2010-02-01

「左利き用」というオプション

築地の(魚市場の)場内で包丁屋さんへ行き、出刃がほしいというと、大小を見せてくれる。出刃は、さばく魚の大きさによって選ぶのであります。ふだん使いでは「あじ」用というのが一番小さい。

そこで「左利きなんですけど」と言うと、店の人はとてもがっかりした顔をして、「ああ、1.5倍になっちゃうんだけど……」と言う。なんどかそういう体験をしたことがある。

一方、だいぶ以前になるが、業務用厨房用品の問屋で知られる合羽橋で、左利き専門の店に入ったこともある。その店主が言うには、総じて、左利き用というのは、価格でいえば、だいたい右利き用の1.5〜2倍というのが相場ということだった。しかしまあ、それで手に入るなら安いものだ、と思う左利きは多いのではないだろうか。

私は左利きだが、右も使えるので、ふだんの生活の中でさほど困るようなことはないけれども、はさみと缶切りは左利き用のを持っている。しいて困ることといえば、急須と自動改札である。

ところが、その一方が突然解決したのは、このウェブサイトに遭遇してからだ。「しょうゆさし」で有名な白山陶器の「MARUCO 丸小急須」および「茶和 〜SAWA〜」の左利き用。しかも画期的なのは、右手用と同じ値段であることだ。ホームページに「兼ねてからご要望があった、左手用を追加しました。」と書いてあるのも、なるほど。つまり、「左利き用」というオプションが無料というのが、新しい提案であるように思った。

白山陶器のホームページ
http://www1.ocn.ne.jp/~hakusan/products-maruco.htm

0 件のコメント: