2009-12-20

Googleのランキングとアラート。

私はこの科学と広告のブログのほかに、「響けブログ」というのを書いており、それはこのブログよりも長く、4年目ということになる。簡単なツールでアクセス解析をしているが、そういうのを見てみたり、googleのツールであるアラートを登録していたりすると、ちょっとした変化のようなことが起こることがある。

もちろんアクセスの増減は、より多くの方がブログを読んでくれたり、逆に最近つまんないやってことで去っていったりされたのかもしれないし、それ以上に世の中のアテンションというものにはほんとうに浮き沈みがあるので、そういう影響を多大に受けざるを得ない可能性はある。

だが、それなりに長く見ていると、そういう要素よりもgoogleのアルゴリズムが変化したのかな、と思われることも多い。そして私のごく狭い範囲のアクセス解析の印象では、以前よりネット外の影響を受けにくくなっており、ウェブ内独自のなるべく堅牢な価値基準を打ち出すような方向に感じられる。

ただ同時にそのことは、ユーザのネットの使い方を映す鏡となってもいる気がする。まだ始めて間もないころの響けブログのアクセスが急騰したことがあったが、それは「木村カエラ」という検索キーワードが要因だった。たぶんテレビかなにかにでたのだろう。4年前ぐらいだと、テレビで紹介された何分後かにそのキーワードでアクセスが急騰するということはしょっちゅう起きていた。強者はテレビガイドを買ってネタを仕込んでいたものである。

そういうアクセスが少なくなると、検索エンジンが「ウェブ内独自のなるべく堅牢な価値基準を打ち出」しているように見えるだろう。そうなるとニワトリが先かたまごが先か。

ただ、どちらが先かということを気にしなければ、最近のグーグルの検索結果は、なんかすごく整理され、しかるべき棚に収まって、カエサルのものはカエサルへという印象を受ける。雑然としていたころが少しは懐かしいが、「まるで人間がやったように」収まっていると思う。たとえば、以前はなんでもポータルが優位だったけれども、その情報は誰の物か、という観点から言えば、本人発信のものを重視したほうがよい。そこで以前は情報が集まっているところへ誘導したのが、細分化・精緻化されて、個人、固有の商品、法人等別にどこにオリジナルの情報があるかへ誘導している、という印象がある。これらはぜんぶ、私個人のユーザの使い心地の印象であります。こうやって、なぜそう思うか、をつぶやいてみると改めて、そうとうな技術量が投入されているんだろうなあ、という印象なのでありました。

0 件のコメント: