2009-07-23

ライブという伝達効率。

前回の続きです。

前回「サイエンスレクチャーの醍醐味って何だろう?」と書いて、まとまらずに終わってしまったのですが、それはたぶん、科学者本人が語る様子に、直に接するところにあるのだろうと思います。

実はこのレクチャーの前に、私は国立劇場で歌舞伎を見て、30分で移動してきたのですが、歌舞伎も中高生の時に教育テレビでよく放映しているのを見ていた限りでは、こんなに人を楽しませるしかけと行き届いたしこみがあって、人とシステムがうまく調和したものだとはつゆ気づかなかった。古代アレキサンドリアの学問研究所ではないけれど、優れた人が誰かに出会う、その機会をブーストすることが、人の理解や知識をブーストするのであって、それにはライブという生な体験が、結局のところ、一番効率がいいのではないか、と改めて感じました。

また(前回の話と重なりますが)、いろんな機会として役立ててもらおうという配慮も感じられ、たとえばちょうど皆既日食直前だったこともあって、日食グラスが配布されたり、化学の周期表が案内されたり、といった基礎的だけれども、感度のよいアンテナが揃っていて、どれでもチューンナップしてください、という感じ。

これから夏休みとあって、科学のイベントもいろいろありそうですから、(一般市民として、と言いますか)ひとつレクチャーづいてみてはいかがでしょうか。

ちなみにこの夏、「夏休みコドモ科学」という記事を別ブログの「響けブログ」で連載していますので、よろしかったらこちらもご覧いただけると幸いです。


<サイエンスカフェやレクチャーの情報源のご案内>
「サイエンスポータル」サイエンスカフェ案内(2009年7月)
http://scienceportal.jp/contents/guide/0907/0907.html


文科省の旧庁舎の一角、とても雰囲気のいい場所にある情報ひろばラウンジ
文部科学省情報ひろば「サイエンスカフェ」
http://stw.mext.go.jp/090724s/

次回は2009年7月24日だそうです。

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