2009-07-31

数式と、関係代名詞と、道路標識。第19週公開


『週刊リョーシカ!』2009 第19週の記事をアップしました。
今週もマトリョーシカSPECIALをお届けしております。

……のですが、ここで問題。
数式と、関係代名詞と、道路標識……
共通するものはなあに?

『週刊リョーシカ!』
「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
第19週:カッコとマトリョーシカ。
2009-07-31掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_019.html


そう、「かっこ」構造なのでございますよ。
詳しくは記事にてご確認ください。

2009-07-30

weegyに質問。現在工事中のようですが。


Googleの検索窓というのは、ユーザが「こういうことが書いてあるウェブページを教えてほしいんだけど」という質問をするところで、それによってグーグルが「はいそのことならば」と答えをわずか0コンマ何秒かで返してくれる──と考えると、検索窓は、私たちの質問の場だ。というわけで、なんでも私にきいてくださいなという「weegy」さんというAIが、顔のない「検索窓」に変わって、答えてくれるGoogleの新しいサービスが「weegy」。

7月上旬に使ってみてとてもおもしろかったんだけど、なぜか現在は工事中。そのうちに復活するでしょう、きっと。……しかしなぜ自分はけっこう期待しているんだろう?……と考えると、やっぱり、「annaに質問」の時もそうだったんだけれど、「教えてくれる」というのがリアルであるだけで、人工知能(仮にそれがかつてあった「人工無能ちかちゃん」であっても)をひとは喜ぶんだよな、と思いまして。とても気になるサイトなのであります。

2009-07-27

個人による、ネットワーク上の実験と考察

梅田望夫氏によるご著書の『シリコンバレーから将棋を観る』英訳・仏訳プロジェクトがスタートしたことを、梅田氏のブログ「My Life Between Silicon Valley and Japan」@はてなで読んだ。

オープンソース的協力が成立する要件についての実験と考察
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20090501


ウェブ上のプロジェクトというかたちでのリアルな実験は、とても体験しがいのあることだと思う。まったく流行らないブログを3年やってごくふつうのアクセス解析しているだけ(私のことです)でも、誤解も含めてウェブの見え方が変わってくる。

一方こちらは『ウェブ進化論』の著者でもある梅田氏の、一著書という、個人のリソースを基にしたプロジェクトだ。そして、それへの参加もその成果も、さまざまな個人へ還ってくるようなプロジェクトだと思う。個人としての梅田氏、法人を率いる梅田氏が峻別されているように、「社会」ではなく「個人」やその意志へ注目するような導線を持っている。

さらにブログの当該記事では、オープンソース的協力が成立する大切な要件として5項目が挙げられており、これもたいへん興味深かったです。記事はこちら。

2009-07-24

「太陽系儀」をご存知ですか?第18週公開


『週刊リョーシカ!』2009 第18週の記事をアップしました。
今週もマトリョーシカSPECIALをお届けしております。

「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
第18週:宇宙とマトリョーシカ。
2009-07-24掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_018.html


「太陽系儀」にちなんだ手作りマトリョーシカをご紹介しています。
ぜひご覧ください。

余談ですが「太陽系儀」って、英語で「Orrery」というのですが、なんでかと思ったら、(wikipediaによりますと)なんと人名からきているのだそうです。

2009-07-23

ライブという伝達効率。

前回の続きです。

前回「サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?」と書いて、まとまらずに終わってしまったのですが、それはたぶん、科学者本人が語る様子に、直に接するところにあるのだろうと思います。

実はこのレクチャーの前に、私は国立劇場で歌舞伎を見て、30分で移動してきたのですが、歌舞伎も中高生の時に教育テレビでよく放映しているのを見ていた限りでは、こんなに人を楽しませるしかけと行き届いたしこみがあって、人とシステムがうまく調和したものだとはつゆ気づかなかった。古代アレキサンドリアの学問研究所ではないけれど、優れた人が誰かに出会う、その機会をブーストすることが、人の理解や知識をブーストするのであって、それにはライブという生な体験が、結局のところ、一番効率がいいのではないか、と改めて感じました。

また(前回の話と重なりますが)、いろんな機会として役立ててもらおうという配慮も感じられ、たとえばちょうど皆既日食直前だったこともあって、日食グラスが配布されたり、化学の周期表が案内されたり、といった基礎的だけれども、感度のよいアンテナが揃っていて、どれでもチューンナップしてください、という感じ。

これから夏休みとあって、科学のイベントもいろいろありそうですから、(一般市民として、と言いますか)ひとつレクチャーづいてみてはいかがでしょうか。

ちなみにこの夏、「夏休みコドモ科学」という記事を別ブログの「響けブログ」で連載していますので、よろしかったらこちらもご覧いただけると幸いです。


<サイエンスカフェやレクチャーの情報源のご案内>
「サイエンスポータル」サイエンスカフェ案内(2009年7月)
http://scienceportal.jp/contents/guide/0907/0907.html


文科省の旧庁舎の一角、とても雰囲気のいい場所にある情報ひろばラウンジ
文部科学省情報ひろば「サイエンスカフェ」
http://stw.mext.go.jp/090724s/

次回は2009年7月24日だそうです。

2009-07-22

サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?

先日、英国王立研究所のクリスマスレクチャー(岩波文庫の『ロウソクの科学』で有名なファラデーが始めたもの)を日本でも開催しようというプロジェクトによる「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜@一ツ橋記念講堂へ行ってまいりました。


ほぼ満席のお客様でしたが、休日の昼とあって、小中学校での教育関係者、中高・大学生、などさまざまな方が参加していた様子。そのさまざまな立場や興味関心のフォーカスに合わせて、それぞれ意味ある内容が受け取れるような、つまり間口と奥行きのあるような、頼もしいイベントでした。

イギリスにクリスマスレクチャーという素晴らしいものがある、ということは──何も私だけというわけでなく、一種の語りぐさのようなものとして──知っていたのですが、こんな試みが、日本ではや開催約20年目と聞いて、とても驚きました。

「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜
http://event.yomiuri.co.jp/2009/xmas_lecture/sympo.htm


その第20回目というプログラムは、以下の通り。
スーザン・グリーンフィールド卿 (英国王立研究所所長)「私にとっての楽しい科学」
外村彰氏 (日立製作所フェロー) 「ミクロの世界に魅せられて」
市村禎二郎氏 (東京工業大学大学院教授) 「夢わくわく科学実験講座」
司会:山科直子 (東京大学特任教授)

一般の人々が最先端の科学へどう関心を寄せていったらいいのか、あるいは研究者個人の研究の歩みの話、そして科学を教えるという仕事の意義というように、豊富なビジュアルや公開実験を交えながら話題が展開されていったと記憶します。

このような定例イベントが伝説になるには、まだまだ時間が必要(英国では1825年スタート)でしょうけれども、まず何が足りないのだろうか、といった課題も照り返ってきて、眩しいようにも感じました。取材がほとんど入っていなかったようなので、その盛況の様子をアップしておきます。ご関係者のみなさま、問題がございましたら、すぐに対応いたしますので御連絡ください(rue/123/famipro.com ※/123/部をアットマークにして送信ください)。

(つづく)

2009-07-17

週刊リョーシカ!スペシャルマト5個組完成 ─第17週公開

『週刊リョーシカ!』オリジナルのマトリョーシカがついに完成!!
画像は以下のURLでご覧ください。
ちなみに──
リョーシカ、猫、リョーシカ、猫、ネコ草の5個組です。

「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
第17週:入れ子の中身も完成させよう。
2009-07-17掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_017.html


ぜひご覧ください。

2009-07-15

研究者に便利な機能って何だろう? ─Researchmap体験記

研究者向けサイエンス2.0基盤「Researchmap」の、リョーシ猫の体験記を不定期で書いています。

さて、Researchmapにも一般のポータルと同じように、研究業績やCVなどのように公開可能なデータの他に、スケジューラーやストレージスペースなど、自分が使う機能やページが提供されています。この自分でカスタマイズしたりページ(またはツール)を追加したりして活用できる「マイルーム」というエリアは、なかなか多機能。

ふうーん、とかへえーとか思いながら使っていると、このようなResearchmapの登録者へ、けっこう頻繁に「機能追加のおしらせ」がメールで送られてきます。このような機能アップは、こういう時に便利というように、使い道が非常にリアルにイメージできるものが、多いです。

研究者の活動や業績はそもそも公的なものが多いため、自分のデータといってもどこかのデータベースに格納されていることが多いのが、一般の方と違うところでしょう。また公的なデータベース*に入っているということは業績を保証することでもあるため、自分で管理するよりも、引いてきたほうがいいという面もあるのではないでしょうか。

というわけで、ついに、「科研費番号」を持っている方の新規登録も始まったそうです。もちろん引き続き招待による参加も可能。

Researchmap - 研究者向けサイエンス2.0基盤
新規登録受付の開始
2009/07/09


*国内論文データベースCiNii、科研費報告書データベース、アメリカ国立生物工学情報センター医学関係文献データベースPubmed、コーネル大学プレプリントサーバarXivから、研究者名により自動的に業績や研究分野、経歴等をフィードできます。2009年7月現在

2009-07-11

ナンジャタウンのイベントを見聞



少し前になるのですが、池袋サンシャインシティにある「ナムコ・ナンジャタウン」でイベントがあるというので、行ってきました。

というのも、その日はなんと自慢の猫写真コンテストの審査発表イベントということで、タレントの清水ミチコさんが生出演するステージがあるとのこと。物まねに限らず、そのトークのキャッチボールや呼吸をぜひライブで確かめたい、と思ったのであります。

実際、その場ですごくよくわかったことは、バランスのよさでした。時空を支配してくれる人がいると、どれだけたくさんの人がいても、その人に頼ろうという空気になります。でもそればっかりだと観客はあまりに受動的になってしまうので、ちょっと自己顕現できる機会も作ったり。ハレとケでいえば、「近所の猫が」という話題と「明日放送の番組で」という話題の混ぜ合わせとか。そういうすべてのバランスがたいへんな精度で、極めてナチュラルに、インテグレートされていて、ステージを堪能いたしました。

それに驚いたことに、ナンジャタウン側の出演者が、これがみんなたいへんに芸達者なんですね。後日改めて出かけて通常の催しも体験しましたが同様で、どこにいる方もいたって芸能的に洗練されたスタッフ陣なのであります。

ちなみにナンジャタウンのキャラクターの猫ですがね、ナジャというのだそうです。

ナンジャの中にある餃子スタジアムの話はこちら↓
[響けブログ] ナンジャタウンの猫と清水ミチコさんに逢って、餃子を食べての日曜日。
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/06f1f4cf4df826a491d386bd42d24ef7

2009-07-09

プサイにファイ、アルゴにブイ。

プサイにファイといえば量子力学では広く知られたシュレディンガー音頭(ちがうってば!)。で、今日はアルゴにブイのお話であります。

というのも去る2009/07/08、気象情報に関する東京会議公開シンポジウム@一ツ橋の学術総合センターに、参加してきました。ほぼ満場のお客様に混じって、参加するといっても講演をいくつか拝聴。気象キャスターの半井小絵さんのトークもあり、ホットな話題として長期予報が紹介されたり、気象情報の利用・活用といった側面など、バラエティある構成になっていました。

その中でおや?と耳を引いたのが、このアルゴにブイなのであります。

ゴア元副大統領の『不都合な真実』をご覧になった方は、その中に、ゴア氏が学生の頃に参加した、洋上で水温等の記録をとる調査の写真が出てきたと思います。そうやって苦労して取っていたデータを、今や世界的にこの海洋気象ブイ「PALACEブイ」というもので集めているのだそう。

で、「PALACEブイ」は、ロボットなんです。海中に潜ってデータ取って、海面に戻ってきて衛星と通信したりする。ただ壊れちゃうことも多くて、3000本のうち年800本も補充するんですって。

・ARGO計画
・PALACEブイ
・海洋気象ブイ

といったキーワードで検索するといろいろ情報が得られます。

気象庁 漂流型海洋気象ブイロボット観測データ
http://www.data.kishou.go.jp/db/vessel_obs/data-report/html/buoy/buoy.php


ちなみにその研究計画名のアルゴですが、ギリシア神話の英雄が乗った船「アルゴ船」にちなんでいるとのこと。全米の動物園で動物の種の保存を図る施策が「ノアの方舟」って呼ばれているのを、ちょっと思い出しました。トホ。

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

amazonへ

2009-07-07

7が重なる「七夕」SPECIAL




千代田区の地下街にド〜ンと、七夕飾りですよ。
しかしこれは……大人向けなわけですね?
コピーライターも、人気のようだ。
くわーっ! わたしも一票っ!

2009-07-06

「量子コンピュータ工場」講演記事をアップ!

先月日本科学未来館(東京・青海)で開催された根本香絵博士(国立情報学研究所准教授)の一般講演「ようこそ量子の世界へ〜リョーシカと量子コンピュータ工場〜」の見学記をアップいたしました。

「ようこそ量子LAB」
http://www.ryosi.com/


FILE: 009 リョーシカと量子コンピュータ工場を見学しよう!
http://www.ryosi.com/0091.html


よろしかったらご覧ください。
(なぜかマトリョーシカもたくさん登場します!)

そういえば、ちなみに、このマトリョーシカの制作記がこちらです↓
『週刊リョーシカ!』
わたしだけのマトリョーシカ。matoryoshika special 2009
http://www.famipro.com/ryosika2_011.html

2009-07-04

リンク!フィード!Researchmap!

もしあなたが営業の方ならば、しかかりの仕事と、仮払い清算の書類をエクセルに打つのと、どちらを優先しますか?

もしあなたが研究者の方ならば、しかかりの研究と、業績リストのワード書類を更新するのと、どちらを優先しますか?

んまー、そういうわけでですね。やらなきゃなぁと思いながら遅れたり、一向になされなかったりするのは、すなわちその優先順位が低いからであります。はい、それじゃあダメですね、やります、と思っても、リョーシ猫の予想では、そこからまた最低2日はかかりますよ、きっと。

では、もしあなたの履歴から、必要なデータを機械が自動的にとってきてくれるんだったら?──ふむふむ。そんな方にResearchmap、いーかもしれないですよ。

Researchmapは研究者向けサービスなので、仮払い書類はできませんが、逆に研究者がおよそまとめたいと思っているリストを、3クリックぐらいで、他サイトやデータベースから取得して、htmlページとして見やすく表示してくれます。

というわけで、リョーシ猫こと私も、さっそく試してみましたよ。

私の場合は、書籍ならあるぞということで、共著作2冊をamazonから取得。ログイン後、プロフィール写真付近にある「編集」ボタンをクリックし、「業績リスト」のタグで現れる「他システムからの取込」の小窓から操作します。表紙画像なども含め、約1秒ほどで取得完了。

というわけで、みなさまにはもうお気づきのことと思いますが、要するにこれ、業績の多い方ほど、利用価値も高いです。

* 科研費データベースからの経歴取込
* CiNiiからの論文取込
* PubMedからの英論文取込
* Amazonからの書籍取込

などが用意されており、「大学評価データベースシステムからインポートする」ことも可能とか。ちなみにエクスポートもできます。

[関連記事]
Researchmap「研究者のみなさまへ」
Amazonからの書籍データ取り込み機能の追加
2009/04/30
http://researchmap.jp/public/announcement/

2009-07-03

マトリョーシカ作家になるには!?─第15週公開


『週刊リョーシカ!』
今週もマトリョーシカSPECIALをお届けしております。

「マトリョーシカ Special コンテンツ 2009」
「わたしだけのマトリョーシカ。」
第15週:顔を描くのは福笑いなみ。
2009-07-03掲載
http://www.famipro.com/ryosika2_015.html


ぜひご覧ください。

ラムスと科学と最先端


ラムスというのは人名で、ドイツ・ブラウン社の代名詞とも言われるデザイナーです。そして、彼が60、70年代にデザインした商品が、現在も現役で生産されていたりするという、インダストリアル・デザインの鑑のような存在。

という予備知識で、「純粋なる形象ディーター・ラムスの時代—機能主義デザイン再考」@調布市美術館という展覧会を見に行ってきました。

1920年代頃のロシア、ウィーンなどヨーロッパでのデザインのムーブメントから、ブラウン社の歴史などもわかるように構成され、とにかく展示品がまさに空間に配置するために作られたものであるからして、ただ白い空間に置いていくだけでOKという感じではありましたが、無理に「美術品」に見せようともしていないのには好感が持てる展示でした。

淡々と展示されているテレビやオーディオ機器をみていると、ただの函としてのテレビから半世紀って、長いような短いような、複雑な思いもあって。……というのも、こういったムーブメントについては、うっすら知っている世代でもあるからだと思います。

実は先日、科学の書籍の編集を長年手がけていらっしゃる編集者の方と話しているときに、1975年頃に科学ものがよく売れたという話題が出て、そうそう、そのシリーズ本ならばうちにもあった!というので盛り上がったのだったが、その頃の家庭内を振り返ると、なんというか大いなるあこがれのようなものが周囲にあって、その意欲が、かなり本へも向けられていた、といった状況だったような気がする。それは何も科学の本に限らなくて、百科事典とか分厚い漢和辞典とか、もしかしたら、ある程度教養ならなんでもよかったのでは?……いやあ、少なくとも”うち”にはそういうノリがありました。なにしろシステム・シェルフだってあったもん。

さて、そんなことも思い出しながら展覧会を見ていったのですが、順路のおしまいのほうでは、ブラウン社のデザイナーへのインタビューを収めたビデオを流していて、なかなか印象的でした。

──当時ドイツのインダストリアルデザインにはだれも追従できなかった。イタリアンデザインは、まだ理想を追っていた。いやイタリアというのは、ある意味、現在でもそうかもしれない。

──それ以降、家庭は、物だらけになった。その前には何もなかったのに。

それだけ聞くと、なんだ当たり前だ、時代さえはっきりしない、聞き古されたスローガンのようだ──などとつい思ってしまうのだけれども、こっちはノリでも、彼らはマジというコントラストもくっきりとあって。彼らが打ち立てたスタンダードを、「当たり前」として受け取ってしまうと、やはりエッセンスが抜け落ちてしまうのだろうなあ、と思われました。

聞き飽きた!という言葉には耳を貸さず、スタンダードへの意欲を常に燃やし続けること。インダストリアル・デザインってそういうものなんだよ、とホログラムなラムス氏が、こっそり耳打ちするかのようでありました。

2009-07-02

どう見えるのかな? Researchmap。

このところシリーズで書いているリョーシ猫のResearchmap体験記……。いやあ、ウェブページに顔写真をアップすると必ず言われるのが「もう少し、なんとかならないの?」というやつですが、ま、自分も時折言ってしまうのでおあいこであります。

しかし実際、他の方にはどのように見えるのでしょうね?

2009年4月にスタートしたこのResearchmap、ちょっとトップページの左コラムを見てください──現在の登録ユーザーは739人と表示されています。実はスタートからちょうど1ヵ月という5月に、このResearchmap開発者である新井先生にお話をうかがったのですが、折しもその日の登録ユーザー数が341人だったんです。このまま行くと……年内に2,000や3,000は当たり前!?、という気がいたします。

一方、日本にある学会は、いったいどのくらいの数あるのだろうか? と思って以前調べたことがあるのですが──なんと1,600以上*にのぼるのだそうです(日本学術会議協力学術研究団体数1,634団体、2008年3月25日現在。「ようこそ量子LAB」掲載)。招待制で登録していくとどちらかというと、例えば現在ならば情報学の研究者が多いように分野ごとにまとまって登録されていく傾向にはなると思いますが、それでも研究者が複数の学会に属していることも多いものだし、登録数が増えるに従って次第に学会を網羅していくものと思われます。

すると一般の人々を含めた専門外の人にとっては、やっぱり、研究の世界が見えるようになる、と思われます。大学がスケルトンになって、ある大学へ進学したら、どんな先生がいて、どんなことが学べるのか、といったことを自発的に調べたり、考えたりできるようになる。受験生はもちろん、大学生で研究者の道を模索している人にもよきガイドになるのではないでしょうか。

研究者の氏名だけでなく、特定の分野についてどんな研究者がいるのかを検索することもできる「研究者検索」は一般公開されており、どなたでも以下のリンクから試すことができます。

研究者検索
http://researchmap.jp/search/

そうか、7月のメトロは「後でやろう。」

東京メトロマナーポスター2009年7月_後でやろう
「外で」「社で」「海で」「山で」とは、ちょっとずらしたNEWアイデア。

「後でやろう。」に合うビジュアルは、結構いろいろありそうですよね。ちょうど海や山とは反対、という感じ。

東京メトロのマナーポスターは、ちょっとあるある、って感じ。そんなにしょっちゅう遭遇しちゃ、困りますしね。

2009-07-01

「おられますか」はNGに、すっきり。

アメリカ人の研究者の人が、私の顔をみるなり「あ、そういえば、日本語のおもしろい本があるので、今度もってきます」と、後日もってきてくれたのがこれ。

日本人の知らない日本語
蛇蔵&海野凪子
メディアファクトリー

amazonへ

英語本がさかんになる、ということが、即・日本語本がさかんになるという意味になるというのは、不思議なことではあるが、いまやまっただ中、大豊作中という趣であります。(ちなみに、以下の投稿もご参照ください)

2008-11-22
英語本がさかんになるという予測。
http://sciencecopywriter.blogspot.com/2008/11/blog-post_22.html


今や「ある!ある!」で盛り上がれるのは日本語トピック(他だとせいぜい「あると思います」だもんねー)という、もうノリノリの漫画本であります。ちなみに研究者の方は自分よりむしろ、日本人の奥様のほうがおもしろがっているのだそう。ふむふむ。

しかしこの本の中には、実に膝を打つものがあって、みんなそれぞれに膝を打っているんだろうなあとつくづく思われる。私の膝は──「おられますか?」は謙譲語だから尊敬語としては使えないんだよ!!──というやつ。しつこいようですが、「おられますか?」はNGですよ、みなさん!