2009-01-05

あ、また「家でやろう。」だ。


メトロの交通広告も昨年の4月にスタートというから、2008年度分は残すところあと3回ですね。1月のポスターは12月に続き「家でやろう。」でした。実は11月には「池でやろう。」とか「夢でやろう。」とかいろいろ内輪で言い合っていたのだが、いやはや、その時「予測」しなくてよかった!

しかしそこまで「家でやろう。」が痛切なメッセージなのだとすると、未来になって現在を振り返ってあの時はこんなポスターを貼っていたんだねえ、なんて思うのかもしれない、つまり、「まだ、この程度で済んでいた」という意味で。

そこまで想像すると、たぶんこういうメッセージは、こういう「態度はイカン」と思う人に訴えるのではまったく無意味である。だが、コミュニケーションとしては「イカン(のじゃない?)」と潜在的に思っている人へこそ、効率よく伝わろうというものだ。だからこの広告が成功しているとすれば、ポスターに描かれているような態度を戒めるのに役立っているわけではなく、そういう態度はよくないと思っている人に深くうなづかせているのだろう。マナーポスターというのは、第一にこれがマナーだということを知らしめるものであるのに違いない。

しかし、実際にマナーがもし向上しているのであれば、戒めの効果もあったことになる。そこはひとつ知りたいところである。

一方、ポスターに描かれているような態度を「減らす」にはどうしたらいいだろう? というところを第一に取り組むという活動があってもよい。それは広告というよりもむしろ教育ということになりそうだけれども。

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