──とは、Torvaldsさんも言っていることである。
しかし、活躍している人を見て、この人のリソースはいつ枯れるんだろうか、と心配する人が出てくるのは珍しくない。
そういえば先日の根本香絵博士の講演で、いつから物理を志したのかという質問があって、「物心ついたときから」と答えていたのが、今振り返るとたいへん印象的であった。
色川武大は言っている──勝つために大切なことは、自分はこれ、というものを「なるべく早く」見つけることだ。同じ実力なら若いやつが勝つに決まっている。──(と、言ってたと思う)。
この段でいけば、香絵博士は理想的である。確かに彼女には、リソースが枯れそうという気配がない。42度の熱で伏せっている時でさえ、「何が好き?」と聞かれれば、微笑んで「物理」と答えるだろう。物理を考え続けるについては、いつだって「健康」というわけである。
それがまさに「物心ついたときから」ずっとなのだから、実に根深い「リソースの最大化」である。ただ姉の私からすれば「物心」なんぞはまだ穏便な謂いであって、本当は「生まれたときから」なのである。そして「物心ついたとき」にたまたまそのことに気づいただけなのである。
根本香絵著 『量子力学の考え方-物理で読み解く量子情報の基礎-』 (SGC-68 サイエンス社・1,920円) オンライン書店BK1で購入できるようです。 ※全国有名書店・大学生協に配本 |
0 件のコメント:
コメントを投稿