2008-06-18

量子の研究者と村上春樹。

先日、これはmixiの日記にも書いたのだが、ウェブの打合せで、アメリカ人の量子の研究者とひょんなことからHaruki Murakamiの話になり、そのアメリカ人が自説を展開するので、すっかり頭が混乱してしまったのだった。

ただこれは、見方を変えると、彼らはまだHaruki Murakamiを発見したばかりであり、だからホットに語っているのである。

一方、私たちはもうとっくに村上春樹を知っており、望むならば全ての作品を読むことだってできる。……ということはつまり、村上春樹のおかげで私はとっても先端的であるということを発見したのであった。

科学と接していて面白いところのひとつが、この世界史の自転をリアルに感じられることと言えるかもしれない。このように、一般には、言語の違いが、結局は専門家レベルでも、社会の対応の遅れにつながってしまうのだ。しかし、科学は違う。科学者は言う、ひとつの大発見は「瞬時に世界を走る」と。

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