前に、「賢さ」の測り方って、何かありましたっけ?
比べようというのは、イヌとロボットの賢さです。となると、そもそも何をもって「賢い」と言えるのか、何か基準のようなものが欲しいところですよね。しかし考えてみれば「賢い」というのは、少なくとも人間から見て賢いと思えるかどうか、のことだと考えられます。すると、基準は「人間の賢さ」だ、ということになりますね。
じゃあ「人間の賢さ」って、いったい何を指すのでしょう?
……さて『ロボットのおへそ』は、そんな感じに本屋さんやネット書店に並んでいると思います。ではこの話、この先どこへ行くのでしょうか──私の考えはですね……あ、それよりも──ぜひ本書で、イナムラ先生の答えをご確認ください。
ではまた次回。
[ ロボットのおへそ SPECIAL ]
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