2010-02-26

毎年申告期限が近づくと、確定申告ロボについて考える。



もし世の中のお金のゆききがすべて、逐一、ひとつのシステムに記録されるとしたら、たぶん私たちは確定申告をしなくていい。

会計には「重要性の原則」というのがあるけれども、機械だと四捨五入ぐらいしかやらないかも。なんてね。

まあ、常識的には「もし世の中のお金のゆききがすべて、逐一、ひとつのシステムに記録される」なんて、絶対無理だと思うだろう。とりあえず私もそう思う。

でも、もし、それが全部仮想空間の中で起こっているのなら、それはできるかもしれない。この仮想空間のイメージはウェブではなくて、シミュレータ。ただもし可能になれば、その時はすでに「シミュレーション(疑似体験)」といっても、似せたもともとのオリジナルというものは存在せず、取引というものが感じられる「場」が作られて──たとえば店頭とか、銀行窓口とか(これはすでにあるか)、証券取引所とか、バザー会場とか(うーん、こんなところでつい自分の生活風景を物語っているようではありますが……)──すべてがそこで行われるって感じでしょうか。

これを徹底的にやるためには、人はどこかへ行く代わりに、どこかへ行くことを操作しなければならない。というわけで、みんなバーチャルになってしまう。

というのと、毎年3月15日が巡ってくるのと、どっちがいいだろうか、と。

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