2010-02-15

科学者、哲学を語る。

コンピューターネットワークー社会といった領域では、科学技術者が哲学について語るといった機会を見かけるようになってきた。これからもどんどん増えていくことだろう。

Linux開発者のリーナス・トーバルズは、自伝によれば、1999年に University of California at Berkeleyで開催されたWeb Rushという催しで、「Challenges of the network society」と題するパネルディスカッションを行ったらしい。トーバルズは言っている。

──そうそう、言い忘れていたけど、パネルディスカッションの参加者のほとんどは、テクノロジーについて語る哲学者だった。なんといっても、ここはバークレーだものね。(中略)
 よし、かまうもんか。連中がテクノロジーについて語る哲学者なら、ぼくのようなテクノロジー屋が哲学について語ってもいいだろう。ぼくは臆病者じゃないぞ。──

(リーナス・トーバルズ, デイビッド・ダイヤモンド『それがぼくには楽しかったから』小学館プロダクション2001より)

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
リーナス トーバルズ,デビッド ダイヤモンド
小学館プロダクション

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