2010-02-24

ロボット考古学と"からくり"

(AVATARの連載中ですが、閑話休題)

これから紹介する2冊の共著作は、たまたま本をつくる時期に重なっている部分があったというだけで、まったく無関係なのだが、結果的にというか、改めて(他人事としてというか)眺めてみると、接点がないこともない。


そこで多少比喩的でありますが、この本をご紹介。

からくり (ものと人間の文化史 3)
立川 昭二
法政大学出版局

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石黒浩教授との共著作『ロボットは涙を流すか』では、「ロボット考古学」と題して、ロボットを作ろうとする人間の営みを、古代から現代へと概観している。この中に出てくる、紀元前後の人といわれるヘロンの自動扉や、18世紀に活躍したフランスの発明家J・ボーカンソンの動くアヒルの図版などが、この『からくり』という本に豊富に掲載されているのであります。

ぜひ御一顧。

ロボットは涙を流すか (PHPサイエンス・ワールド新書)
石黒 浩,池谷 瑠絵
PHP研究所

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ところで、この「からくり」とは何か? どんなものがあるのか、という関心から、たいへん昔に展覧会へ行った記憶があったのだが、そうこうしているうちに、そのイベントの詳細も判明したのであります。

一九八七年八月に朝日新聞社が主催して「遊びのハイテク──江戸時代からのメッセージ」と題した「からくり人形展」が銀座松屋で開かれた。
──鈴木良次『手のなかの脳 』東京大学出版会1994より

のだそうである。確かに松屋でした!

さてここで、この3月に刊行予定の共著書をご紹介したいのですが、そのタイトルが、さりながら、『からくりインターネット──アレクサンドリア図書館から次世代ウェブ技術まで──』というのであります。

からくりインターネット アレクサンドリア図書館から次世代ウェブ技術まで [丸善ライブラリー]
相澤 彰子,内山 清子,池谷 瑠絵
丸善

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どんなからくりなのか?

また、発売が近くなりましたら、ご紹介してまいりたいと思います。
旧著ともどもどうぞよろしくお願いいたします。

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