2011-04-02

incentive

インセンティブ、という言葉を初めて意識したというか、「いやはや、なるほど!」と思った記憶があるのは、こちら↓

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
東洋経済新報社

このときは「悪ガキ教授が世の裏側を探検する」などと書いてあったが、その後たいへん販売成績がよかったのか、すっかり洗練された増補改訂版が、出ている。というのを、こないだ本屋さんの店頭に並んでいるのをみかけてびっくり。

ヤバい経済学 [増補改訂版]
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
東洋経済新報社

と思ってアマゾンで検索したら、もうひとつ別の「ヤバイ経済学」もあるようだ。

超ヤバい経済学
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
東洋経済新報社

うーん、世の中は進んでおりますな。(笑)

とか言っている場合じゃなくって……ええと、インセンティブでした。経済(学)では、人間の経済活動のなかに非合理性を見るというのが、ひとつのトレンドのようになっているかと思いますが、経済活動をインセンティブにおいて徹底的に見たら、なるほど確かに社会のひみつが解けるんじゃ? といった内容を記憶しています。(この場合、インセンティブ遂行については、合理的にふるまうと考えるのだったと記憶します)引き続き、ざっくりすぎですが、たとえばニーチェの「ルサンチマン」なんかもインセンティブで読み解くと……みたいに使える切り口なんじゃないか、と思ったわけです。

インセンティブ。動機というよりも原動力というか、主張に沿って言えば「ほんとうの理由」というか。

と──昨日、東北の地震・津波被害の救済のために、プロゴルファーの石川遼くんが賞金を寄付すると発表した、ということをもれ聞いて……突然よみがえったのがこの「インセンティブ」であります。自分が頑張ることで自分が利するのではなく他が利すると考えた方が励みになる。頑張れる。さすが石川遼くん、かっこいいんだこれが。

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