2010-01-25

分身と、アルスエレクトロニカ。

いやあ、これは相当におもしろいんです。まずは、「石黒浩」を知るこのリンクから。

文化庁メディア芸術プラザ
海外フェスティバルレポート
ARS ELECTRONICA 2009 レポート
http://plaza.bunka.go.jp/information/world/ars2009.php


「アルスエレクトロニカ フェスティバル」というのは、オーストリアのリンツという都市で開催されている、ヨーロッパ最大のメディアアート・フェスティバル。2009年は30周年にあたるとあって新しいセンター(The new Ars Electronica Center)も完成し、上記のサイトによれば、2009の秋に開催された6日間での総来場者数は72,500人、アーティストやスピーカーは31ヵ国から800人という盛況ぶりだったようである。

秋に石黒教授にそっくりのアンドロイド「ジェミノイド」が出張していたのは、実は、このフェスティバルとも関連していたのであります。ジェミノイドは、センターのメインギャラリーに登場し、たいへん注目を集めたそうである。(これについては次回ご紹介)

ところでアルスエレクトロニカは、人間とは何かという問い(the question of the essence of humanness and the nature of the human being)が、ゲノムなどの生物学や脳科学といった科学(の新しい発見と方法)によって、新しい段階に入っている、と考える。そしてスタート当初から、人間の根源的な関心と未来とを追求するフェスティバルなので、今あらためて、アートとテクノロジーとリアルの社会をつなぐような"すごい"対話をしかけていこう──というのが今回の目標なのだ。(詳しくはhttp://www.aec.at/humannature/en/ をご参照ください)

と、そのようなカンファランスのオープニングを飾る対話が、石黒浩教授と、フリードリッヒ・キットラー教授(『グラモフォン・フィルム・タイプライター』の著者としても知られています)によるプレゼンテーションとセッションだ。上掲の「ARS ELECTRONICA 2009 レポート」によれば、なんとずばり「分身」が話題になったそうである。

うーん、どんなにすごかったのか、推し量れませんが、これで人類もかなりに未来へ進んでしまったのではないでしょうか……というのが、上記を読んだだけの私の感想であります。。

といった出来事と同時に作られていった、こちらの本もぜひお楽しみください。
(※amazonリンク)ロボットは涙を流すか

またメディアアートといえば、今年も六本木で、文化庁メディア芸術祭が開催されます。
「第13回文化庁メディア芸術祭」
2010年2月3日から14日まで@国立新美術館(東京・六本木)
フェスティバル情報
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2009/information/


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