2009-07-22

サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?

先日、英国王立研究所のクリスマスレクチャー(岩波文庫の『ロウソクの科学』で有名なファラデーが始めたもの)を日本でも開催しようというプロジェクトによる「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜@一ツ橋記念講堂へ行ってまいりました。


ほぼ満席のお客様でしたが、休日の昼とあって、小中学校での教育関係者、中高・大学生、などさまざまな方が参加していた様子。そのさまざまな立場や興味関心のフォーカスに合わせて、それぞれ意味ある内容が受け取れるような、つまり間口と奥行きのあるような、頼もしいイベントでした。

イギリスにクリスマスレクチャーという素晴らしいものがある、ということは──何も私だけというわけでなく、一種の語りぐさのようなものとして──知っていたのですが、こんな試みが、日本ではや開催約20年目と聞いて、とても驚きました。

「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜
http://event.yomiuri.co.jp/2009/xmas_lecture/sympo.htm


その第20回目というプログラムは、以下の通り。
スーザン・グリーンフィールド卿 (英国王立研究所所長)「私にとっての楽しい科学」
外村彰氏 (日立製作所フェロー) 「ミクロの世界に魅せられて」
市村禎二郎氏 (東京工業大学大学院教授) 「夢わくわく科学実験講座」
司会:山科直子 (東京大学特任教授)

一般の人々が最先端の科学へどう関心を寄せていったらいいのか、あるいは研究者個人の研究の歩みの話、そして科学を教えるという仕事の意義というように、豊富なビジュアルや公開実験を交えながら話題が展開されていったと記憶します。

このような定例イベントが伝説になるには、まだまだ時間が必要(英国では1825年スタート)でしょうけれども、まず何が足りないのだろうか、といった課題も照り返ってきて、眩しいようにも感じました。取材がほとんど入っていなかったようなので、その盛況の様子をアップしておきます。ご関係者のみなさま、問題がございましたら、すぐに対応いたしますので御連絡ください(rue/123/famipro.com ※/123/部をアットマークにして送信ください)。

(つづく)

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