当ブログの過去記事にholy_grail さんからコメントをいただきました。
「おられますか」について検索して拝見しました。
紹介されている本を見ていませんが、こんな↓見解もあります(ベストアンサーのところ)。私はこの見解に与したいところです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212751987
池谷さんの書かれている「『おられますか?』は謙譲語だから尊敬語としては使えないんだよ!」というのは、「『おる』が謙譲表現だから尊敬表現にはできないんだよ、という意味かと思いますが、いずれにせよ、「おる謙譲語説」というのはどうもリクツに偏った見方に思います。「おる」は「いる」の「丁寧な」言い方にすぎず、「おられる」は「おる」+「られる」の尊敬表現──そういうことではないでしょうか?
──holy_grail さん より
元の投稿記事がやや古いものなので、ここで改めてとりあげてみたいと思います。
さて、上記のURL先の記事を読んでみましたところ、たいへん気になったのが、まず
ある時期以来、関東の人を中心に、「おる」は謙譲語だから、尊敬の「れる」をつけて「おられる」というのは間違いだという説が広まりました。
──Yahoo!知恵袋 ベストアンサー回答より
というところ。確かに、私はかつて(「ある時期」)教壇の上にいた「関東の人」に教わって、それがそもそものリファレンスの元で、それと新刊の本が合致したから喜んでいた、というフシがあります。意外なところで2つが一致したから、ほらって感じ、であります。
では、こういうときはどうすればいいのでしょうか?
──と、ちょうどその時、私のブラウザが、
KOTONOHA「現代日本語書き言葉均等コーパス」
検索デモンストレーション
http://www.kotonoha.gr.jp/cgi-bin//search_form.cgi?viaTopPage=1
を表示していたので、「おられ」と打ってみると──
3703件
ぱっと見の印象では、国会会議録からの引用が多いよう。
対象を教科書に絞ってみると──
1970年代 3件
1980年代 0件
1990年代 0件
2000年代 3件
ふむふむ。これはさきほどの話にも、私の記憶にも合いまする。
(続きます)
2011-01-23
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