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2011-06-04

オープンハウスの楽しみ方試論

終わってしまってから言うのもなんですが、行ってみてああするといいかも、こうするといいかも、と思うということもあるので、そういう話としてお読みいただければ幸いです。



NIIオープンハウスでは、一般講演のほかに、ポスターセッションという展示主体のイベントがあって、これは広い会議場にずらっとパネルによる展示がされていて、自由に閲覧することができ、また時間帯ごとにある程度入れ替わりながら、出展した先生方がご説明できるようパネルの前で待機しているというもの。

ところがご来場者は五月雨式にやってくるので、ぜんぜんご説明しないで待機だけということもあるし、逆にご来場者がせっかく来てもたまたま大勢人がいて訊けなかったり、ということがあるのは、まあやむを得ないわけです。

今回、招待状をお送りした方が、学生さんを連れてきてくれて、彼らを案内して思ったのは、ご来場者がこのようにグループになっていると、説明するほうもしやすいし、質問もしやすいし、なんか盛り上がるなあ、と。

実際、自分も、となりにいらした大向一輝先生にお話をうかがったのですが、これは私一人で聞くのはもったいないというか、何人かで聞いたって価値は変わらないし、また他の人がどんなことに興味を持っているかを知ったり、ちょっとレクチャーっぽくなったりして、そういうのもいいよなあと思いました。入口でなんとなくツアーを組んで、回ったりしたらどうかしらん、などと思ったのでありました。

2011-06-02

本日からNIIオープンハウス。



本日から明日までの2日間、国立情報学研究所(東京・竹橋)で、オープンハウスが開催されます。講演・デモなどの詳細情報は↓

国立情報学研究所
平成23年度オープンハウス



twitter.com/jouhouken
※節電のため、会場の室温を高めに設定しております。軽装でのご来場をお願いいたします。
また場内照明を一部暗くしている箇所があります。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

ぜひご来場ください。

なお、学生のみなさんで、オープンハウスと同時開催の「総合研究大学院大学 複合科学研究科 情報学専攻 入試説明会」にご来場の方は、こちらにも情報掲載しています↓

ようこそ量子LAB 学生のみなさんへ
http://www.ryosi.com/for_students.html

2011-03-09

話題のワトソン君、すごい人気。

情報爆発の成果報告会の招待講演、日本IBMの武田 浩一氏の「質問応答システムWatsonによるクイズ番組への挑戦」のレクチャーを拝聴。ウェブでもかなりの盛り上がりを見せていたIBMの人工知能・Watson君だが、会場も超満員。

そもそもはアメリカのクイズ番組で、他の(人間の)出演者と戦ってワトソン君が勝った、というのが話題の発端だが、そのクイズ番組というのが、たいへんな長寿番組で、1964年から制作されていて、現在も毎週月曜から金曜までずーっと放映されているのだそうだ。

6カテゴリー×5難易度の問題(難易度によって獲得賞金が変わる)に全問チャレンジして獲得賞金を競うわけだが、問題を選ぶと、文字が表示され、アナウンサーがそれを読み上げる。回答者は3人で、早押しで回答の権利を得るしくみ。

ところがこの問題というのがひっかけというか、一筋でないのが特徴なのだとのこと。確かに日本でもクイズ番組はこういう構造をしてるようなと思ったけれども、つまり──1の条件にあてはまるものは5つあるがそのうち2の条件で3番目にあたるのはどれか?──みたいな問題。またカテゴリーなるものも、政治、経済、スポーツ、芸術とかそういうものではなくて、かなりユニークなもの、人名であるとか、歌詞の中にでてくる固有名詞だとか、そういった新しい「カテゴリー」が次々に作られて問題に登場するのだそうだ。

そこで問題に臨むワトソン君だが、音声認識は搭載しておらず、質問は他の回答者と同時にテキストで与えられるとのこと。また、ネットにはつながっておらず、スタンドアローン──とはいっても背後に計算機が控えているのだそうだ。質問文の言語処理がひとつの要で、ここでは構文解析の重要性が再確認されたとのこと。

私、個人的には、ロボットがウィキペディアを検索して、人間からの命令の意味を調べて推測するといったアプローチが出てきたなと思っていたら、いつの間にかワトソン君が現れた……という感じだったが、やはり「オンライン上に質のいい情報があるのが決め手」と武田氏。「ウィキの貢献が大きい」とも。

ワトソン君の情報源はテキストデータで、質問文の解析以外は言語独立(何語でもよいつくり)になっているということだが、人工知能(AI)はチェスで対決したり、中国人の部屋を考えたりというのに代わって、このクイズ番組のように一般の人々が解答するような問題を競うというのが、ひとつのトレンドになっていきそうな感じはある。

2010-08-20

今年も開催、夏のChristmas Lecture

The Royal Institution Christmas Lectures 2010
第21回英国科学実験講座
クリスマス・レクチャー2010
http://event.yomiuri.co.jp/2010/xmas_lecture/


受付は終了していますが、今年は「植物」にフォーカス。
伝統あるこのレクチャーといえば、ロウソクの科学のファラデーさん。ホームページによれば、英国で1825年以来、180回以上も続いているのだそう。

2010-08-16

光触媒の「光」とは何?

光触媒は、私たちが浴びている太陽光の中にある薄い薄い紫外線を使う。夏来たりなば紫外線予防などといって、何かと嫌われ者の紫外線が、光触媒では大いに役立つわけなのである。

ところが、橋本先生にご指摘いただいたのですが、「室内の紫外光強度は屋外の1000の1以下であり、可視光を利用できる光触媒の必要があります。」とのこと。「紫外線」というのは、文字通り、可視光の「外」にあるもの。したがって現段階では、室内の壁紙のようなものだと、実際の効果を出すのは難しいということになりそうだ。

けれども、そこもイノベーション。もし、可視光活性の高い光触媒材料を作り出すことができれば、ステージが変わってくる。「数年のうちには真に効果のあるものを市場に出せると思っています。」というわけで、まさに期待がかかるのであります。

2010-08-14

千鳥ヶ淵とか、三四郎池とか。discover5


さて、そのように思いながらイタリア会館を出て九段下駅まで坂を下り始めると、ふと目に入ったのが、さっきまでおおいに話題に上っていたアオコである。

厳密にはアオコではないのかもしれないけれども、まさにこれも地球の表面(水面)を覆っているのだ。水田もそうだし、私の考えだが、ビルの屋上だってそうである。


ついでに、お堀には、さっきまでおおいに話題に上っていた睡蓮もあるではないか。ご講演では、そもそも実験の材料を東大本郷キャンパス内にある「三四郎池」から採ったというお話があって、研究室の場所からかんがみ、あまりに近所というので、会場もウケていたが、そうじゃないのだ、このように見事に、考えるということは、身近なところから始まるのだ、と反省した。

2010-08-13

「まじエコ」は地球を包む。discover4

お話をきいているうちに、私は、講演者が「コーティングする」ということのとんでもないエキスパートであると確信しはじめる。もし、この人に地球を「コーティング」してもらったら、環境問題のさまざまな負荷をだいたい20%ぐらい削減できてしまうのではないか──すごく楽観的な、希望が持てる気持ちになる。「ああ、この方に地球をコーティングしてもらいたいなあ〜」というわけである。。

だがさまざまな技術的アイデアの実現に向けては、さまざまな問題があるということも、指摘されていた。私が特に覚えているのは、

肝心なのは、こういった技術は私たちを助けるけれども、やるのは私たち自身だということ。

これは本当にそうで、環境問題に限らずよく話題に上るところなのだけれども、現実には私たちは便利に慣れていることもあって、技術がなんとかできないのかと言いがちだし、研究開発者のほうも、真摯に実現しようとするあまり、立場的に言いにくいということもあって、うまく伝わらないことも重々承知しているところなのであります。

すると、もう一段上の視座が必要になる。

今の商売とか立場とか離れて、ひとりひとりが「自分はどうしたいのか」。ひとつには、たとえば企業人としてでなく、個人のエコしたいという気持ちに訴えていく、というのがあるだろう。

もうひとつ私が思ったのは──なにもdiscover21のレクチャールームだからそういう気になったというわけではあるまいが──やっぱりビジネスが変わっていかないと。

たとえば、エコでしかもコスト1/3といったときに、コスト(売上)が3倍のほうがいい、ということで、新しい技術が普及していかない、というお話があった。(ありがち)な話だ。しかしそこでこれがもしウェブの世界ならば、いつまでそう言っていてもだめなんだ、というふうに人々はすでに思い始めていると言えないか? コスト1/3の仕事を率先してやる業者が出てきてもいいはずなのだ。それはエコだからである必要はなくて、「受注できるならば、新しい仕事を引き受ける」というメンタリティの問題だと思う。だって、どこの業界だってかなり不況なはずだから。

2010-08-11

スケールのはなし。discover3

かれこれ10年ぐらい前だろうか。郊外の実家の庭で育てていた2本のハナミズキのうち、一本が枯れた。それは両親がその家を建てた時に植えた白とピンクのハナミズキで、特に母が大切にしていたピンクのほうだけが、なぜか枯れてしまったのである。植木の職人さんが言うには、けやきと白のハナミズキの間にあって、十分に日射しを受けることができないから、というのが理由だった。植物は空から見た図で陣地争いをしている、というわけである。(森じゃあるまいし)と思っていたのだが、あんなに大きく育った木が枯れてしまってみると、私にも喪失感はあった。

さてさて、話は変わるのだけれども、私は物理学者の「スケールの話」が好きである。橋本先生もそもそもは物理を学ばれた方で、今回の講演の中にも、いきいきとしたスケールの話があった。たぶんスケールというのは、物理にとって本質的なのだろう。(しかし生物ってのは「モル」だからして、物理学者のようにいきいきとスケールをイメージするのが、本来苦手であるのに違いない!……脱線しております。。)

さて、そのお話を、私が受け取った範囲で単純化して言うと──太陽光というのは微量なエネルギーだが、受け取るのが微生物だったら、話は違う──というわけである。

しかも、植物を見よ、大地にねそべって(といいますか)、うすく平たく拡がって(といいますか)、最大限光を受けている……(ちなみに猫もよく床にうまく寝そべってますが)。

と、スケールの話を転換点に、生物を見直していくところが、とってもおもしろい。地球創成の物語でも、何が地表を覆っていたかという話がよく出てくるではないか……なんてことも思い出す。

2010-08-09

光触媒シートで冷蔵庫を消臭。discover2

冷蔵庫も長年使いすぎてると、冷却能力が落ちてくるから、よく観察したほうがいい──と先日リョーシカに言われた矢先。冷蔵庫内にはたいてい冷却能力の調節ダイヤルがあって、私だって夏になるとそれを若干調節するぐらいのことはしているのだが、ま、そういう山勘よりも温度計などを導入するのがいいのではないだろうか? というわけでアマゾンで物色していたのが昨日のこと。

シンワ 温度計 冷蔵庫用 A-3 丸型5cm 72703

シンワ測定

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自分的には、冷蔵庫内というのがとってもホットな時に──、ここでやっと橋本先生のご講演の話。実は、この講演会で、光触媒シートというのを、聴講者みんなにおみやげにとくださったのですよ。

これは脱臭をしてくれるシートで、冷蔵庫をはじめいろんなところに使えて、しかも太陽が出てる時に数時間干せば、性能がみるみる元通りという代物。すごい。半永久的に使えるなんて、これは「まじエコ」な技術なのであります。

でもって、この干すタイミングというか、頻度というかについてよく質問を受けるというのだけれども、ま、ざっくり言えばこれも冷蔵庫といっしょで、性能が落ちてきたら干すというのが、私たちユーザがやることなわけですね。ところがどうしてかそれでは納得しない人が多いそうな。(ありがち)。で、主婦として私は思ったのだが、

お天気のいい日に、玄関マットを干すでしょ?
玄関マットといっしょに光触媒シートも干してください


っていうのはどうだろう? 玄関マットをそろそろ干したいな、と思う頻度が高い人は光触媒シートもよく干して、庫内をきちんと脱臭するだろうし、そこがまあまあという人は庫内もまあまあだけれども、それはそれで回していけるのではないか?

ついでに、そういえば、ちょうど1ヵ月ぐらい前にある企業の社宅だったところを一般向けの賃貸マンションとして貸し出すという物件を見に行った時に、案内の方が「ここの壁は光触媒なんですよ」と真顔で言うので、その時は(またまた)ぐらいに思っていたのだが、その企業によってはあるかもしれない、などと、今になって急に反省したのであった。

「光触媒」かあ。というので日常を見回してみると、これが結構、いろんなところに使われているんですね。

***
↑については、以下も参考にしてください
2010-08-16
光触媒の「光」とは何?

***

2010-08-07

discover21のサイエンス特別講演会を聴講。

東京大学の橋本和仁先生のご講演を聴いてきました。

ディスカヴァーサイエンス特別講演会
自然から離れる科学技術から自然と融合する科学技術へ
光触媒・太陽電池・微生物燃料電池

開催日:2010年8月7日(土)
時間:13:00から17:00(開場 12:30)
会場:ディスカヴァー・トゥエンティワン 4階セミナールーム
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-30 イタリア文化会館 
主催:ディスカヴァー・トゥエンティワン
講師:東京大学教授・理学博士 橋本和仁(はしもとかずひと)先生

これは追って本になるとのことなので、何が話されていたか、あまり書いてしまうといけないのだろうし、逆にツイッターなんかがよいのだろうと思うのですが、ツイッターはどうしたことか私が「身につかない」ため(!)、ご講演自体というよりは、聴講して私自身が感じたことなどを中心に書いて、コミュニケーションを微量拡げられれば幸いという趣旨でいきたいと思います。

なにしろ4時間のご講演でしたので、とてもおもしろく、これだけ前置きするぐらいいっぱい思ったのでありました。どんな本ができてくるのかな……と、そこで思い出したのが、研究者の間でもすごく読まれている『素人のように考え……』。この本のように読まれていくのではないか、という期待も大。

ところで、橋本先生はその4時間の講演を予定時刻の17時ぴったりに終了すると、研究室の学生さんたちを引き連れて、「じゃ、帰ります」と宣言して(?)帰っていかれたのだったが、そのまわりに、ふと研究室の雰囲気が漂うので、あとでググってみると、
橋本研究室(東京大学本郷・先端研)
http://www.light.t.u-tokyo.ac.jp/jhome/HPnew/menupagejapanese.html

が参考になります。

2010-03-16

インターネットってテレビになるのかな。

昨今、「次世代インターネット」なんてことばも聞きます。

先日、「情報学シンポジウム」@乃木坂・日本学術会議を聴講してきました。テーマは「情報分野のロードマップ」。

ここでの講演やパネル討論、会場から寄せられた質疑と応答などをききながら、ふと、インターネットってテレビになるのかな、などと思ったのでありました。

インターネットといえば、アマゾンでの販売も始まった新刊です↓
からくりインターネット アレクサンドリア図書館から次世代ウェブ技術まで [丸善ライブラリー]
相澤 彰子,内山 清子,池谷 瑠絵
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2010/3/15発売になりました
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2010-03-15

The Future of the Book

The Future of the Book「本の未来・未来の本を考える」講演会を聴いてまいりました。

日時:2010年3月14日(日) 13:30〜16:45
会場:一橋記念講堂 (東京都千代田区一ツ橋 2-1-2)
題目:蔵書全文デジタル化の先に見える図書館の未来
講師:Michael A. Keller (スタンフォード大学図書館長)
進行・聴き手:高野明彦 (国立情報学研究所)

国立情報学研究所 イベント案内
http://www.nii.ac.jp/events/2009/0309/


今回はGoogle Booksでも話題になった、米国はシリコンバレーにあるスタンフォード大学の図書館(地下にブックスキャンの部屋「Robotic Book Scanning」がある!)館長Michael A. Keller氏の講演会。

昨年、国立国会図書館で開かれたアレクサンドリア図書館館長の講演会と対談、元フランス国立図書館館長講演(と対談)にも出席し、この流れで興味深く拝聴しました。

この関心、そもそもはこの本が発端で。

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近代に楽譜を売る「作曲家」というものが登場して、「作曲家」という存在が社会的に大きく変化したように、本をめぐって「作者」というものが大きく変化しはじめている……などと思いながら拝聴。

と、高野先生のご紹介で、ケラー氏はもともとはmusicologyを専攻、マドリガーレの文献学的分類整理の研究(だったと思います)がご専門とのこと。

しかし、デジタルコンテンツ白書などを見ても、確かに──変化は音楽から始まる……というのは、うなづけるところ。

2010-02-18

Torvaldsさんの動画と科学技術者のスライド

トーバルズさんの自伝『それがぼくには楽しかったから』を読んだあと、YoutubeでいくつかLinus Torvaldsの動画を見た。Linuxのユーザカンファランスでのスピーチなどを見ながら、──スライドは前日に、もう手遅れという状態になってから用意しはじめる、などと書いてあったことなどを思い出す。思い出すと、ほんとにそんな感じがする。もう手遅れという状態は、同時に、もう他の人が手助けできない段階、ということでもある。

ゴア元副大統領のドキュメンタリー映画『不都合な真実(an inconvinient truth)』では、手元にあるアップルのリモコンを使ってスライドをめくりながらトークを行う姿が何度も映っている。そのデータを自分でコンピュータで準備しているような様子も描かれるが、これなどはまだ、他の人がちょっとした下調べをしたり、グラフを作っておいたりといったことができそうな感じがする。そういうバッファが備わっている。

私の印象では、科学者の場合、だいたいこの「他の人が手出しできない段階」になってからしか、明日のスライドは決して準備されない。最新のデータがいいに決まっている、と本人が思っていることとももちろん関係ある。だがそれが最大の理由というわけじゃない。私が思うには、それが、やらなければならないことのリストの最後にあるからである。そうとしか、考えられない。

この自伝は、共著という形式になっている。そんなTorvaldsさんと、そんなTorvaldsさんを知る機会をくれたDavid Diamond氏に、心底どうもありがとう、と思える1冊であります。

Just for Fun: The Story of an Accidental Revolutionary
Linus Torvalds, David Diamond
Harper Paperbacks

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2010-02-17

NII市民講座開催情報「テキストの山を斬って見えてくるものは?」

本日2月17日(水)18:30〜19:45
今年度最終回のNII市民講座が開催されます。

■「膨大な文書の処理技術
  −テキストの山を斬って見えてくるものは?−」

 現在、私たちは、インターネットを介して膨大な量のテキストにアクセスできるようになっています。また、電子メールやオンラインニュースなど、日々生成されるテキストの量も多く、これらのテキスト情報を上手に活用することが求められています。本講座では、まず、大量テキストデータを処理するための、最新のテキストマイニング技術を紹介します。インターネット上のテキスト情報の特徴のひとつに、大量の類似情報が含まれていることがあげられます。そしてこれらの最新技術の紹介に続いて、これらの類似テキスト情報を効率良く検出するための私たちの取り組みとその技術の応用事例を紹介します。

講 師: 高須 淳宏先生   
時 間: 18:30〜19:45 *質問用紙による質疑応答を含む
会 場: 学術総合センター(竹橋徒歩3分)・中会議場(2階)  

国立情報学研究所「市民講座」へにリンクはこちら↓
http://www.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=315&lang=japanese

学術総合センターへのアクセスはこちら↓
http://www.nii.ac.jp/access/

というわけで、今回のテーマは、テキスト処理ですね。この「マイニング」という考え方は、あっという間に一般に広がった観がある。ちなみに、小学3年のコドモが社会科の授業でスーパーマーケットへ行ってPOSデータのことを教えてもらった、と言っていたのが、つい昨日のこと。ここからデータマイニング→ウェブマイニング→テキストマイニング、といったことは比較的スムーズにイメージできるかもしれない。

さて、今日はどんなお話が待っているのでしょうか。
当日参加も可能だそうなので、ぜひ。

2010-02-16

根本香絵博士の講演会へGO!

先週の雨の土曜日、都内で開催された「TKJキャリア講座」(根本香絵博士講演会)に行ってまいりました。講演タイトルは「科学するこころを育てる」。今回は「キャリア講座」ということで特別にキャリアを振り返るところからスタート。研究生活のエッセンスから、ますます発達する情報化社会のなかで、大学院などの高等教育において世代を超えて伝えていかなければならないことは何か? まで、中身の濃い(濃すぎる?)内容でした。

2010-02-03

NII市民講座でゲノムを知る。

毎回、ビジネスマンをはじめ多くの一般聴講者でにぎわう、NII市民講座。前回のゲノムは用事があって参加できなかったのだが、出席された方から「おもしろかったよ」との声が。

そこで、ストリーミングで拝見いたしました。

平成21年度市民講座第7回 2010年1月19日(火)
あなたの体質や生物の進化をゲノムから知る方法とは?
「ゲノムと情報学」隈 啓一教授
http://www.nii.ac.jp/userdata/shimin/streaming/H21/100119_7thlec.asx


動画はやはりライブの迫力とは違いますし、また聴く側としても現場の集中力のようなものがいまひとつ生み出せないのだが、でも、ほんと、面白かったです。

こんなサイトも↓
日本語バイオポータルサイト「Jabion」
※生物学や生命科学のポータルサイト
http://www.bioportal.jp/ja/
2004 NII,NIG,TUS

2009-12-13

国立国会図書館の世界の館長シリーズがウェブで。

国立国会図書館では、2009年、世界の主要な図書館の館長や前館長などを招いて、講演会と、国立国会図書館 館長の長尾先生との対談というイベントをシリーズで開催していた。施設や利用といった一般的な図書館学的なところだけでなく、デジタル時代を踏まえた議論をしていこうというシリーズだったと思う。

一般講演だったので、このうち私は以下のふたつに参加した。

講演会「インターネットと文化:チャンスか危機か」
ジャンヌネー前フランス国立図書館長による講演と対談

講演会「パピルスからPDFへ:よみがえるアレクサンドリア図書館」
アレクサンドリア図書館長イスマイル・セラゲルディン氏による講演と対談

なかなか面白い機会だったのですが、先日長尾先生が「月報に載せている」とおっしゃっていたので調べてみたら、ありました。

国立国会図書館月報(アーカイブ)
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/back.html


「講演会」としか書いていないので要チェック。しかし、ウェブで見られるのはありがたいです。

2009-07-23

ライブという伝達効率。

前回の続きです。

前回「サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?」と書いて、まとまらずに終わってしまったのですが、それはたぶん、科学者本人が語る様子に、直に接するところにあるのだろうと思います。

実はこのレクチャーの前に、私は国立劇場で歌舞伎を見て、30分で移動してきたのですが、歌舞伎も中高生の時に教育テレビでよく放映しているのを見ていた限りでは、こんなに人を楽しませるしかけと行き届いたしこみがあって、人とシステムがうまく調和したものだとはつゆ気づかなかった。古代アレキサンドリアの学問研究所ではないけれど、優れた人が誰かに出会う、その機会をブーストすることが、人の理解や知識をブーストするのであって、それにはライブという生な体験が、結局のところ、一番効率がいいのではないか、と改めて感じました。

また(前回の話と重なりますが)、いろんな機会として役立ててもらおうという配慮も感じられ、たとえばちょうど皆既日食直前だったこともあって、日食グラスが配布されたり、化学の周期表が案内されたり、といった基礎的だけれども、感度のよいアンテナが揃っていて、どれでもチューンナップしてください、という感じ。

これから夏休みとあって、科学のイベントもいろいろありそうですから、(一般市民として、と言いますか)ひとつレクチャーづいてみてはいかがでしょうか。

ちなみにこの夏、「夏休みコドモ科学」という記事を別ブログの「響けブログ」で連載していますので、よろしかったらこちらもご覧いただけると幸いです。


<サイエンスカフェやレクチャーの情報源のご案内>
「サイエンスポータル」サイエンスカフェ案内(2009年7月)
http://scienceportal.jp/contents/guide/0907/0907.html


文科省の旧庁舎の一角、とても雰囲気のいい場所にある情報ひろばラウンジ
文部科学省情報ひろば「サイエンスカフェ」
http://stw.mext.go.jp/090724s/

次回は2009年7月24日だそうです。

2009-07-22

サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?

先日、英国王立研究所のクリスマスレクチャー(岩波文庫の『ロウソクの科学』で有名なファラデーが始めたもの)を日本でも開催しようというプロジェクトによる「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜@一ツ橋記念講堂へ行ってまいりました。


ほぼ満席のお客様でしたが、休日の昼とあって、小中学校での教育関係者、中高・大学生、などさまざまな方が参加していた様子。そのさまざまな立場や興味関心のフォーカスに合わせて、それぞれ意味ある内容が受け取れるような、つまり間口と奥行きのあるような、頼もしいイベントでした。

イギリスにクリスマスレクチャーという素晴らしいものがある、ということは──何も私だけというわけでなく、一種の語りぐさのようなものとして──知っていたのですが、こんな試みが、日本ではや開催約20年目と聞いて、とても驚きました。

「英国科学実験講座開催20周年記念シンポジウム」Bearutiful Science 〜科学する楽しみ〜
http://event.yomiuri.co.jp/2009/xmas_lecture/sympo.htm


その第20回目というプログラムは、以下の通り。
スーザン・グリーンフィールド卿 (英国王立研究所所長)「私にとっての楽しい科学」
外村彰氏 (日立製作所フェロー) 「ミクロの世界に魅せられて」
市村禎二郎氏 (東京工業大学大学院教授) 「夢わくわく科学実験講座」
司会:山科直子 (東京大学特任教授)

一般の人々が最先端の科学へどう関心を寄せていったらいいのか、あるいは研究者個人の研究の歩みの話、そして科学を教えるという仕事の意義というように、豊富なビジュアルや公開実験を交えながら話題が展開されていったと記憶します。

このような定例イベントが伝説になるには、まだまだ時間が必要(英国では1825年スタート)でしょうけれども、まず何が足りないのだろうか、といった課題も照り返ってきて、眩しいようにも感じました。取材がほとんど入っていなかったようなので、その盛況の様子をアップしておきます。ご関係者のみなさま、問題がございましたら、すぐに対応いたしますので御連絡ください(rue/123/famipro.com ※/123/部をアットマークにして送信ください)。

(つづく)

2009-07-09

プサイにファイ、アルゴにブイ。

プサイにファイといえば量子力学では広く知られたシュレディンガー音頭(ちがうってば!)。で、今日はアルゴにブイのお話であります。

というのも去る2009/07/08、気象情報に関する東京会議公開シンポジウム@一ツ橋の学術総合センターに、参加してきました。ほぼ満場のお客様に混じって、参加するといっても講演をいくつか拝聴。気象キャスターの半井小絵さんのトークもあり、ホットな話題として長期予報が紹介されたり、気象情報の利用・活用といった側面など、バラエティある構成になっていました。

その中でおや?と耳を引いたのが、このアルゴにブイなのであります。

ゴア元副大統領の『不都合な真実』をご覧になった方は、その中に、ゴア氏が学生の頃に参加した、洋上で水温等の記録をとる調査の写真が出てきたと思います。そうやって苦労して取っていたデータを、今や世界的にこの海洋気象ブイ「PALACEブイ」というもので集めているのだそう。

で、「PALACEブイ」は、ロボットなんです。海中に潜ってデータ取って、海面に戻ってきて衛星と通信したりする。ただ壊れちゃうことも多くて、3000本のうち年800本も補充するんですって。

・ARGO計画
・PALACEブイ
・海洋気象ブイ

といったキーワードで検索するといろいろ情報が得られます。

気象庁 漂流型海洋気象ブイロボット観測データ
http://www.data.kishou.go.jp/db/vessel_obs/data-report/html/buoy/buoy.php


ちなみにその研究計画名のアルゴですが、ギリシア神話の英雄が乗った船「アルゴ船」にちなんでいるとのこと。全米の動物園で動物の種の保存を図る施策が「ノアの方舟」って呼ばれているのを、ちょっと思い出しました。トホ。

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